今回紹介いたしますのはこちら。
「ファイヤーレオン 新日本プロレス篇」第1巻 徳光康之先生
KADOKAWAさんの単行本コミックスより刊行です。
徳光先生は80年代後半より活躍されている漫画家さんです。
その代表作は誰が何と言おうと「最狂超(スーパー)プロレスファン烈伝」!
あまりにも濃すぎるプロレスファンの日常を描いたその作品、マニアックさゆえか打ち切りを食らってしまいます。
ですがその後、もと連載されていた講談社さんからではなく、なんとまんだらけさんから新装版が刊行!
描きおろしでとんでもなすぎるラストを描いた最終巻をくわえて発売し、そこで「プロレスファンを自主退学」する宣言をされました。
その後はプロレスを離れ、「濃爆おたく先生」シリーズや「妹ガンダム」といった別の趣味を生かした(?)作品を描いておられましたが、近年になってプロレス愛を再燃!
ついに本作にてプロレス漫画を描き始めることとなったのです!!
さて、本作は紛れもないプロレスものです。
原作はコミカルな要素も強い、プロレスをモチーフにした特撮アクションで、本作を描く徳光先生もギャグをメインに描いていた漫画家さんですから、コミカルな作品になっていると思われがちですが……
この作品は、どシリアスなプロレスもの!!
おまけに新日本プロレスさんの全面協力を受け、原作とはがらりと設定の変わったファイヤーレオンと、実在の新日本プロレスラーがバトルを繰り広げる熱血バトルとなっているのです!!
その日も新日本プロレスでは熱戦が繰り広げられていました。
観客を沸かせているのは、名タッグ天山・小島組VS棚橋・後藤組。
棚橋が「スリング・ブレイド」……正面からランニングネックブリーカーのように相手に飛びついた勢いのまま、相手の背後に回り込んで逆の腕をたたきつける得意技の一つをさく裂させたかと思えば、その技を食らっても難なく立ち上がる小島。
その棚橋を得意のモンゴリアンチョップ一発でぐらつかせる天山に、相手を担ぎ上げて後頭部を立てた膝の上に落とす危険技「牛殺し」を容赦なくぶち込む後藤。
そんな手に汗握る激闘に歓声を上げる観客の中に、全身黒づくめの怪しげな男が一人、紛れ込んでいました。
その謎の男は、新日本プロレスを「世界最高峰の、最高に美しいプロレス団体」とほめそやしながら、それが破壊されるときはさらに美しく輝く、と物騒な言葉をつづけるのです。
そしておもむろに一枚の……新日本プロレスのシンボルマークであるライオンのエンブレムと、謎のマスクをかたどったマークが半分ずつプリントされたカードを取り出し、こういいました。
「FL(ファイヤーレオン)計画、再発動」、と。
するとその瞬間!
トップロープの上に、変身ヒーローのような姿をした謎のマスクマンが降り立ったのです!!
そして高らかに名乗ります。
俺の名はファイヤーレオン。
新日本プロレスを破壊する。
ファイヤーレオンは有無を言わさずリング状のレスラーに襲い掛かっていきます。
まず小島に対し、棚橋本人も驚くほど完璧なスリング・ブレイドをさく裂させてノックダウン!
名優がいきなり襲撃され、怒り心頭の天山は背後からモンゴリアンチョップを繰り出すのですが、ファイヤーレオンはその両手をキャッチし、指をクラッチしたまま飛び上がって両足で首筋を蹴りつけるオリジナル技「モンゴリアン・キック」で逆にKOしてしまうのです!
次のターゲットは後藤。
後藤はすかさずフライングニールキック、村正で反撃を試みるのですが、ファイヤーレオンはそのけり足をキャッチ!
そのまま担ぎ上げて、変形牛殺しと言える「荒武者殺し」一撃で後藤を沈めてしまったのでした!!
そこまで一気呵成に攻めたてていたファイヤーレオンは、そこではじめてまともに構えをとりました。
残ったレスラーは、棚橋一人。
最初から彼は、棚橋を狙っていたのでしょう!!
その構えは、自分を誘っているのだということに気が付いた棚橋。
ならばと仕掛けたのは本家スリング・ブレイドでした!!
さすが本来の技の使い手、その技の切れは抜群でしたが……ファイヤーレオンはそれを待っていたのです。
スリング・ブレイドを食らったかと思われたその瞬間、スリング・ブレイドの衝撃を利用して体を反転させるファイヤーレオン。
流れるように棚橋の右腕をとり、脇固めへと移行したのです!!
その見事としか言いようのない返し技を見て、解説をしていた永田さんは仰天。
派手な技だけでなく、地味ながら威力絶大の関節技まで使いこなすとは、いったい何者なんだ?
こんなレスラーは見たことがない……
ですが、同時にその様子を見ていた新日本の雑草魂、真壁の反応は違いました。
真壁はファイヤーレオンを「タケル」と呼んでいます。
そして、13年前のプエルトリコで、彼と何かがあったことを匂わしていて……?
ファイヤーレオンはそのまま棚橋の関節を破壊してしまいます。
そしてリング上で仁王立ちし、中邑、オカダ、リングに上がれ、破壊する、と宣言したのです!!
棚橋と並ぶ、新日本三大エース。
それを一度に破壊しつくそうというのでしょうか!?
その傍若無人な立ち振る舞いに、とうとうぶちぎれた永田さん。
親日をなめやがって、俺が相手だとリングになだれ込みました!!
観客の気持ちも永田と同じ。
かつての新日本では、解説者が放送席から消えた後にドラマが起きることも多くありました。
今回はそのかつての伝説がよみがえるのか?
そんな予感に会場はより一層ざわめき立つのですが……戦いに挑もうという永田を制止したのは
ほかならぬ棚橋本人だったのです!!
乱入されて腕をやられたのは俺ですから、やられたエースが自分でやらなきゃ、新日本全部がなめられる!
俺はギブアップしていない、と棚橋は右腕を負傷したまま、戦いを再開したのでした!!
というわけで、謎のマスクマン・ファイヤーレオンと新日本プロレスとの戦いを描いていく本作。
その最初の生贄は棚橋となってしまいました。
手負いの棚橋は、ファイヤーレオンを撃退することはできるのでしょうか?
それともこのまま軍門に下ってしまうのでしょうか……?
注目の激戦は、意外な形で決着することになるのです!!
そして今巻の後半では中邑が登場!!
ファイヤーレオンの思惑通り引きずり出される形になったのか、中邑独特の考え合っての行動なのか。
どちらにしても、二人の激突は必至となります!!
となれば、本作の仕掛け人ともいえ、新日本プロレスの親会社でもある武士ロードの広告塔となっているオカダが登場しないわけもありません。
中邑戦、オカダ戦と続いていくであろうこの新日本プロレス篇、いったいどのような結果を迎えるのか、気になって仕方ありませんね!!
そして新日本プロレス篇と銘打たれているということは、他の団体篇もやってくれると考えていいはず!!
全日本プロレス篇なのか、ノア篇なのか、はたまたW-1、ZERO1か……
話が続いていけばそれに伴って謎のファイヤーレオンと黒づくめの男の正体も明らかになっていくことでしょう。
このシリーズから先の展開がどうなるのかも楽しみです!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
「ファイヤーレオン 新日本プロレス篇」第1巻 徳光康之先生
KADOKAWAさんの単行本コミックスより刊行です。
徳光先生は80年代後半より活躍されている漫画家さんです。
その代表作は誰が何と言おうと「最狂超(スーパー)プロレスファン烈伝」!
あまりにも濃すぎるプロレスファンの日常を描いたその作品、マニアックさゆえか打ち切りを食らってしまいます。
ですがその後、もと連載されていた講談社さんからではなく、なんとまんだらけさんから新装版が刊行!
描きおろしでとんでもなすぎるラストを描いた最終巻をくわえて発売し、そこで「プロレスファンを自主退学」する宣言をされました。
その後はプロレスを離れ、「濃爆おたく先生」シリーズや「妹ガンダム」といった別の趣味を生かした(?)作品を描いておられましたが、近年になってプロレス愛を再燃!
ついに本作にてプロレス漫画を描き始めることとなったのです!!
さて、本作は紛れもないプロレスものです。
原作はコミカルな要素も強い、プロレスをモチーフにした特撮アクションで、本作を描く徳光先生もギャグをメインに描いていた漫画家さんですから、コミカルな作品になっていると思われがちですが……
この作品は、どシリアスなプロレスもの!!
おまけに新日本プロレスさんの全面協力を受け、原作とはがらりと設定の変わったファイヤーレオンと、実在の新日本プロレスラーがバトルを繰り広げる熱血バトルとなっているのです!!
その日も新日本プロレスでは熱戦が繰り広げられていました。
観客を沸かせているのは、名タッグ天山・小島組VS棚橋・後藤組。
棚橋が「スリング・ブレイド」……正面からランニングネックブリーカーのように相手に飛びついた勢いのまま、相手の背後に回り込んで逆の腕をたたきつける得意技の一つをさく裂させたかと思えば、その技を食らっても難なく立ち上がる小島。
その棚橋を得意のモンゴリアンチョップ一発でぐらつかせる天山に、相手を担ぎ上げて後頭部を立てた膝の上に落とす危険技「牛殺し」を容赦なくぶち込む後藤。
そんな手に汗握る激闘に歓声を上げる観客の中に、全身黒づくめの怪しげな男が一人、紛れ込んでいました。
その謎の男は、新日本プロレスを「世界最高峰の、最高に美しいプロレス団体」とほめそやしながら、それが破壊されるときはさらに美しく輝く、と物騒な言葉をつづけるのです。
そしておもむろに一枚の……新日本プロレスのシンボルマークであるライオンのエンブレムと、謎のマスクをかたどったマークが半分ずつプリントされたカードを取り出し、こういいました。
「FL(ファイヤーレオン)計画、再発動」、と。
するとその瞬間!
トップロープの上に、変身ヒーローのような姿をした謎のマスクマンが降り立ったのです!!
そして高らかに名乗ります。
俺の名はファイヤーレオン。
新日本プロレスを破壊する。
ファイヤーレオンは有無を言わさずリング状のレスラーに襲い掛かっていきます。
まず小島に対し、棚橋本人も驚くほど完璧なスリング・ブレイドをさく裂させてノックダウン!
名優がいきなり襲撃され、怒り心頭の天山は背後からモンゴリアンチョップを繰り出すのですが、ファイヤーレオンはその両手をキャッチし、指をクラッチしたまま飛び上がって両足で首筋を蹴りつけるオリジナル技「モンゴリアン・キック」で逆にKOしてしまうのです!
次のターゲットは後藤。
後藤はすかさずフライングニールキック、村正で反撃を試みるのですが、ファイヤーレオンはそのけり足をキャッチ!
そのまま担ぎ上げて、変形牛殺しと言える「荒武者殺し」一撃で後藤を沈めてしまったのでした!!
そこまで一気呵成に攻めたてていたファイヤーレオンは、そこではじめてまともに構えをとりました。
残ったレスラーは、棚橋一人。
最初から彼は、棚橋を狙っていたのでしょう!!
その構えは、自分を誘っているのだということに気が付いた棚橋。
ならばと仕掛けたのは本家スリング・ブレイドでした!!
さすが本来の技の使い手、その技の切れは抜群でしたが……ファイヤーレオンはそれを待っていたのです。
スリング・ブレイドを食らったかと思われたその瞬間、スリング・ブレイドの衝撃を利用して体を反転させるファイヤーレオン。
流れるように棚橋の右腕をとり、脇固めへと移行したのです!!
その見事としか言いようのない返し技を見て、解説をしていた永田さんは仰天。
派手な技だけでなく、地味ながら威力絶大の関節技まで使いこなすとは、いったい何者なんだ?
こんなレスラーは見たことがない……
ですが、同時にその様子を見ていた新日本の雑草魂、真壁の反応は違いました。
真壁はファイヤーレオンを「タケル」と呼んでいます。
そして、13年前のプエルトリコで、彼と何かがあったことを匂わしていて……?
ファイヤーレオンはそのまま棚橋の関節を破壊してしまいます。
そしてリング上で仁王立ちし、中邑、オカダ、リングに上がれ、破壊する、と宣言したのです!!
棚橋と並ぶ、新日本三大エース。
それを一度に破壊しつくそうというのでしょうか!?
その傍若無人な立ち振る舞いに、とうとうぶちぎれた永田さん。
親日をなめやがって、俺が相手だとリングになだれ込みました!!
観客の気持ちも永田と同じ。
かつての新日本では、解説者が放送席から消えた後にドラマが起きることも多くありました。
今回はそのかつての伝説がよみがえるのか?
そんな予感に会場はより一層ざわめき立つのですが……戦いに挑もうという永田を制止したのは
ほかならぬ棚橋本人だったのです!!
乱入されて腕をやられたのは俺ですから、やられたエースが自分でやらなきゃ、新日本全部がなめられる!
俺はギブアップしていない、と棚橋は右腕を負傷したまま、戦いを再開したのでした!!
というわけで、謎のマスクマン・ファイヤーレオンと新日本プロレスとの戦いを描いていく本作。
その最初の生贄は棚橋となってしまいました。
手負いの棚橋は、ファイヤーレオンを撃退することはできるのでしょうか?
それともこのまま軍門に下ってしまうのでしょうか……?
注目の激戦は、意外な形で決着することになるのです!!
そして今巻の後半では中邑が登場!!
ファイヤーレオンの思惑通り引きずり出される形になったのか、中邑独特の考え合っての行動なのか。
どちらにしても、二人の激突は必至となります!!
となれば、本作の仕掛け人ともいえ、新日本プロレスの親会社でもある武士ロードの広告塔となっているオカダが登場しないわけもありません。
中邑戦、オカダ戦と続いていくであろうこの新日本プロレス篇、いったいどのような結果を迎えるのか、気になって仕方ありませんね!!
そして新日本プロレス篇と銘打たれているということは、他の団体篇もやってくれると考えていいはず!!
全日本プロレス篇なのか、ノア篇なのか、はたまたW-1、ZERO1か……
話が続いていけばそれに伴って謎のファイヤーレオンと黒づくめの男の正体も明らかになっていくことでしょう。
このシリーズから先の展開がどうなるのかも楽しみです!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
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