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本日紹介いたしますのはこちら、「らいでん」第3巻です。
秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスにて刊行されました。

作者は塚脇永久先生。
ウヒョ助こと塚脇先生の紹介と「らいでん」第2巻までの紹介は09年1月12日の記事にて触れておりますのであわせてご覧くださいませ。

さて、新たな刺客の登場を匂わせて終わった第2巻。
第3巻では早速その刺客、シラウオが樽吉たちに襲い掛かってきます。
痛みを感じないシラウオは鯨紋を難なく捕らえ、鯨紋を人質にして樽吉に一対一の勝負を求めました。
師の助言もあり、打撃を使用しない投げ技のみの相撲でシラウオの相手をすることになる樽吉。
案の定激しい打撃の雨あられを浴びせられますが、そんな中で樽吉は自らの迷いを断ち切る一筋の光明を見出すことに成功するのでした。

そしてやってくる雷電との勝負の日。
今まで怯え続けていた咲右衛門は楽丸の勇気に胸を打たれ、ついに発奮。
見事に雷電への挑戦権を得ます。
そこで予定通り……とまでは行きませんが、乱入する樽吉!
とうとう雷電VS樽吉、最後の戦いが始まります!

ところがその時、樽吉の決戦を見に行こうとしていたおはんの身に危険が降りかかっていました。
雷電の記憶のカギとなるであろうおはんを亡き者にするため、刺客が襲い掛かってきていたのです。
小蜂や鯨紋がいるとはいえ、相手は銃や刀を持った大勢の暗殺者。
無事に逃げ延び、おはんは雷電と樽吉の決着を見ることが出来るのでしょうか……

と言うように、ジェットコースターのように怒涛の展開が矢継ぎ早に進んでいく、スピーディーなこの作品。
それゆえに読者を飽きさせることもなく、それでいてこの第3巻で奇麗にまとまっています。
バトルシーンは重量感を感じさせる迫力の筆致で描かれ、
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キャラクターは端役にもきっちりと見せ場を作った死にキャラのいない無駄のなさ、数々張っていた伏線もしっかりと改修し、挿入される現代の最強格闘家がリンクするシーンもくどさがなくそれでいてエンディングへとしっかり繋がっている内容の濃さも特筆モノです。
エロスもまぁ、無くは無いです!
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ちゃんと必要性のあるエロスなので安心ですよ!!(誰が?)
月刊少年チャンピオンと言う恐ろしいまでに知名度のない媒体ゆえに知名度が無いのは仕方がないのですが、間違いなく少年向けアクション漫画としては出色の出来と言えるのではないでしょうか!もっと評価されていいはず!!

全編に力の入った傑作、「らいでん」最終第3巻は本日発売です!!
全3巻という短さの中にギュッと詰め込まれた完成度の高いこの一作、とにかく読んで見て頂きたい物です!
損はさせませんよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!