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今回紹介いたしますのはこちら。

「ハカイジュウ」第13巻 本田真吾先生 
秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。

さて、人類の切り札である「フューズ」となり、巨大怪物と融合したファイナルフューズとして怪物たちをなぎ倒していった武重。
ですがその力に酔うあまり、王は一人でいいと怪物たちの親玉と目されている「帝王」を封じる楔、スカイツリーを引き抜いてしまったのでした!


帝王をぶっ飛ばすと息巻いている武重。
ですが引き抜いたスカイツリーの真下ではなく、少し離れたところからにょっきり出てきた怪物に不満げです。
見当はずれな場所に出るなんて、あれが帝王か?と危機感なくつぶやきます。
そんな武重の反応とは裏腹に、帝王の恐ろしさを知っているらしい早乙女は「これで日本は終わる」と断言!
ほどなく、その言葉が冗談や誇張したものではないことをその場にいる全員が知ることとなります。
地面からどんどんとせりあがってくる怪物。
その大きさは今までのビルサイズの巨大怪物がかわいく見えるほどの、山のような尋常ならざる巨大さ。
そんな大きさですから、出現しただけでその周辺の被害は甚大です……
あの底知れないところのあった早乙女が、もう応割だ、研究もすべて水の泡だと絶望の声を上げるこの状況……
本当にもうどうしようもないのか。
白崎もまた、絶望感を感じ始めるのです。
……が、その状況が全く精神に影響を及ぼさないものもいます。
そう、武重です!
両腕から大きなブレードをだし、不敵に笑います。
貴様が帝王とやらか、悪くない面構えだ。
どちらがこの国の王にふさわしいか、決めようではないか!!
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そもそもあの生物は何なのか?まさか政府が作り出した兵器なんじゃないか?
白崎はそんな疑問を早乙女にぶつけました。
ですが早乙女はその疑問を完全に否定。
あんなものを作れるはずがない、我々ができるのは彼らを発見次第駆逐することだけ。
それは向こうにとっても同じで、地上に蔓延る害虫を駆除するかのように、人間を駆除するだけ。
ですが、早乙女は人間が虫けら扱いされることが許せないそうで。
人類こそが地上の支配者である、それを知らしめる!
そういいながら早乙女は、その体を怪物のそれのように変化させていきます。
自分と武重、二人ならばまだ帝王を止められるかもしれない。
早乙女はヘリから飛び降りて戦いに赴きます。
その去り際、陽にこんな言葉を残して。
「エボル鷹代」、君は人類の一縷の希望だ、決して死ぬな!!

早乙女が飛び降りると、その下にあったスーパードライホールの炎のオブジェが開いていきます。
その中に飛び込んだ早乙女……
少し経つとスーパードライホールが震え、ひび割れをはじめ……そこから巨大な怪物が出現したのです!!
その中には、早乙女が乗り込んでいます。
これが早乙女のとっておき、もう一体のトール型怪物。
早乙女もまたファイナルフューズとなり、対応に立ち向かうのです!!

帝王と真っ向からぶつかり合っていた武重。
そこに早乙女が現れて援護射撃をしてくれたのですが、武重は邪魔をするな、私一人で十分だ!と早乙女につかみかかってくるのです!!
自信の力に絶対的な自信を持っている様子の武重ですが……早乙女かラ告げられた言葉にはさすがに驚きを感じずにはいられないのです!
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あれは帝王の本体ではない、おそらくは体の一部、尻尾か何かだろう。
……そう、あまりにも巨大で、ファイナルフューズとなった武重でもせいぜい五分程度にしか戦えなかった巨体が……単なる尻尾に過ぎないのです!!
その言葉を待っていたかのように、
千葉で、立川で、激しい振動が起こり始めました。
そして、大地を砕き、海を割って……起き上がったのです。
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日本列島ほどの大きさはあろうかという、帝王が……!


というわけで、とうとうクライマックスを迎える本作。
とうとう覚醒してしまった帝王ですが、もうなんかどうしようもないくらいでっかいです。
いくら武重と早乙女の二人がかりと言えども、この大きすぎる怪物を倒せるとは到底思えません。
もう一度眠らせるしか方法はないと思われますが、それも簡単ではないでしょう。
果たして武重と早乙女は帝王を眠らせることができるのでしょうか!?
なんだかもう、主役は武重なんじゃないかというそのヒーローぶりに震えるべし!!

そして物語は衝撃の展開を迎えます!!
「第一部 完」となる、怒涛の展開とは!?
逃げ惑うパニックものから、怪物とのバトルものに変化していきつつあったところで迎える衝撃のラスト。
帝王はどうなったのか?
陽は、未来は、白崎は、武重は!?
目を疑うような、インパクト満点のラストをその目でご確認ください!!

さらに14年秋から始まるという第2部も気になるところ。
この衝撃のラストからどうやって第2部が始まって、どんな話になるのか!?
いろいろな意味で楽しみです!!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!