本日紹介いたしますはこちら、「ヨリが跳ぶ 始動編」です。
昨日の「少女ファイト」からバレーボールつながりで紹介してみたいと思います。
宙出版さんから∞コミックスにて全4巻が刊行されています。

作者のヒラマツミノル先生はプロ野球や社会人バレー、プロレスや総合格闘技などのプロスポーツ漫画を講談社さんの青年誌で発表し続けている漫画家です。
シリアスなドラマ作りにギャグを織り交ぜる手法を得意とし、その絵柄は力強い線で描写された重厚感あるもので、パワー溢れる試合シーンの数々は感嘆の一言。
最近まで連載されていた「アグネス仮面」はプロレスを取り扱った漫画ではトップクラスの面白さです。
……キン肉マンは「超人プロレス」ですから別枠ですよ!

さてこの「ヨリが跳ぶ」はとにかく珍しい社会人女子バレーボールを取り扱った漫画です。
特にこの始動編はVリーグの前、実業団リーグのお話。更に珍しい。
で、どんなお話かといいますと……

主人公の大久保ヨリは183㎝もの身長を持つバレー大好き少女。
ですが性格は楽天的で思慮の浅い……ようするにあまり賢くはないのが玉に瑕。
そんな彼女は高校生最後の大会、インターハイ地区予選決勝でミスを連発し敗れてしまいます。
しかしヨリは一向にめげず、企業がスカウトに来るのを待ち続けながらバレーを続けていました。
もちろんそのぐらいのレベルの選手にスカウトなんて来る筈もありません。
バレー部の監督をしていた先生があれこれと就職の世話をしてくれるのですが、バレーの弱い会社じゃ嫌だ、どうせなら日本トップのバレーチームを持つ企業、国舞化粧品がいい!などとごねだす始末。
落ち込んだりほめられて舞い上がったりしながら日常を送り続けていたヨリですが、先生から連絡が来ます。
なんと国舞が入れてもいい、と返事をくれたと言うのです!!
ですが先生は続けます。
ただし「打ち屋」として、と。
「打ち屋」と言うのはブロックの練習時にスパイクを打つ専門の要員の事。
がっくりと肩を落とすヨリですが、他に当ても無いのでとりあえず国舞に向かいます。
たどりついた国舞で早速打ち屋と呼ばれる練習に参加するヨリですが、自信満々であったスパイクが難なくブロックされてしまいます。
まったくいいところ無く終わってしまうヨリ。
がっくりとうなだれ、打ち屋になることを断ったその時、にある人物がやってきました。
全日本のスーパーエース、梶ヒロコです。
ヒロコはなんだか変な人で、ヨリを勝手に練習に参加させてしまいます。
監督に余計なことしないで見てろ、と言われるヨリはおとなしく見ています。素直だ。
すると終了間際にヒロコはバックアタック打ってみればいい、簡単だから、などとむちゃくちゃな理論でヨリを焚きつけバックアタックを打たせてしまいます。
そのバックアタックは凄まじいの一言でした。
ボールはコースに入っていたレシーバーの腕をはじき、その勢いで2階席に入ってしまったのです。
ムクムクと自信を取り戻したヨリに監督は歩み寄り声をかけてきます。
是非一緒にやっていただきたい。私達と世界を目指しましょう、と。
ヨリは頭を下げそれを受け入れます。名門に加入だ!ヨリ!
しかし監督はこう続けるのです。
「あなたならすばらしい打ち屋になれますよ」
聞き間違えかと思ったヨリですが、他の選手に聞けば「フェイントも掛けられないまっすぐのスパイクだけの選手では通じない」と打ち屋でスカウトされたに過ぎないことを知らされました。
怒りに燃えるヨリ。
彼女はいつの日か必ず国舞を倒してやると硬く決意をしそこを去るのでした。

と言う導入の後、ヨリは実業団チーム、オグリ製菓に入ります。
様々なチームと戦い、着実に成長を続けるヨリ。
Vリーグへの昇格をかけたリーグ戦でも善戦し、打倒国舞を果たす為にステップアップ。
そんな最中にVリーグでの国舞の試合を見るヨリ。
国舞の圧倒的強さ、そしてヒロコの素晴らしさを目撃したヨリは決意を新たにします。
「バレー一直線!」

と、そんなところで「ヨリが跳ぶ 始動編」は終わります。
この後もVリーグへ昇格し、国舞との戦いなどの熱い展開が待っているのですが……
刊行が止まっております。せつねー。

とにかく熱く、そして愉快なこの「ヨリが跳ぶ」、是非読んでみてください。
本屋さんではあまり見かけないので要注文!
さぁ最寄の本屋さんへ直進行軍じゃい!!

ヨリが跳ぶ 始動篇 1 (1) (∞COMIC)
宙出版
ヒラマツ ミノル

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しかしこの主人公の名前、「大久保ヨリ(おおくぼより)」。
「少女ファイト」の主人公は「大石練(おおいしねり)」。
なんか響きがクリソツですよね。
日本橋先生のリスペクトだったらなぜかちょっと嬉しい気持ちになってしまいますな。