本日紹介いたしますのはこちら、「ふぐマン」です。
集英社さんのジャンプ・コミックスデラックスにて刊行、スーパージャンプにて好評連載中です!

作者は徳弘正也先生。
1982年にジャンプでデビューし、「シェイプアップ乱」で人気を獲得。
後に連載した「ジャングルの王者ターちゃん」はジャンプの黄金期を下支えした名作で、アニメ化も果たしました。
1997年からは活躍の場をスーパージャンプに移し、連載した「狂四郎2030」はエロスとギャグ、重厚なドラマと激しいバトルを高いレベルで融合させた漫画史に残ってもおかしくないほどの大傑作で、その健在振りを示しました。
ただエロスありきの物語なのでどうやってもアニメ化やドラマ化が無理な為、一般的な知名度が低かったのが欠点といえるかもしれません……
ジャンプ黄金時代から衰えないどころかいまだ成長している稀有な漫画家と言えるのではないでしょうか。

そんな徳弘先生が2008年に連載を開始し、とうとう単行本が発売されました。
それがこの「ふぐマン」。
タイトルがてきとうすぎだろ常識的に考えて、と言う方も多いとは思います。
いいんです!
なぜならこれは徳弘先生自身が「十数年ぶりのギャグ漫画」と言っている、純然たるギャグ漫画なのですから!

正直言って十数年ぶりのギャグ漫画、といってもピンとは来ません。
狂四郎だってバンパイアだって1Pにひとつはギャグが挟まる、限りなくギャグ漫画に近い作品でしたから。
しかし、実は物凄く暗い話なのに真剣なシーンでもギャグをはさむという芸風が10年以上続いた先生、きっと肩の力を抜いてシリアスさが求められないギャグ漫画を描きたかったのではないでしょうか。
勝手な憶測ですけどね!!

とにかくギャグ漫画である今回の作品。
よく考えると前作、前々作ほどではありませんが物凄く暗い背景を持ってます。
なにせ主人公の虎ノ助は38歳童貞。
美人を前にすると物凄く上がってしまい、一切会話が出来ないほどの特殊なあがり症の持ち主で、そのことで物凄く悩んでいました。
そこで遺伝生物学博士の友人の助力(という名の人体実験)をうけ、ワイルドな虎の遺伝子をちょびっと入れてもらう決心をしたのです。
入れてもらった虎ノ助は身体能力が上がり、何より美人を前にしてもまったくあがらない体質に生まれ変わりました。
……が、実は入れてもらった遺伝子は「虎」でなく「虎ふぐ」のもの。
あがらなくなったのは偶然にすぎなかったのです。
しかもふぐの遺伝子の影響はしっかり出ており、虎ノ助のありとあらゆる体液には猛毒のテトロドトキシンが含まれてしまう体質へと変化してしまっていました。
奇しくも自分に自信を持った虎ノ助はもて始めていたのですが、順調に交際を進めてその後に行う行為……要するに道具無しのセクロス(○C ニチブツ)なんかをしますと、出された相手は死んでしまうのです!!

ところが底抜けに人がいい虎ノ助、遺伝子を間違えた友人を怒ることも無く(実際にはお詫びの品を要求しますが。性的な。)、今までどおり人類の為の未来エネルギーの研究を続けます。
なまじもて始めた為に性的に生殺しな毎日を送りつつ……

そんな感じで今作もしっかりとしたストーリー+エロス+ギャグが融合しているステキ作品となりました。
舞台設定や宿命なんかの世界的に重大な背景が無い上、虎ノ助がいい人なので重苦しい雰囲気はほとんどありません!
お話の展開も出会った美人女性キャラと虎ノ助がふれあい(精神的に。性的にもですが。)、女性が立ち直ったり未来への希望を持ったりする人情ものとなっています。
虎ノ助が話ごとに変わるヒロインに「虎さん」と呼ばれるあたり、あの超有名邦画をオマージュした作品なのは間違いありますまい!
あちらと違うのはエロス分多めなことでしょうか!
とはいっても下手すると殺しちゃうので戦々恐々としながらする訳ですが!!
まさに男はつらいよ!!です!

エロスにギャグにシリアスのハイブリッド漫画家、徳弘正也先生の最新作「ふぐマン」第1巻は大好評発売中です!
当時ターちゃんを読んでいた方々に、そしてシモネタに抵抗のない方に是非ともオススメですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!

表紙はこちら!!
画像

……これ表紙見て面白そうと思う人いるんでしょうか……?
勿体無いような……