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本日紹介いたしますのはこちら、「きんぱつへきがん関西版」第1巻です。
作者はZUKI樹(ズキキ)先生。
双葉社さんのアクションコミックスより刊行、WEBコミックハイ!にて連載されています。

ZUKI樹先生は00年代中盤ごろから活躍されている漫画家さんです。
現在もメインは成年向け漫画と言っていいバリバリの成年向け漫画家さんなのですが、本作ではエロス要素をメインに押し出さない作風に挑戦。
単行本も無事刊行となりました!

さて、本作は一人の少女を巡る日常物です。
いきなり転がり込んできてしまった少女の取り扱いに関してのドタバタを描く、形としては比較的スタンダードとも言えるお話が繰り広げられます。
ですが本作では、とてもスタンダードとはいえない大きな特徴が用意されているのです!!

次郎と三太の立花兄弟は、とあるマンションを訪ねていました。
マンションの管理人に連れられてやってきた部屋の前。
その部屋にはどうやら、今まで行方がわかっていなかった彼らの兄、一兄こと一郎がすんでいる、はずのようです。
が、その扉を開けたのは管理人さん。
立花さん、いらっしゃいますか?と声をかけながら扉を開けると、中からは異臭が漂ってきて……
見つかったのは、一郎の亡骸でした。
ですがその横のベッドに、まだ息のある人物がいました。
三太が助け出したその人物は
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まだ幼い女の子。
それも、金髪碧眼の少女だったのです!!

一の死因は急性の蜘蛛膜下出血だったようで、事件性はありませんでした。
問題はこの少女。
一体どういういきさつで一郎はこんな外国の少女と一緒に暮らしていたのでしょうか。
彼女の衰弱具合や現場の状況から見て、一郎がなくなった後彼女は自分の意志で部屋にとどまっていたと見て間違いなさそうです。
と言うことは、多分彼女の件に関しても実際に法に触れるかどうかは別として、強引に監禁していた、と言うようなことではないでしょう。
固唾を呑んで眠っている彼女の様子を窺っていたところ、不意に彼女は目を覚ましました。
そして彼女は、ポツリと呟くのです。
お父さん、死んでもうた……
彼女は、一郎から話かなにかを聞いているようで、次郎と三太も一郎の弟であることを知っているようです。
ウチは、立花シャルロット。
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それだけ言うと、彼女は再び眠りについたのでした。

幼馴染のあんずも手伝ってくれておこなわれた一郎の葬式。
ですが一郎に関して親族の面々は、結構辛らつな言葉を投げかけまくるのです。
12年前の騒動で山を売ることになってしまっただとか、自分が差し歯なのはあいつにどつかれたせいだとか、うちのこの火傷だってあれのせいだとか。
しまいには、ようやく死んでくれてせいせいすると思ったらアレだ、ととなりの部屋でうずくまるシャルロットを指差すのです!
あいつは厄介ごとしか持ち込まない。
あの子も戸籍では養子だが、ひょっとしたらどこかからさらってきたんじゃないか?
そんないいたい放題の親戚たちに、思わず今まで黙って聞いていたシャルロットも、お父さんは違うと反論しようとします。
ですがそんな彼女より僅かに早く、次郎と三太が「違う!」と声を張り上げたのです!
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確かに一郎はメチャクチャだったが、人攫いとかそういうことはしない、そういう人だった!
その声に静まり返る親戚一同。
そんな光景を見て、シャルロットの胸に何かがこみあげて来るのでした。

火葬が終わり、お骨はシャルロットの手の中に届けられました。
そして、シャルロットは次郎と三太に尋ねて来たのです。
昔のお父さんって悪い人だったの?
あんなに嫌われてかわいそうだった。
三太君も、次郎さんも、お父さんが死んでせいせいした?と。
サンタと次郎は一瞬顔を見合わせた後、答えます。
それはしょっちゅうボコボコにされたし、酷い思い出ばかりだ。
でも、家族なんだ、大事な思い出もいっぱいある。
どこでなにしててもいいから、生きていて欲しかった……
涙をこぼしながらそう言ってくれた三太。
シャルロットもまた涙をこぼしながら言うのです。
自分には優しいお父さんだった、百点まんてんのお父さんだった。
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だからたった2人でも、泣いてくれる人がいてよかった……

次郎は、彼女を引き取る決心をします。
破天荒な一郎が育てたとは思えないほど真っ直ぐに育った彼女を、施設になんか入れたくない。
代々続いてきたせんべい屋のあとを継いでいる、独身の次郎(+無職の三太)ならそれは経済的には難しくないかもしれません。
学校の天候は必要でしょうが、幸い間もなく四月、新学年です。
タイミングとしては悪くありません。
次郎と三太、男2人で暮らすこの家ですから、気の回らないこともあるだろう。
そこで女性である杏子も呼んで意見を聞くことにしました。
シャルロットも一緒にすみたいといってくれているし、いい考えだと思うんだが……
そう説明を終えた2人ですが、あんずはいやいやいかんだろうとおもいっきり却下するではないですか!
何故なら次郎と三太は
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ガチのロリコンなのですから……!!
次郎と三太の、そしてシャルロットの明日はどっちなのでしょうか!?

と言うわけで、始まる三人の生活。
素直で明るい、天使の様なシャルロットと、そんな彼女にとてもよくない妄想をしてしまう2人。
そんな三人の日常が描かれていきます!
新たな環境で色々頑張っていくシャルロットと、無防備にスキンシップを求めてくる彼女にアレしないように色々頑張っていく次郎と三太……
今巻はその新たな生活の足固め的な展開が収録されています。
次郎と三太の自制ライフとともに、軸となっていくのはやはりシャルロットの学校生活のようで。
早速メイン格としてお話に絡んできそうなイケメンボーイ、高杉。
とあるアクシデントからシャルロットが気になってしまってしょうがない高杉ですが、イケメン爽やか系の彼とは言え、かわいいかわいいシャルロットに男が近づくことなど三太がガマンできるでしょうか?
いや、できるはずなどないではないですか!
学校に言っている間も、三太たちの気苦労(?)は絶えないようです!!

突如始まる金髪幼女との日常、「きんぱつへきがん関西版」第1巻は全国書店にて発売中です!!
シャルロットのかわいさと、それゆえに翻弄される2人のさまが楽しい本作。
YESロリータ、NOタッチを信条とする2人の頑張りに注目ですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!