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本日紹介いたしますのはこちら、「よつばと!」第12巻です。
作者はあずまきよひこ先生。
アスキー・メディアワークスさんの電撃コミックスより刊行、月刊電撃大王にて連載されています。

さて、いつでも元気いっぱいの、よつばのなんでもないけどワクワクドキドキの大冒険の日常を描く本作。
今巻でもよつばは様々な体験をしていきます。
今回紹介したいのは、前後編で描かれるキャンプのお話です!

本作中でもだんだんと準備が進められていたキャンプ。
ついに出発の日がやってきました!!
メンツはよつばにとーちゃん、恵那とみうら、ジャンボ。
大きい車にわりと本格的な道具を積んでいき、恵那の両親や三浦のお母さんに見送られながらいざ出発!
……と行きたいところですが、実はもう一人メンバーがいたのです。
出発直前、バイクで参上したのはやんだでした。
寝袋1つもって参上したやんだは、面識のない恵那たちにもおっす子供!よろしくな!といつもの気安さで接してきます。
そんな様子をよつばは、
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サメのような目で見つめるのでした……

出発したものの、よつばの顔はむすっとふくれっつら。
何かと悪戯を仕掛けてくるやんだは、よつばにとって不倶戴天の敵なのですから無理もありません!
そんなよつばに、恵那は笑ったほうが楽しいよと言うのですが、よつばは「よつばのえがおはもううしなわれた」「もうえがおがもどることはなかった」とお話口調でお怒りモードの続行を宣言するのでした!
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しかもくすぐって無理矢理笑わせようとするやんだの動きを察知し、くすぐるのははんそく、と先回りして釘まで刺す徹底振りです!
そこでやんだは奥の手にでました。
まずよつばに目を閉じさせ、その間にみうらにマジックで何かを描かせて……
その何かをしながら笑う恵那やみうらの声を聞きながら困惑するよつば。
しばらく経ってやんだにこっちを見ろ、と声をかけられたので素直にそちらを見てみますと
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やんだはまぶたに目を描かせると言う、体を張った顔芸をしていたのでした!
たまらず大笑いするよつば!
ついさっき失われたはずの笑顔がもう戻ってきちゃいました。
やんだは早速もう笑わないんじゃなかったのかよ!と突っ込むのですが、四葉は言うのです。
そんなのはひきょう!だってそんなの、おもしろいとしかいいようがない!!と!!

ですわ口調でお話しすると言う謎の遊び、おじょうさまごっこなんかをしているうちに目的地に辿り着きました。
受付を済ませるものの、その時に鈴を渡されます。
今年はまだ目撃情報はありませんけど一応、熊よけの鈴です。
いきなりにおってきた熊出没のかおり。
人一倍心配性なところのあるみうらはかなり焦っております!
ですがそんな焦りも、いざテントをはる場所に来てしまえば吹っ飛んでしまいました!!
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目の前に広がるのは大きな湖、草原、山々……
何もない、と子供組み3人は呟きます。
ですがそれは悪い意味でないのは明らか。
やりたいほうだいだ!というよつばの叫びをきっかけに、フリスビーで遊びだすのです!!

その後、テントを立てたりタープを張ったりと、よつばたちもお手伝いしながら今晩に備えての準備を終わらせました。
張ったテントは広々としていて、子供組みは思わずヘッドスライディングで入場してしまいました!
室内(?)にポケットがついている!と変なところに感動したよつばはすっかりこのテントがお気に入りに。
しょうらいこんないえにする!と意気込むのでした!!
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……考え直して!!

ジャンボがセッティングしたハンモックに3人で乗って楽しんでいた子供たち。
そんな彼女達の元に、とーちゃんがやってきました。
揺らしてくれ!とおねだりしてくる彼女たちですが、とーちゃんはおもむろにハンモックをひっくり返し、三人を地面に落します!
突然の行為に大爆笑する三人に、とーちゃんは超重大な使命を告げるのです!
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おまえら、カレー作れ。
キャンプの成功を左右するといっても過言ではない仕事を任命された子供組。
果たしてよつばたちにそんな重大ミッションが遂行できるのでしょうか!?
しかもご飯を炊くのはやんだ!
そっちも大丈夫でしょうか!?

というわけで、たのしいキャンプ編を収録した本作。
この後もちょっとしたトラブルもあるものの、基本的には順調にキャンプを楽しんでいくのです!
そういったトラブルもまた醍醐味の1つですしね!
よつばだけでなく、みうらや恵那にとっても新鮮なキャンプ。
そんな夢の時間を、たっぷりゆっくりと描かれているのです!
もちろんそのほかにもたくさんの日常が描かれます。
とらことよつばのほぼ2人だけで展開する、蝶結びを教えてもらうお話。
机に色をぬってみるお話。
風香やしまうーとともにハロウィンにチャレンジするお話。
キャンプのお話も含め、そういったイベントめいた出来事の起こるお話がたくさん収録されているわけですが、その中で逆に目を引く作品が一編収録されています。
自転車でお買い物にいき、お掃除をして、晩御飯を食べて、おやすみなさい。
そんな本当に何もない一日を描くお話が!
何もないはずなのに不思議と印象に残るこのお話。
これこそひょっとしたら、本作の魅力を最大限に発揮しているお話なのかもしれませんね!!

これでもかというほどの日常、「よつばと!」第12巻は全国書店にて大好評発売中です!!
巻数が進むにつれ、どんどんと何も起こらなくなっていく感じを受ける本作。
事件は起きないものの、風流といいますか、詫び寂びといいますか……細やかで丁寧な日常描写を強めていっている気がするのは自分だけでしょうか!?
ともかくどちらにせよ、よつばの日常を体験するだけでも楽しいことは確実ですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!