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本日紹介いたしますのはこちら、「侵略!イカ娘」第15巻です。
作者は安部真弘先生。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、週刊少年チャンピオンにて連載されています。

さて、地上を支配せんとたくらむ侵略者にして、海の家れもんの居候であるイカ娘の日常を描いていく本作。
イカ娘の周りには慕ってくれる子供たちやお友達、ストーカー(?)まで幅広く存在し、すっかり人間たちとの楽しい日常を送っています。
そんな彼女のもとに、また新たなキャラクターが登場することになるのです!

今日も大勢のお客さんがやってきているれもん。
とは言えその面子は、海の家南風の親父、早苗、シンディー、三バカ……と常連ばかりなのですが。
そんな常連渦巻くれもんへ、ちょっといつもとは違う感じの来客が現われます。
れもんの概観を撮影した写真を頼りにやってきたその女性。
なんと
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警察官ではないですか!

特に思い当たるような悪いことはしていないはず。
だとしても、警察の人がたずねてくると言うのは物凄くおっかないものです!
しかもれもんはお店な訳ですから、何か営業的にますいことでもあったのだろうか?と言う考えも湧いてきまして。
ドキドキしながら警察の人……蛍子の言うことに耳を傾ける千鶴と栄子。
すると蛍子は、シリアスな表情でこんなことを言うのです。
実はこの店に、怪しいものが出入りしていると言う噂を聞きつけて……と!
周りを見渡せば、イカ娘をストーキングしている早苗、などというのは可愛いもので、ニセイカ娘をつれて(?)着ている南風の親父に、怪しさのカタマリと言っても過言ではない三バカ、と思い当たる人物は枚挙に暇がありません!!
直接お店に関係することではないとは言え、知り合いがしょっ引かれると言うのも見たくないもの!
少しここで張り込ませてもらっていいですか?と座り込む蛍子の姿を、二人は見守るしかないのでした。

一体そのターゲットは誰なのだろうか?
と、考えるヒマもなく彼女はターゲットを発見したようです。
触手で商品を運んでいる、明らかに普通ではない人物……イカ娘を!!
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あれは一体!?と当選の疑問を感じる蛍子。
栄子は慌ててあれは手の込んだコスプレなんです!とフォローを入れつつ、イカ娘のほうへとダッシュ!
警察のいる前で妙なことをするな!と忠告するのです!
イカ娘は警察がなんなのかすらわからず、警察に見られたら何かまずいのか?逆に尋ねてくる始末。
そこで栄子は脅しの意味もかねて、ちょっと誇張して警察の恐ろしさを教えたのです!
悪いことをしたら捕まえられて牢屋に入れられたり、罪の重さによっては死刑だってありえるぞ!と!!
多少大げさ感はありますが、行っていることは間違っておりません。
なんにせよ、現状で疑いの目を向けられているのはイカ娘。
めんどくさいことにならないように、大人しくしているに越したことは無いでしょう!
丁度ただいるだけというのもなんだから、と蛍子はアイスコーヒーを頼んでいました。
これを普通に(?)手で運んで行き、安全のアピールをして来い!と栄子はイカ娘に指示するのでした。

しかし運命と言うのは残酷なもの。
緊張していたこともあり、蛍子にアイスコーヒーを渡すぞと言う瞬間にイカ娘の鼻がむずむずして来てしまいます。
抵抗むなしく、でてしまうくしゃみ……
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とイカ墨。
蛍子の上半身は真っ黒に染まってしまいました!
安心してください、単なるイカ墨です、とフォローを入れる栄子ですが、残念ながらそれは全然フォローになっておりません……
イカ墨を吐き出す得体の知れない何かに、普通は安心などできないのですから!
やはり噂になっている腐心人物は貴方だったんですね、とイカ娘ににじり寄る蛍子。
イカ娘は顔面を蒼白にしつつ、身の潔白を証明するために自分の素性を明かすのです。
ただ、海を汚す人間どもに復讐するために海からやってきただけだ、と……
その発言が完全に止めとなりました。
署までご同行願います。
蛍子はそうイカ娘の肩を叩くのでした!

何とか引き止めないととか、むしろ今まで連れて行かれなかったのが不思議だとか、様々な思いでそれを見つめることしかできない栄子たち。
イカ娘は何も悪いことはしていない、と泣き叫ぶのですが、もちろんそれで許していたら警察は勤まらないわけで……
哀れイカ娘、海の家の居候から塀の中住人へと変わるのか……と思っていますと、丁度その時外から謎の歓声が上がりました。
そちらの方に視線をうつしますと、いつの間にか外にでていた三バカが実験にいそしんでおります。
なんでもゼリー状に変えるガンができた!と喜ぶ3人。
そのガンによって、スイカがとろとろのゼリーになっていまして……
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蛍子が今連れて行こうとしているのは、子犬のように怯えて震えている少女。
そして逆には怪しいと言う言葉を超越した、半裸で謎の機会を使用している中年男性三人組……
迷うことはありませんでした。
蛍子は三バカに向かって、待ちなさいとダッシュしていくのです!!
……イカ娘たちは、今迄で一番の感謝を三バカに送ったのは言うまでもありません……

というわけで、新キャラクターが登場する本作。
今回は今まで意外にあまり登場していなかった、ちゃんとした大人である蛍子さん。
イカ娘をはじめとしまして、スネにキズ、とまではいかないまでも、いろいろ普通じゃない事情を抱えているれもん関係者たちにとってはいろいろ大変なキャラとなりそう……なのですが、意外とそうでもなかったり。
正義感溢れ、仕事熱心で優しい彼女は、本作にどんな波紋を投げかけてくれるのか?
この後も早速イカ娘との絡みも用意されておりまして、これからの活躍も期待できそうですよ!!
この他にも、イカ娘がいつもの服を脱いでオシャレな装いに身を包んでみたり、三バカとシンディーに本国への矯正帰還命令がでてみたり、鮎美が初めてのお使いに挑んでみたりと、様々なエピソードが用意されていまして。
新キャラクターが増えても、いつも通りの愉快な日常が楽しめるのです!!

イカ娘ミーツポリス、「侵略!イカ娘」第15巻は全国書店にて発売中です!
新キャラの加入により、真夏の日常もよりホットになって行きそうな本作。
蛍子さんには、数少ない良識ある大人としての奮闘を期待せざるをおえませんね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!