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今回紹介いたしますのはこちら。

「ミルモ様が見てる」第1巻 ねこ末端先生 
KADOKAWAさんの電撃コミックスNEXTより刊行です。

ねこ末端先生は電撃コミックグランプリで優秀賞を受賞してデビュー。
その受賞作が連載化され、めでたくこの度単行本化されました。

さて、本作は一言でいえば日常ものです。
メインのキャラを数人に絞り、ラブコメ的な要素やさわやかめなおいろけをちりばめた日常を繰り広げていく本作ですが、その中で一つ決定的な独自要素がありまして。
のんびり日常の中に投下された爆弾、それは一体?


祐一とマキは幼馴染。
お隣さん同士で、お互いの過ごす部屋はベランダを渡って簡単に行き来できる二人はとっても仲良し。
その日もマキは祐一の部屋にやってきたのですが、何やら嬉しそう。
なんでもネコ拾った!とのことですが……その猫……なんか明らかに変。
ミルモと言う名前らしいその猫、どう見てもおかっぱ頭にセーラー服を着たゆるキャラにしか見えないのです!!

なんだか変なネコではありますが、とりあえず今はそんな場合ではありません。
テストも近いことだし、とマキとミルモをとりあえず放っておいて勉強を始めたのです。
マキはと言いますと、遊ぶ気になったら呼んでと漫画を読みながら祐一のベッドにごろり。
しばらくたった後、一息入れるかと思い立ったころにはマキさん、すでにベッドですやすやと寝息を立てております。
放っておくことにして台所に飲み物をとりに行く祐一ですが、ストックしていたはずのジュースが見当たりません。
ですが、そのジュースがさっと目の前に差し出されたのです。
コレか、と言って渡してくれたのは……ミルモ。
……猫が、ジュースを?
それに、なんだか人の言葉をしゃべったような気もします。
……いや、そんなはずがないと気を取り直し、木を落ち着かせるためにジュースを口にする祐一ですが……
その瞬間、
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ミルモがすさまじい心突錐揉脚を食らわせてきたではないですか!!
しかも、礼ぐらい言ったらどうだとはっきり人語をしゃべって仁王立ち!!
一体ミルモは何者なのでしょうか!?
本人はきっぱりと「ネコだ」と言い張っておりますが……

そしてミルモ、自分への質問はシャットアウトし、祐一に悩みを聞いてきます。
あんな恰好ででかい胸振り回されちゃ触りたくもなるわなぁ、と……!
正直ちょっとそう思っていたところもあった祐一、ちょっとうろたえていますと……どたどたと騒がしげな足跡を立ててマキがその場へとやってきたではないですか。
全身汗だくになり、シャツがぴったりと体に張り付いてしまっているマキ。
ついさっきその話題が出たばかりの祐一は、意識して頬を赤らめてしまい、彼女を直視できません。
マキはと言いますと、何でエアコン消したんだ、暑くて起きちゃったじゃんとお冠。
どうやら……ミルモの仕業のようです。
まんまとミルモの策略にはまってしまった祐一、ついその格好で近寄ってくるマキをこっち来るなとあしらってしまうのです。
こっちに来るなという言葉にはさすがにカチンと来てしまうマキ、どういう意味だと祐一につかみかかってくるのですが……それはすなわち二人が密着するということでして。
さらに慌てる祐一ですが、ここにさらなる混乱の種が投げ込まれてしまうのです!
タイミングよく姿を現したのはゴキブリ!
祐一には油断しきった姿を見せるものの、やっぱりマキも女の子。
何とかして祐一、と抱き着いたりしてくちゃくちゃになって時……出ましたラッキースケベ。
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離れろと体を押す時に、マキの大きな胸をわっしりとつかんでしまったのです!!

右ストレートをさく裂させ、祐一が何とかするまで外にいるから、と出て行ってしまうマキ。
するとそこで、ミルモがゴキブリの玩具を持っていいことをしたあとは気持ちがいい!と胸を張りだすではありませんか!!
ミルモ、祐一が気に入ったからこれから私が二人の仲を取り持ってやろうとビッグな世話焼き宣言。
祐一は今の関係のままでも何の問題もないと断るのですが、ミルモは本当にそうか、世間の女体にしか興味のない猿みたいなやつらとマキがくっついてもいいのか、と詰め寄ってきます。
さらに、まあマキと誰かがよろしくやっている間に、一人寂しく今日の思い出でふけっている祐一を見るのもそれはそれで愉快だなどと大笑い!
ここまで言われては黙っていられないと、祐一はマキは恋愛することすら面倒に感じるずぼら女だ、彼氏なんてできっこない!と苦しい反論で返すのですが……
すぐそこにまきが戻ってきていることに気が付いていなかったのです……
ミルモを連れに戻ってきたら、人のことをよく言ってくれるじゃないか、喧嘩を売っているのかとご立腹。
祐一はミルモが変なこと言うから、と説明しようとするのですが、マキから帰ってきたのは「ネコがしゃべるわけないじゃん」という至極まっとうな言葉が帰ってまいります。
……思わずミルモのほうを振り返る祐一。
ミルモと祐一、二人の視線が交錯し……
ミルモは言うのでした。
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「にゃあ」と……


というわけで、奇妙なネコとの生活が始まった本作。
基本は祐一とマキの日常に、ミルモがちょっかい出してくるという展開でお話が進んでいきます。
ミルモが現れたことにより、今まで当たり前に接していた幼馴染を異性として見始めるようになってしまう祐一の毎日はちょっとだけギクシャク。
マキもそんな祐一を、スケベになった、気持ち悪いと言いながらもちょっとずつ気持ちが動いてきている感じで……?
さらにこの後、人の恋バナが大好きだという天然気味の女の子、規子が参戦し、なんだか二人の関係をさらに引っ掻き回してくれます。
その挙句、ちょっとしたことから祐一に惹かれてしまう宍戸さんも物語に絡み始め、ラブコメ色も強まってまいります!!
幼馴染との、奇妙なネコに突っ込まれながらの日常から、だんだんとこくなっていくラブコメ色!
ミルモに振り回されるアレコレのみならず、恋愛要素にも注目です!!

そして本作で見逃してはいけないのはやはりマキのかわいらしさでしょう!
帯に書かれている思春期男子の理想を叶える幼馴染、という宣伝文句にふさわしい、幼馴染らしくなれなれしい距離感、さっぱりした気持ちいい性格、それでいてやきもちと鴨役女の子らしさ、よくあるヒロインとは違って無駄に過剰な暴力を振るわない感じ……そして、文句のつけようのないお胸。
彼女の健康的なお色気を振舞く艶姿(?)だけでも一見の価値ありですよ!!
もちろんサブキャラの規子や宍戸さんも魅力的なのでご安心ください!!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!