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本日紹介いたしますのはこちら、「現代都市妖鬼考 霊媒師いずな ~the spiritual medium~」第3巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスデラックスにて刊行、スーパージャンプ及びオースーパージャンプにて連載中です。

作者は真倉翔、岡野剛両先生。
両先生の簡単な紹介や本作1・2巻の紹介は「霊媒師いずな」のテーマにてまとめましたのでよろしければご覧下さい。

さて、「地獄先生ぬ~べ~」のスピンオフ作品であるこのいずなもはや第3巻。
青年誌に舞台を移し、物語自体の舞台も「ぬ~べ~」の学校から社会に移りました。
それゆえにエロス描写がより多くなっているわけですが、今回も第2巻に引き続きエロス描写はやや控えめ(結構ありますけど!)。
心温まるストーリーや、現代社会のゆがみを描く考えさせられるストーリーが増え、一段と「読ませる」漫画になっています!

中でも特に考えさせられるのは第16話「裁きの行方」ではないでしょうか。
窃盗で逮捕され、2年服役の後出所し真面目に町工場で働いていた男。
彼らしき人物がバイクによるひったくりを働いたようで警察が調べるのですが犯行時刻、彼には完璧なアリバイがありました。
では似ただけの別人の犯行なのか、そう考えていた矢先にまたもバイクでの引ったくりが発生します。
今度は被害者が不完全ではあるもののナンバーを覚えており、そのナンバーから割り出された犯人はやはり彼。
しかしまたも彼には完全なアリバイ、パチンコ店での防犯カメラの映像と言う疑いようのない無実の証が存在していました。
疑われるものの確証がないために逮捕されることのない男ですが、警察が事情を聞きにきたことなどから工場で彼が前科者である事がばれ、あらぬ疑いをかけられてしまいます。
友人もおらず、警察をはじめとする様々な疑いをかけられた彼のストレスは爆発!たまらずどこかへと駆け出してしまいました!
何かが切れてしまったのか、彼はすぐさまバイクでひったくりを敢行!
今回はその犯行の場面を警察が目の当たりにし、やはり今までの事件も彼の仕業であったと確信し、手錠をかけようとするのですが……
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なんとそれは彼のドッペルゲンガー。
ドッペルゲンガーといえばみると近いうちに死ぬと言われているもう1人の自分、ですがこの作品では少し毛色が違い、心の中の苦悩が生み出すと言われている分身らしいです。
彼は疑いの目で見られ続けている苦悩と心労により、自らその疑いどおりの犯行を行う分身を生み出してしまっていたのです。

犯罪者は何時までも犯罪者と疑い続けるか、出所すれば構成していると素直に認めるか。
かなり難しいテーマで、どちらが正しいのかと言うよりも明確な正解のない永遠の問いでしょう。
自分がこの話の彼の周りにいたならどうしただろうか、そんなことを考えさせられてしまう深い1話です。

……などと真面目なお話もありますが、なんだかんだ言ってこの作品の売りはお色気なんですよね!
大丈夫です。バッチリです。
今回はゲストキャラや
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いずなの
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触手系被害がみられます!
それにしても霊能力や人間的にだけでなく、立派に成長したもんですなぁ……
ちなみに上記をご覧になってわかるように、乳首券の発行は殆どなし!
貴重な発行もいずなではなく上記のゲストキャラだったりします!
なんと言いますか、こういった寸止めエロス的なところでもより「ぬ~べ~」らしくなってきましたね!

妖怪&霊能エロスコメディ、「霊媒師いずな」第3巻は大好評発売中です!
懐かしのあの人もカメオ出演しているこの作品、
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当時のファンなら見逃す手はありませんよ!
……っていうか松井さんいるよ!懐かしいにも程がありますね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!