ss0
今回紹介いたしますのはこちら。

「最強少女さゆり」第2巻 福田やすひろ先生 
秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。

さて、宇宙警察のバニーと、宇宙犯罪者のリコスとともに暮らすことになった少女、さゆりちゃん。
ですがそんな宇宙人の二人よりもある意味危ないのがさゆりちゃん自身。
彼女は4歳と言う若い身空で、Z戦士もかくやというほどの戦闘力を持っておりまして。
本来巻き込む方のポジションであるはずの宇宙人たちが、さゆりちゃんの起こすトラブルに巻き込まれるちょっと異色の日常コメディ、今巻ではどんなハチャメチャが押し寄せてくるのでしょうか?


さゆりちゃんのお母さんが入院している街の病院。
今日も看護婦さんが朝の検温にやってきたのですが……
さゆりちゃんのお母さんは姿を消してしまっていました!
しかもその病室、
ss1
壁に見るも無残な大穴があけられていまして!?
看護婦さんは慌ててそのことを報告するのでした。

さゆりちゃんちの電話が鳴り響きます。
その電話はもちろん、病院からの連絡。
おじいちゃんがが電話に出ますと、慌てた様子でもしもしもしもしと声をかけてくるのですが……そう、おじいちゃんは基本しゃべりません!
そのことを思い出して机に拳をたたきつけるお医者さん。
なんてめんどくさい一家だ!!と嘆いていると、電話口から声が聞こえてきました!
ここぞとばかりに豪田さん宅ですか?と尋ねるお医者さんですが……電話口から聞こえてきたのは「私はさゆりでちゅ!」という言葉……
やっぱり話が通じないお相手が出てしまい、声を荒げてしまうお医者さん……
ですがそこで幸いにも、電話に気が付いたバニーが変わってくれたのです!!
誰かはわかりませんが、ようやくまともにお話の通じそうな相手が出たことでお医者さんも落ち着きを少し取戻し、事情を説明し始めたのです。

お母さんが病院から抜け出したらしい。
その一報を聞き、さゆりちゃん大ショック!
大変でちゅと大慌てになるのですが、そこに再び電話が鳴り響きます。
もしかしたらお母さん関係の続報かもしれない、と電話に出るバニー。
するとその電話の主は、さゆりちゃんのために体を鍛え上げた男……源さんでした。
今忙しいんだ、と電話を切ろうとするバニーですが、源さんはその忙しい原因はもしかしてさゆりちゃんのお母さんなんじゃないかと言い出すではないですか!
今街のバス停にいるという源さん。
そこに……遠田痕跡がある、と言うのです。
そこには……ぼっこぼこに破壊された、無残なバスがあって……?

ともかく、そこで目撃情報も得られました。
病院服を着て、点滴棒を持ちながら、「荒失礼、さゆりが待ってるの」と気さくに言い残してその場を去ったとのこと。
それは間違いなくお母さんだと判断したさゆりちゃん、おじいちゃんを後ろに乗せて三輪車で迎えに行きました!!
バニーは留守中電話が来てもまずいのでお留守番をすることに。
後ろに乗せられたおじいちゃんの無事を祈りながら……

一人の女性が、何かの調査をしていました。
どうやら彼女、宇宙警察の一人らしいです。
先日、バニーを助けにやってきた宇宙船を、さゆりちゃんが知らずのうちに破壊してしまったことがあり、そこからこの地球はS級の要注意惑星となってしまったのです。
そこで彼女が調査にやってきたのですが……さゆりちゃんが力を発揮した後に残った残留粒子をたどってここまで来たはいいものの、そのあとはとんと手がかりを得られていなかったのです。
が、突然その計測器が大きな反応を示し始めました。
故障か、と慌てる彼女ですが……故障じゃありませんでした。
彼女の後ろから猛烈な勢いでさゆりちゃんが近寄ってきていて……
その勢いのまま彼女を吹っ飛ばして去っていってしまったのです!
急な出来事に何があったか理解ができない彼女。
一体何なんだとやり場のない怒りの雄たけびを上げた後、計測器の反応がなくなったことに気が付きました。
やはり故障なのかと一生懸命いじっていますと……
彼女が乗ってきていたバイクを見つけ、こんなところにバイクが落ちている!ととんでもないことを言い出す人物が現れたのです。
そのバイク、私の、と言おうとした彼女ですが……
ss2
その人物、片手でひょいとバイクを持ち上げて起こし、そのまま「さゆり、今行くわよ」と言いながらバイクで立ち去って行ってしまったのです!

バニーがさゆりちゃんのおうちで源さんなんかと電話をして現状を確認していたその時、リコスがようやく起きだしてきていました。
なんだかさゆりちゃんのお母さんがいなくなったということはわかったリコスですが、自分にできることも特になさそう。
せっかくさゆりちゃんもいないことですし、のんびりするかと思っていますと……そこに、いたのです。
病院服に身を包み、点滴棒を持ったまま、縁側に座る女性……
ss3
さゆりちゃんのお母さんが!!


というわけで、さゆりちゃんのお母さんが登場するエピソードを収録した今巻。
すでにこの紹介した部分でもうかがえるように、さゆりちゃんと同じようなパワーがあるようです!
最強少女と最強お母さん、そろい踏みをすればもはやこの場に何が起きるかわかりません。
ただでさえ毎回すごいことが巻き起こっているのに、それが二人分となれば……!!
ヴェールを脱いださゆりちゃんのお母さん、その超ど級の二人はどんな地獄(?)を見せることとなるのでしょうか!!

そしてそんなお母さん以外にも、物語に大きな動きが見え始めています。
紹介した部分でも少し触れているように、宇宙警察は地球を、と言うか地球にいる宇宙警察の船を破壊した存在を危険視しています。
その謎の存在を、バニーに調査させ、なおかつ宇宙警察に報告させようとしているのです。
バニーはその存在がだれかということを嫌と言うほど知っています。
が、一緒に暮らしているうちにバニーは完全にさゆりちゃんに感情移入してしまっていて……
かといって、報告しなければ宇宙警察としての職すらも失ってしまいかねません。
宇宙警察としてのプライドを持っているバニーにはそれも辛いのですが……いったいバニーさん、どうするのでしょう!!
宇宙警察関係の新キャラクターも登場していますし、さゆりちゃんとバニーをめぐるあれこれはもはや待ったなし?
少女大暴れの日常ギャグに、シリアスの波が押し寄せる……のでしょうか!?


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!