本日紹介いたしますのはこちら、「がっこうぐらし!」第3巻です。
作者は原作が海法紀光先生、作画が千葉サドル先生。
芳文社さんのまんがタイムKRコミックスより刊行、まんがタイムきららフォワードにて連載されています。
さて、「遠足」に出発し、むかった先のショッピングモールで様々な物資を補充することが出来た学園生活部の一同。
その中で最も大きな収穫は、奇跡的に生き延びていた一人の少女。
一同は助けを求める彼女を、なんとかモールから救い出すことに成功したのでした。
彼女は二年生の直樹美紀。
目が覚めた場所が近頃ずっと眺め続け、すっかり見飽きていた風景とは違うモノであることに戸惑いを隠せません。
そんな彼女に、ゆきがここは学園生活部の部室だと教えます。
三年生であるゆきは、部活でマスコット的な存在である自分に後輩ができそうなことに喜びを隠しきれない様子。
私が先輩だね、と胸をはりながら、半開きになった入り口の方へ向かってめぐねえおはよう、などと声をかけています。
ですが美紀の目からはどう見ても、声をかけた先には誰もいません。
何がなんだか分からない美紀ですが、やがてゆきは授業が始まっちゃうから先に行くね、とそそくさと部屋を出て行ってしまうのでした。
一人残された美紀は、自分の着ている服から石鹸の臭いが漂ってくることに気がつきます。
しばらく感じることのなかった清潔な香り……
あのゆきの妙に明るい立ち振る舞いもあって、まるで今までのことが夢だったんでは無いか?と言う考えまでよぎってしまうのです。
ですがその淡い希望はすぐに打ち砕かれてしまいます。
荒れ果てた教室。
そして窓の外には、フラフラと動き回る影が……
夢だったなんて都合いいオチがあるわけ無い。
そう呟く美紀の下に、くるみとりーさんがやってくるのです。
最初は万が一を考え、スコップを構えながら警戒をしていたくるみですが、とりあえず大丈夫と判断したのでしょう。
ゆきが帰ってくる頃には、ある程度の情報交換も終わっていたようです。
何を話しているのかと尋ねてきたゆきに、りーさんは部活の話だとはぐらかします。
部活に興味がある!
ゆきの顔がぱぁっと明るくなりました。
学園での生活に関しての話をしていたのは確かでしょうから、美紀はそうとも言えますねと答えるのですが……
テンション上がりまくりのゆき、じゃあ早速、とばかりに学園生活部は学校全体が舞台なんだよ、と学校の案内をはじめるのでした!!
ところで、美紀とりーさんたちは何を話していたのでしょう。
まずはあの警戒して近寄って言ったことの謝罪からでした。
連れ出したときに高熱がでていた為、感染していたのではないか?と気をつけていたとのことで、それはこの状況下では仕方の無いこと。
美紀はそのことよりもむしろ、この学校に伝奇があることが気にかかっているようです。
太陽電池が設置してあるおかげなのですが、その明かりはもちろんのこと、シャワーが使えると言うのが女性としては大変な魅力です!
すぐにでも浴びさせてほしいところですが、残念ながら最近は天気に恵まれずに電気不足。
明日までお預けとなってしまいました。
その後はいよいよ学園生活部のお話です。
りーさんたちは、全てが変わってしまった日、たまたま屋上にいたおかげで囲まれたりする非常事態に遭遇せず、助かったとのこと。
生き延びた後、徐々に学校内での生活が落ち着いてきた頃に作ったのがこの学園生活部。
毎日ただ必死に暮らすだけ、というのは疲れるから、いっそ部活の合宿ってことにしてしまおう。
そう考えて、りーさんとめぐねえが考えたのだそうです。
美紀はそこで質問を投げかけました。
めぐねえはいま、どこに?
二人は、押し出すように答えるのです。
もういないんだ、と。
「部活」を初めてしばらくたったころから、物凄く落ち込んでいたゆきが急に元気になったんだそうです。
ですがそれは彼女が吹っ切れたとかそういうことではなく……彼女の心の中で変化が起きたから。
ゆきの中では、あの日は来ていないのです。
学校は平和で、生徒も先生もいっぱいいて、めぐねえも当たり前にそこにいる。
最初はたまにそんな症状がでる感じだったのですが、めぐねえが亡くなってからはずっとそうなんだそうです。
ここにいる間は、あの子に合わせてくれる?
美紀はそうお願いされるのでした。
その後しばらくは、仮入部ということで共同生活を共にしていた美紀。
ですがいままで一人で息を潜めていた美紀は、この共同生活になじみきることは難しいようで。
一人で勝手に図書館に行って、ゆきの症状に関係ありそうな「多重人格」に関しての本を取ってきてみたり、夜間一人での行動は禁止という決まりを破って一人でトイレに行こうとしたりするのです。
しかし美紀の中で最もストレスとなっているのは、やはりゆきの様で。
生きるか死ぬか……いや、死しか見えないようなこの絶望の学校生活の中、一人能天気に暮らしているようにしか見えない。
ついにそのいらいらは爆発し、二人きりでいるときに口を突いて出てしまったのです!
もうそう言うのやめませんか?
めぐねえとかみんな無事とか、全部嘘なんでしょう?
いいんですよもう、隠さなくて。
禁じられた言葉を紡ぎだす美紀。
その言葉を聞いてしまったゆきは……!?
というわけで、美紀の参加が大きな波紋を呼ぶ今巻。
自分がただ生き延びるだけの道を選んでしまったことで、友人をたった一人で外にでる姿を見送ることになってしまった彼女。
そんな過去がありますから、比較的恵まれた環境に暮らしている上に、何も考えていないように見えるゆきが不快で仕方がなかったのでしょう。
そんな美紀とゆきの衝突は、この閉鎖された絶望の中で何かを生み出すのでしょうか……?
そして物語は、とあるきっかけから新章に突入!
4人になった学園生活部に、とんでもない事件と、衝撃的な真実が突きつけられてしまうのです!!
間違いなくやって来る激動。
ついに「めぐねえが死んでいる」という事実がはっきりと突きつけられ、ゆきの状態も明言された今、訪れるのは壮絶なものになることは間違いないでしょう……!!
新入部員をむかえる、「がっこうぐらし!」第3巻は全国書店にて発売中です。
壮絶な過去と未来が襲い掛かる本作。
根幹も恐怖と絶望は待ったなく押し寄せてきます!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
作者は原作が海法紀光先生、作画が千葉サドル先生。
芳文社さんのまんがタイムKRコミックスより刊行、まんがタイムきららフォワードにて連載されています。
さて、「遠足」に出発し、むかった先のショッピングモールで様々な物資を補充することが出来た学園生活部の一同。
その中で最も大きな収穫は、奇跡的に生き延びていた一人の少女。
一同は助けを求める彼女を、なんとかモールから救い出すことに成功したのでした。
彼女は二年生の直樹美紀。
目が覚めた場所が近頃ずっと眺め続け、すっかり見飽きていた風景とは違うモノであることに戸惑いを隠せません。
そんな彼女に、ゆきがここは学園生活部の部室だと教えます。
三年生であるゆきは、部活でマスコット的な存在である自分に後輩ができそうなことに喜びを隠しきれない様子。
私が先輩だね、と胸をはりながら、半開きになった入り口の方へ向かってめぐねえおはよう、などと声をかけています。
ですが美紀の目からはどう見ても、声をかけた先には誰もいません。
何がなんだか分からない美紀ですが、やがてゆきは授業が始まっちゃうから先に行くね、とそそくさと部屋を出て行ってしまうのでした。
一人残された美紀は、自分の着ている服から石鹸の臭いが漂ってくることに気がつきます。
しばらく感じることのなかった清潔な香り……
あのゆきの妙に明るい立ち振る舞いもあって、まるで今までのことが夢だったんでは無いか?と言う考えまでよぎってしまうのです。
ですがその淡い希望はすぐに打ち砕かれてしまいます。
荒れ果てた教室。
そして窓の外には、フラフラと動き回る影が……
夢だったなんて都合いいオチがあるわけ無い。
そう呟く美紀の下に、くるみとりーさんがやってくるのです。
最初は万が一を考え、スコップを構えながら警戒をしていたくるみですが、とりあえず大丈夫と判断したのでしょう。
ゆきが帰ってくる頃には、ある程度の情報交換も終わっていたようです。
何を話しているのかと尋ねてきたゆきに、りーさんは部活の話だとはぐらかします。
部活に興味がある!
ゆきの顔がぱぁっと明るくなりました。
学園での生活に関しての話をしていたのは確かでしょうから、美紀はそうとも言えますねと答えるのですが……
テンション上がりまくりのゆき、じゃあ早速、とばかりに学園生活部は学校全体が舞台なんだよ、と学校の案内をはじめるのでした!!
ところで、美紀とりーさんたちは何を話していたのでしょう。
まずはあの警戒して近寄って言ったことの謝罪からでした。
連れ出したときに高熱がでていた為、感染していたのではないか?と気をつけていたとのことで、それはこの状況下では仕方の無いこと。
美紀はそのことよりもむしろ、この学校に伝奇があることが気にかかっているようです。
太陽電池が設置してあるおかげなのですが、その明かりはもちろんのこと、シャワーが使えると言うのが女性としては大変な魅力です!
すぐにでも浴びさせてほしいところですが、残念ながら最近は天気に恵まれずに電気不足。
明日までお預けとなってしまいました。
その後はいよいよ学園生活部のお話です。
りーさんたちは、全てが変わってしまった日、たまたま屋上にいたおかげで囲まれたりする非常事態に遭遇せず、助かったとのこと。
生き延びた後、徐々に学校内での生活が落ち着いてきた頃に作ったのがこの学園生活部。
毎日ただ必死に暮らすだけ、というのは疲れるから、いっそ部活の合宿ってことにしてしまおう。
そう考えて、りーさんとめぐねえが考えたのだそうです。
美紀はそこで質問を投げかけました。
めぐねえはいま、どこに?
二人は、押し出すように答えるのです。
もういないんだ、と。
「部活」を初めてしばらくたったころから、物凄く落ち込んでいたゆきが急に元気になったんだそうです。
ですがそれは彼女が吹っ切れたとかそういうことではなく……彼女の心の中で変化が起きたから。
ゆきの中では、あの日は来ていないのです。
学校は平和で、生徒も先生もいっぱいいて、めぐねえも当たり前にそこにいる。
最初はたまにそんな症状がでる感じだったのですが、めぐねえが亡くなってからはずっとそうなんだそうです。
ここにいる間は、あの子に合わせてくれる?
美紀はそうお願いされるのでした。
その後しばらくは、仮入部ということで共同生活を共にしていた美紀。
ですがいままで一人で息を潜めていた美紀は、この共同生活になじみきることは難しいようで。
一人で勝手に図書館に行って、ゆきの症状に関係ありそうな「多重人格」に関しての本を取ってきてみたり、夜間一人での行動は禁止という決まりを破って一人でトイレに行こうとしたりするのです。
しかし美紀の中で最もストレスとなっているのは、やはりゆきの様で。
生きるか死ぬか……いや、死しか見えないようなこの絶望の学校生活の中、一人能天気に暮らしているようにしか見えない。
ついにそのいらいらは爆発し、二人きりでいるときに口を突いて出てしまったのです!
もうそう言うのやめませんか?
めぐねえとかみんな無事とか、全部嘘なんでしょう?
いいんですよもう、隠さなくて。
禁じられた言葉を紡ぎだす美紀。
その言葉を聞いてしまったゆきは……!?
というわけで、美紀の参加が大きな波紋を呼ぶ今巻。
自分がただ生き延びるだけの道を選んでしまったことで、友人をたった一人で外にでる姿を見送ることになってしまった彼女。
そんな過去がありますから、比較的恵まれた環境に暮らしている上に、何も考えていないように見えるゆきが不快で仕方がなかったのでしょう。
そんな美紀とゆきの衝突は、この閉鎖された絶望の中で何かを生み出すのでしょうか……?
そして物語は、とあるきっかけから新章に突入!
4人になった学園生活部に、とんでもない事件と、衝撃的な真実が突きつけられてしまうのです!!
間違いなくやって来る激動。
ついに「めぐねえが死んでいる」という事実がはっきりと突きつけられ、ゆきの状態も明言された今、訪れるのは壮絶なものになることは間違いないでしょう……!!
新入部員をむかえる、「がっこうぐらし!」第3巻は全国書店にて発売中です。
壮絶な過去と未来が襲い掛かる本作。
根幹も恐怖と絶望は待ったなく押し寄せてきます!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
コメント
コメント一覧 (6)
所謂普通の“バイ菌”による感染症で、抗生物質さえ入手できれば助かる、
というのであればまだ救いはありますが、あの世界のリビングデッドが
爪からでもTウィルス感染させられるようであれば完璧にアウトですね。
基本的に動作の鈍い雑魚ゾンビしかいないので今まで何とかなりましたが、
警察消防自衛隊等による反撃&救助も未だ気配すらない状態ですので
ここで最も戦闘能力に秀でた面子を喪うとなると確実に詰みますね。
この後はどんな展開にも転がっていけそうですし、ますます先が楽しみ……と言うか恐ろしくと言うか、になってきますね!!
やっぱり親し(かった)い人は「始末」できなかったね…
先がどうなるのか、本当に気になるところですよね!!