rh0
本日紹介いたしますのはこちら、「乱と灰色の世界」第5巻です。
作者は入江亜季先生。
エンターブレインさんのビームコミックスより刊行、ハルタにて連載されています。

さて、鳳太郎が邪悪な虫「骸虫」に取り憑かれ、世界中に災厄を撒き散らしかねない存在になってしまった前巻。
乱の両親の地元の村全体を犠牲にして一応は鳳太郎を封印することが出来たのですが、その封印が破られるのも時間の問題で。
村の一同は来るべき決戦に備え、乱宅を大増築して体力を蓄えるのでした!

鳳太郎の今現在の状況を知らなかった乱。
ですが村の人々の多くが、もう虫に取り憑かれ「手遅れ」だとされている鳳太郎を……消してしまおうと考えていまして。
鳳太郎の顔を確認するために手配書が出回ったり、子供たちは得意の魔法で顔を鳳太郎のそれに変えてふざけてみたりとやりたい放題なのです。
そうまでしていれば、流石に乱が気が付かないわけがありません。
自分の友達が、自分の両親の故郷の関係者たちに忌避され、狙われている。
その事実を知ったとき、もう乱は今までどおりの生活を続けることなどできなくなってしまいました!
乱は事実を知ったその場ですぐさま大人の姿に変身し、先ほどぶつかった日比が縄跳びの紐で自分の足と繋がってしまっていることも忘れて鳳太郎の自宅へ飛んでいってしまうのです!

鳳太郎の自宅に広がっている庭に降り立った乱。
その様子に気が付き、鳳太郎の使用人、五郷が飛び出してきます。
五郷は憔悴しきっていました。
貴方を探していたのです、乱さんなら鳳太郎の行方をご存知ではないかと。
もう心当たりはすべてあたったのです、何でもよいのです、何か知っていることは……
乱にすがりつき、搾り出すように尋ねてくる五郷。
そんな五郷を乱はしっかりと抱き返し、何かを決意したような瞳で言いました。
待ってて五郷さん。
rh1
鳳太郎はあたしが連れて帰る、と。

乱がすさまじいスピードで次に向かうのは、自宅。
それも、村を封印した疲れで眠りこけている母親のところでした。
相談があるのと起こそうとする乱ですが、傍に控えていた術者に魔力回復のために不快眠りに落ちているのだから邪魔をしてはいけない、と諌められてしまいます。
やはり腕利きの魔法使いであるその術者に、いったんは子供の姿に戻されてしまう乱。
ところがあふれ出す思いゆえにその魔力が高まっているのか、すぐさま大人の姿に再変身!
母親への相談を潔く諦め、また別の場所へ向かって行ったのでした!

父親への相談もとめられてしまい、乱はまた別の場所へと向かい始めます。
ですがその表情は見るからに険しく。
縄跳びで足が繋がったままの日比の呼びかけにもまったく答えないのです。
そんな乱と日比を呼び止めるものがいました。
一度鳳太郎の虫を取り出そうとした、村の医師です。
乱はその姿を見るや、お医者様なら骸虫に取り憑かれた人も治してもらえる?できるよね!?と一方的にまくし立て、よろしくと言い残して走り去ってしまいます。
一度やったが失敗したし、もうあれは手遅れだと言う医師の返事も聞かないまま。
rh2
ですが家から出ようとしたとき、丁度中に入ってきた薄汚い格好をした男たちや、まるで狼男のような格好の男がぞろぞろと入ってきてぶつかってしまうのです。
彼らは白狗衆。
骸虫を食らう、戦闘を好みすぎるあまり村を出て行ったならず者集団です。
彼らは村人たちに疎まれているようで、出会うなりバチバチと火花を散らし始めました!
手出し無用、やつはこちらで八つ裂きにすると突っ張る村人、ひっこんどれ、わしらが血祭りにあげると不敵な笑みを浮かべる白狗衆……
そんなやり取りを見て、乱はそんなのダメ!と大声を張り上げたのです!!
が、その瞬間、村人の子供たちに魔法で家の外に放り出されてしまいました。
余計なことを言うな、俺達がアイツをぶっ壊して大人を出し抜いてやる。
そう言ってほくそ笑む子供たち……
村人、白狗衆、そして子供たち。
どんな人も口をそろえて、鳳太郎を殺すと言う。
その事実に直面し、乱はショックを隠すことができませんでした。
なんでそんなことを言うの?
鳳太郎は今も苦しんでいるかもしれないのに、好きでこんな風になったんじゃないのに。
鳳太郎、かわいそうだよ。
rh3
ホロリと涙を伝わせる乱。
ですがそんな乱の前に仁央が姿を現し、残酷な現実を告げたのです。
医者が「手遅れだ」と言わなかったか?
もう穢れた人の身ごと燃やすしかない。
殺すんだ。
友達からはっきりと断言されてしまった乱。
その瞬間、乱の体からまばゆい光が発されたではないですか!
rh4
すると町中から、すべての火が消えました。
燃やして殺すしかない、と聞いて、乱がそのそこ知れぬ魔力を発現させたようです!!
……町中の火が消えて、やってくるのは長い長い冬。
村人達の、白狗衆の、そして乱の、激しく険しい戦いが幕を開けるのです!!
rh5

というわけで、大決戦が幕を開ける今巻。
すべてを知った乱が、他の全員が鳳太郎を狙う中でたった一人彼を救おうと戦いに赴くのです。
着々と封印を破壊しつつある骸虫、それを打ち倒さんと準備をする人々。
繰り広げられる壮絶な戦いの中、乱は鳳太郎を救うことができるのでしょうか!?
そしてそんな乱の足に絡まったままの日比。
彼の存在が、乱に力を与えるのか?それとも……?
今巻のうちに一段落は付くこの激闘。
ですがこれで終わるかどうかはまだわかりません!
その緊張感溢れる戦いと、気になるこれからの展開に目が話せないこと必死ですよ!!

町全体を巻き込む大規模戦闘が始まる、「乱と灰色の世界」第5巻は全国書店にて発売中です!
鳳太郎は助かるのか、巻き込まれそうになる町の行方は?
本作始まって依頼の長編シリーズ、果たしてどんな結果になるのでしょうか!?
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!