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今回紹介いたしますのはこちら。

「トリコ」第32巻 島袋光年先生 
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行です。

さて、妖食界に立ち寄り、エアのあるのろま雨の丘を目指すトリコたち。
ですがその前に立ちはだかるのは、グルメ界を統べる八王の一角、馬王ヘラクレス!
対峙したトリコは、その圧倒的すぎるオーラに気おされるのですが……?


グルメ界に住む、不死の幻獣ヘラク。
かつてフェスの際に戦ったエルグがその体に取り込んだりもしたヘラクは、この丘に結構いるそうです。
ですがそもそもは同種でありながら、馬王「ヘラクレス」と呼ばれるのは今目の前にいる彼一人。
しかしいくらそのヘラクレスが目の前にいると言えども、この場所の空気の重さは何なのでしょう。
まるで粘土の中にいるかのような重苦しいこの空気は、ヘラクレスの醸し出す威圧感だけが原因ではないのです。
よく見れば、周りに何本も生えている樹木は「エアツリー」。
以前トリコが単身グルメ界に乗り込み、手痛い洗礼を受けた時に遭遇し、苦しめられたこの樹木は空気を生成する習性を持っています。
なんでもこの丘に住む馬たちの食糧は空気そのものなのだそうで、このエアツリーは少しでもその空気を豊かにするためにマッピーたち妖食界の住人が植樹もの。
マッピーはそんなエアツリーの中で特に大きなものを見つけこういうのです。
これから死んで、エアツリーの栄養になる、と!!
強い生命力を栄養にすれば、エアツリーはより一層上質な空気を作るようになる。
それと引き換えに、ヘラクレスにエアを捕獲する許しを得ようと考えていたのでした!!
……このままマッピーが自らの命を絶つさまを黙ってみていていいはずがありません。
ですが、このままエアを捕獲しようとすれば激突は避けられないでしょう。
あのとんでもない怪物と戦って勝つことができるのでしょうか。
……いや、勝つどころか、相手にすらならないのかもしれません……
そんな状況で一人、小松はエアツリーを見て別のことを考えていました。
この樹……もしかして?

ヘラクレスはなぜエアを守るような行動をしているのでしょうか。
それは、ヘラクレスの生態に深く関係しています。
本来、一呼吸で空気をおよそ3600億トン吸い込むとのことで、そのためにこのエリア8は気圧が低く、その排泄物ともいえる呼気に交じる毒素が様々な悪天候を呼んでいます。
とはいえその呼吸をおよそ年に一度くらい、グルメ界の環境ならば難なく空気が補充できる量なのです。
ですが問題は、ヘラクレスが出産するとき。
出産のために必要とする吸気は普段のなんと100倍!!
そこで必要とするのがエアなのです。
数百年に一度実るエアには、一つの星を覆い尽くすほどの空気が凝縮されています。
エアが熟し、地面に落ちた時に吹き出す大量の空気はエリア8を覆う雲を吹き飛ばし、地上にh狩野シャワーを降らせて100色の虹を作るのだとか。
ヘラクレスはその時を狙って出産!
生まれた子供は高らかに吠えながら他の大陸を目指す……
その嘶きを、太古の人々は畏敬の念を呼んでこう呼んだのだとか。
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馬王の応答(ヘラク・レス)と!!
しかしここ何万年もヘラクの子が虹を渡ったという記録はないそうです。
それはすべて、エアが実り切る前に持ち去ってしまう「ブルーニトロ」のせいです。
妖食界の人々はニトロからエアのさばきかただけはぬくむことができましたが、ニトロを相手に収穫することは不可能。
ヘラクレス自身がブルーニトロの退治に向かったとしたら、ヘラクレスの圧倒的なオーラによるストレスでエアは鎖落ちてしまうでしょう……
馬王が衰え、八王としての地位が維持できなくなることはそのままこの大陸が衰退することを意味します。
妖食界の住民たちが今できることと言えば、エアツリーの栄養となってささやかながら場王の食糧の一部となることだけ……
確かにそうかもしれません。
ですがそれは、あくまで妖食界の住民にできることは、です。
小松には聞こえています。
食材の声が。
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……食王「エア」の呼び声が!!

小松はマッピーとともにCARエルに乗り込み全速力でエアに向かうことにします。
ですが当然ヘラクレスからすれば、それを見逃すことはできません。
ヘラクレスはその形相を憤怒にゆがませ、小松たちを踏みつけようとしました!!
ですがCARエルの加速ならばある程度なら避けられます。
その一撃を交わし、一目散にエアへと向かう小松たち。
周りにいた馬獣たちも。ヘラクレスの怒りに充てられて襲い掛かろうとするのですが……そこでトリコは、地面に拡散型釘パンチを打ち込みました!!
釘パンチは地面を通って周囲を円状に破壊!
馬獣たちの足止めに成功します。
……差ぁここからが本番です!!
どうしても生贄が必要なら俺がなってやる、ただし俺を殺すことができたらな!!
最初から全開で、王者に挑むトリコ!!
ですがトリコも到底勝てるなどとは思っていません。
10分……いや、せめて5分間、時間を稼ぐ……!
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トリコVS八王・ヘラクレス。
いきなり始まってしまったこの激戦、果たして……


というわけで、エア編も大詰めとなってきた今巻。
トリコがいくらレベルアップを果たしたとはいえ、八王であるヘラクレスの捕獲レベルはおそらく数千!
今や数百程度のレベルならば物の数ではないトリコではあるものの、いきなり頂点の一角は荷が重すぎるとしか得ません。
果たしてこの戦いは、戦いになるのでしょうか?
そしてトリコのもくろみ通り、時間くらいは稼げるのでしょうか……
絶望的な戦力差を前に、トリコは……

そしてエアに向かった小松たち。
仮にトリコが時間を稼ぐことに成功したとしても、ここまで来てエアをすんなりゲットして帰るなどということになるはずがありません。
エアを手に入れるために立ちはだかる障害は果たして……?
こちらに向かっているはずの他の四天王たちは間に合うのか?
クライマックスを迎えるエア編、果たしてその結末は!?


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!