本日紹介いたしますのはこちら、「藤子・F・不二雄大全集 ロケットけんちゃん」第3巻です。
作者は藤子・F・不二雄先生。
小学館さんより刊行されました。
さて、けんちゃんとまりこちゃんがロケットを操り、悪党達と戦っていく本作。
初期は児童向け漫画らしく、ころころとした可愛い風貌であったけんちゃんとまりこちゃんですが、今回掲載されている「小学三年生」誌掲載のころには、読者年齢にあわせたのか等身が高くなっていまして、より一層ドラマチックになっています。
そんな中今回は、単純な悪い奴らをやっつける、と言うお話ではない「ゴルゴンののろい」を紹介したいと思います!
トラブと言う国から、まだ10歳という年齢にもかかわらず王様を勤めている、ポラクが来日しました。
歓迎ムードの中、帽子をとって手を振りながら飛行機を降りてくるポラク。
ですがそのおめでたいムードは、一瞬にして一触即発のものになってしまうのです!
突如肩を抑えて意識を失うポラク!
ハッとする報道陣、駆け寄る執事……
ポラクは何者かに狙撃されてしまったのです!!
事件の匂いをかぎつけ、けんちゃんがやってきたときには、警察を前にして執事が激怒して怒鳴り散らしている真っ最中でした。
幸いかすり傷だったから良かったものの、王様にもしものことがあったりしたらどうするんだ!警察は何をやっているんだ!!
狙撃犯は警察が急いで創作することになりましたが、問題はポラクの警護です。
どうしようと考えていますと、そこでけんちゃんが名乗りを上げたのでした!
とりあえず無事に夜を迎えました。
今この部屋にいるのは、ポラク、執事、そしてけんちゃんとまりこちゃんだけ。
けんちゃんはポラクに、たいした怪我じゃなくて良かったねと話しかけるのですが、ポラクは不満そう。
といってもその不満は、どこへもでられなくて退屈だ、という少年らしいもので……
執事は危険ですから辛抱してくださいと諭すのです。
けんちゃんが執事に何か狙われる心当たりはあるのかと尋ねてみると、やはり何かあるそうで。
反体制の「ゴルゴン党」なる組織がいて、ポラクを暗殺するために日本に来ているのだろう、とのこと。
警察がすぐに捕まえてくれる、とけんちゃんは楽観視するのですが、執事は訝しげ。
ゴルゴン党は魔法使いのような力を持っているそうで、警察なんかには捕まらないと考えているようなのです。
そんなところに、まりこちゃんが血相を変えて飛び込んできたではないですか。
あまりにも慌てていて、何がなんだか分からない言葉を口走り続けるまりこちゃん。
話になりませんので、まりこちゃんの案内を受けて何か会ったらしい現場に向かいました。
まりこちゃんが案内したのは、庭の見えるテラスでした。
そしてそこでは、
巨大な恐ろしい顔が笑っていたのです!!
流石のけんちゃんも仰天したものの、すぐに銃を取り出して顔に向けて発射!!
ところが顔はまったく意に介さず、ウヒヒと気味の悪い笑い声を上げ続けているのです!!
テラスから飛び降り、顔との距離を縮めようとするけんちゃん。
ところがそうした途端。顔は忽然と姿を消してしまったのでした。
警察に相談したものの、周囲は30人の警官が見張っているが、そんなモノはいなかったとの一点張り。
何かの間違いだと笑われてしまうのです。
しぶしぶ部屋へと引き上げていくけんちゃんたち。
ところが部屋の中に戻ってみると、執事が倒れているではないですか!!
おまけにポラクの姿は見えません。
慌てて声を張り上げて姿を探していると、突然扉がばたんと開き
そこからあの顔が姿をのぞかせたのです!!
一体どこから姿を現したのでしょう?
急いで臨戦体勢をとろうとするけんちゃんとまりこちゃんですが、急にクラクラと目が廻ってきてしまいます。
これもまた、ゴルゴン党の使う魔法のような力だと言うのでしょうか?
為す術なく、床に倒れこむけんちゃんとまりこちゃん。
そんな二人に対し、巨顔はあのいやらしい笑い声を上げながら宣言するのです。
あと3日のうちにポラク王はなくなる。
ゴルゴンは必ず約束をまもる。
そう言って、顔は姿を消していくのでした……
あっけなくやられてしまい、ポラクも連れ去られてしまったけんちゃんたち。
神出鬼没の巨顔、魔法使いのような力。
果たしてその正体は一体?
けんちゃんたちはゴルゴン党を打ち破り、ポラクを無事取り返すことができるのでしょうか!?
というわけで、けんちゃんたちが敗北してしまうエピソードを収録した本作。
この小学三年生誌掲載分で本作は完結となるのですが、他のF先生による児童向け漫画と同じく、特別な最終回らしい最終回はありません。
物語のクライマックス、と言うものは無いわけですが、逆をいえば最後まで変らぬ安定したストーリーが楽しめるといえるかもしれません!!
前半は子供向けの分かりやすいながらも引き込まれるお話がメインとなっていましたが、今巻では主人公たちが敗北した挙句、意外な犯人像が描かれる前述の作品をはじめとして、幻のように現れては消えていく魔人と盗賊団を相手に戦うお話、苦戦の末の華麗な逆転劇に引き込まれる強敵との戦いが繰り広げられるエピソード、そして発明品がらみの事件と思いきや、とんでもない敵が登場する物語等々、よみごたえあるエピソードがずらり勢ぞろい!
最後の最後まで引き込まれること必至ですよ!!
けんちゃん大ピンチの「藤子・F・不二雄大全集 ロケットけんちゃん」最終第3巻は全国書店にて発売中です”
隠れた名作と呼ぶにふさわしいクオリティの本作。
マイナーだからと言って読まないのはもったいないですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
作者は藤子・F・不二雄先生。
小学館さんより刊行されました。
さて、けんちゃんとまりこちゃんがロケットを操り、悪党達と戦っていく本作。
初期は児童向け漫画らしく、ころころとした可愛い風貌であったけんちゃんとまりこちゃんですが、今回掲載されている「小学三年生」誌掲載のころには、読者年齢にあわせたのか等身が高くなっていまして、より一層ドラマチックになっています。
そんな中今回は、単純な悪い奴らをやっつける、と言うお話ではない「ゴルゴンののろい」を紹介したいと思います!
トラブと言う国から、まだ10歳という年齢にもかかわらず王様を勤めている、ポラクが来日しました。
歓迎ムードの中、帽子をとって手を振りながら飛行機を降りてくるポラク。
ですがそのおめでたいムードは、一瞬にして一触即発のものになってしまうのです!
突如肩を抑えて意識を失うポラク!
ハッとする報道陣、駆け寄る執事……
ポラクは何者かに狙撃されてしまったのです!!
事件の匂いをかぎつけ、けんちゃんがやってきたときには、警察を前にして執事が激怒して怒鳴り散らしている真っ最中でした。
幸いかすり傷だったから良かったものの、王様にもしものことがあったりしたらどうするんだ!警察は何をやっているんだ!!
狙撃犯は警察が急いで創作することになりましたが、問題はポラクの警護です。
どうしようと考えていますと、そこでけんちゃんが名乗りを上げたのでした!
とりあえず無事に夜を迎えました。
今この部屋にいるのは、ポラク、執事、そしてけんちゃんとまりこちゃんだけ。
けんちゃんはポラクに、たいした怪我じゃなくて良かったねと話しかけるのですが、ポラクは不満そう。
といってもその不満は、どこへもでられなくて退屈だ、という少年らしいもので……
執事は危険ですから辛抱してくださいと諭すのです。
けんちゃんが執事に何か狙われる心当たりはあるのかと尋ねてみると、やはり何かあるそうで。
反体制の「ゴルゴン党」なる組織がいて、ポラクを暗殺するために日本に来ているのだろう、とのこと。
警察がすぐに捕まえてくれる、とけんちゃんは楽観視するのですが、執事は訝しげ。
ゴルゴン党は魔法使いのような力を持っているそうで、警察なんかには捕まらないと考えているようなのです。
そんなところに、まりこちゃんが血相を変えて飛び込んできたではないですか。
あまりにも慌てていて、何がなんだか分からない言葉を口走り続けるまりこちゃん。
話になりませんので、まりこちゃんの案内を受けて何か会ったらしい現場に向かいました。
まりこちゃんが案内したのは、庭の見えるテラスでした。
そしてそこでは、
巨大な恐ろしい顔が笑っていたのです!!
流石のけんちゃんも仰天したものの、すぐに銃を取り出して顔に向けて発射!!
ところが顔はまったく意に介さず、ウヒヒと気味の悪い笑い声を上げ続けているのです!!
テラスから飛び降り、顔との距離を縮めようとするけんちゃん。
ところがそうした途端。顔は忽然と姿を消してしまったのでした。
警察に相談したものの、周囲は30人の警官が見張っているが、そんなモノはいなかったとの一点張り。
何かの間違いだと笑われてしまうのです。
しぶしぶ部屋へと引き上げていくけんちゃんたち。
ところが部屋の中に戻ってみると、執事が倒れているではないですか!!
おまけにポラクの姿は見えません。
慌てて声を張り上げて姿を探していると、突然扉がばたんと開き
そこからあの顔が姿をのぞかせたのです!!
一体どこから姿を現したのでしょう?
急いで臨戦体勢をとろうとするけんちゃんとまりこちゃんですが、急にクラクラと目が廻ってきてしまいます。
これもまた、ゴルゴン党の使う魔法のような力だと言うのでしょうか?
為す術なく、床に倒れこむけんちゃんとまりこちゃん。
そんな二人に対し、巨顔はあのいやらしい笑い声を上げながら宣言するのです。
あと3日のうちにポラク王はなくなる。
ゴルゴンは必ず約束をまもる。
そう言って、顔は姿を消していくのでした……
あっけなくやられてしまい、ポラクも連れ去られてしまったけんちゃんたち。
神出鬼没の巨顔、魔法使いのような力。
果たしてその正体は一体?
けんちゃんたちはゴルゴン党を打ち破り、ポラクを無事取り返すことができるのでしょうか!?
というわけで、けんちゃんたちが敗北してしまうエピソードを収録した本作。
この小学三年生誌掲載分で本作は完結となるのですが、他のF先生による児童向け漫画と同じく、特別な最終回らしい最終回はありません。
物語のクライマックス、と言うものは無いわけですが、逆をいえば最後まで変らぬ安定したストーリーが楽しめるといえるかもしれません!!
前半は子供向けの分かりやすいながらも引き込まれるお話がメインとなっていましたが、今巻では主人公たちが敗北した挙句、意外な犯人像が描かれる前述の作品をはじめとして、幻のように現れては消えていく魔人と盗賊団を相手に戦うお話、苦戦の末の華麗な逆転劇に引き込まれる強敵との戦いが繰り広げられるエピソード、そして発明品がらみの事件と思いきや、とんでもない敵が登場する物語等々、よみごたえあるエピソードがずらり勢ぞろい!
最後の最後まで引き込まれること必至ですよ!!
けんちゃん大ピンチの「藤子・F・不二雄大全集 ロケットけんちゃん」最終第3巻は全国書店にて発売中です”
隠れた名作と呼ぶにふさわしいクオリティの本作。
マイナーだからと言って読まないのはもったいないですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
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