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今回紹介いたしますのはこちら。

「タケヲちゃん物怪録」第6巻 とよ田みのる先生 
小学館さんのゲッサン少年サンデーコミックススペシャルより刊行です。

さて、いよいよ姿を現した神野悪六郎。
山本、タケヲとの因縁はもちろんのこと、神野が育てている謎の怪物の存在も気になるところ。
一方のタケヲは今まで通りの日常を過ごしていくのですが……?


時はお正月。
クリスマスから引き続きのおめでたい感じの雰囲気で、街行く人々はみんなどこかうきうきとしているようです。
ですが、逆にじめじめとした感情、「陰の気」を好む妖怪はこの時期がどうにも苦手でなりません。
強烈な幸福を呼ぶ力を持っている山本はともかくとしまして、百鬼荘の妖怪たちもみんなげっそり。
山本は妖怪たちに休暇を与え、みんなで幽冥界の地獄湯に湯治に生かせるのでした。

妖怪たちがいなくなり、百鬼荘には山本、坂田、山田、そしてタケヲの4人だけになってしまいます。
いつも騒がしい百鬼荘だけに、たまにはこういうのも悪くないでしょう。
お正月特有のおめでたムード、おそらく陰の気の塊のような存在である神野も出張っては来ないでしょう。
坂田と山田はここぞとばかりにゆっくりすることにしたようです。
……ところが実は、神野の一団の中にも正月であろうとも動き回れるものがいたのです。
神事も任されている「死神」……木蓮。
木蓮はここがチャンスとばかりに動き始めていたのです。

タケヲのもとに残念な知らせが舞い込んできます。
一緒に初詣に行く予定だった三人の友達が、そろって体調を崩してしまったのです。
初詣は中止。
さっそくお見舞いに行くことにしたのですが、お友達はタケヲがお見舞いに来てくれたことを確認するとすぐに意識を失うように眠ってしまうほど、本格的に具合が悪いようで。
タケヲが心配していると、突然後ろから声をかけられました。
騒がず聞いてください。
私は死神の木蓮、契約をしませんか?
死神が持ち出してきた契約。
それは、タケヲのお友達は間もなく死ぬから魂をもらいに来た、しかしタケヲの寿命を十年もらえるなら助け方を教えましょう。
寿命を十年も削るとなれば、慎重に考えていきたいところ……なのですが、
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タケヲはいちもにもなくその提案を受け入れます!
その教えてもらった方法でお友達を助けたタケヲ。
二人目のお友達もまた同じように余命いくばくもない状態だったようで、同じ方法で助け出しました。
ところが三人目のお友達はもっと深刻で、その方法では助けられないとか。
そこで再び木蓮が現れ、今度はあと50、いや60年寿命をもらえれば……と提案してくるのです!!
タケヲはと言いますと、
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その言葉が言い終わらないうちにその契約を受領!
さっそくその方法を聞いたのでした!!

その方法は、二度と戻れないかもしれない詩の世界への旅が必要だとか。
タケヲは百鬼荘に書置きを残し、そっと死の世界への旅の待ち合わせ場所へと向かいます。
待ち構えていた木蓮は、奇妙な儀式めいた行動をしながら街を歩いていきました。
するとやがて見慣れていた町は闇を濃くしていき……ほどなく、死の世界、幽冥界にたどり着くのです!!

木蓮の教えてくれた、友達を助ける方法はこんなものでした。
人間の寿命を示すろうそくがある。
死の間際のものは今にも溶けてなくなりそうな短さになっているのですが、そのろうそくにともっている火が消えないように新しいろうそくを注ぎ足す……
特に邪魔する者もいませんし、ここまでくれば至極簡単な作業……かと思われたのですが、木蓮が担当するろうそくの中からその友達のものを見つけ出せ、と言われてやってきたその部屋には……
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10万本ものろうそくが並んでいたのです!!
おまけに残り時間はあと3分。
とてもではありませんが、この中から友達の蝋燭を見つけるなんて……
焦るタケヲ。
そしてその様子を見てほくそ笑む木蓮。
これこそが木蓮の狙いなのです!
一度助ける喜びを知ってから落ちるとなお辛い。
その絶望で、タケヲの中に眠る「空亡」はより成長する……!!
絶望の淵に立たされたタケヲ。
事態はすべて神野たちの思いのままに進んでしまうのでしょうか!?


というわけで、木蓮の魔の手を描く今巻。
このエピソードをきっかけてして、物語はいよいよ最終章へと突入していくようです!!
神野と山本の戦いは?
タケヲをの中に眠る空亡の行方は?
神野の育てている強大な怪物は……?
和やかに進んでいく日常の陰に、確実に闇はその手を伸ばしているのです!!
最初のころをは見違えるほどに感情豊かになったタケヲ。
確実に幸せになって生きているであろう彼女にもたらされるのは、呪われた宿命なのか、今まで望むべくもなかった人波の幸せなのでしょうか!?
今回のエピソードによって、時計の針は一気に進められました。
クライマックスでどのような展開が待っているのか、楽しみでなりませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!