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今回紹介いたしますのはこちら。

「犬神姫(わんこ)にくちづけ」第4巻 宮田絋次先生
エンターブレインさんのビームコミックスより刊行です。

着々とその距離を縮めている感のある犬養とかずら。
弁天丸を呼び出せなくなるなどの騒動もありながらも、うまいこと仕事を続けていたのですが、ある仕事の中で妖怪に弁天号を奪われてしまったのです!
そんな大ピンチに駆けつけたのはタマバハキの大阪の兄弟会社、サカサバハキに所属する犬塚と、かつてかずらと犬養のパートナーの座を争ったこともあるいつきだったのでした!

妖怪との戦いを経て、サカサバハキとも親交を深めて行ったかずらたち。
そんなあるとき、加茂の双子の妹であり、サカサバハキの一員だと言う紬がタマバハキにやってきます。
彼女がわざわざやってきたのは、彼女が持つ能力である「予言」によって、タマバハキに危機がやってくることを告げるため。
思いがけない形でやって来る、というタマバハキの危機。
その危機がどんなものかはわかりませんが、ふいに何かがやってきても対応できるように、という意味もあるのでしょう、一同はサカサバハキとともに兵庫県で合同演習を行うことになりました。
合同演習という名前ではあるものの、実際行われたのはそれぞれの組織の代表者がそれぞれの競技で競い合う、対抗戦!
どちらの組織にいるのも負けず嫌いばかり。
自然と戦いは白熱していくのでした!!
そんな中、かずらの気持ちだけは違う方向に燃え上がっています。
おりしも時はバレンタイン。
彼女なりの思いを精一杯込めた、チョコレートを犬養に贈る!!
そんなチャンスを窺っていたのです!!
ですがそれを察知し、面白くない思いをしているものもいます。
御子神です。
彼は密かに(周りにはバレバレですが!)かずらに思いを寄せていて……!
惚れたはれたのアレコレに、激しいぶつかり合いはしているもののお互いきちんと認め合う二つの組織の戦い。
とりあえずこの場に何か大きな危険があるとは思えませんが……?
しかし、やはり近づいていたのです。
タマバハキを揺るがしかねない、思いもよらない危機が!!

というわけで、今回も大ピンチが訪れる本作。
弁天号が奪われてしまうと言う、バトル面での危機から始まる今巻ですが、この後一同に襲い掛かる危機はこれまでとはまったく違うタイプでして。
なんと言っても今回の騒動の中心はかずら。
彼女のこれからの行動が、物語を大きく動かしていくことになりそうです!!
で、本作の肝となるかずらと犬養の関係ですが……
こちら自体はそれほどガンガン進んでいく感じはありません。
そんな中今巻で目を惹くのはやはり犬塚といつきの関係!!
初めて姿を見せたときのいつきは、まさに撮り付く島も無いと言った冷たい感じばかりをうける少女でした。
ですが今回あらわれたいつきから受ける印象は違います。
犬塚の存在が彼女に影響を及ぼしたのは確かでしょう。
いつきを変えた犬塚、そんな犬塚を受け入れたいつき。
そんな二人の関係にも要注目!!
いつきも含めて女性キャラも増量し、お色気シーンもたっぷりですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!