本日紹介いたしますのはこちら、「ここが噂のエル・パラシオ」第1巻です。
小学館サンノゲッサン少年サンデーコミックスより刊行、ゲッサンにて連載されています。

作者はあおやぎ孝夫先生。
あおやぎ先生は第43回新人コミック大賞で入選し、01年にコミックGOTTAで連載デビューします。
ですがコミックGOTTAの休刊により残念ながら連載も終了。
その後02年にサンデーにて「ふぁいとの暁」を連載し、単行本が第7巻まで発売されました。
本作はそれ以来、あおやぎ先生の久しぶりの連載作品となります。

さて、本作はいわゆるハーレム物に分類されます。
ですが舞台となるのはなんと女子プロレス団体のすむ道場兼下宿。
女子プロレスという珍しい題材と、ハーレム物という現在の主流ともいえるポピュラーな題材の融合作品なのです！

冒頭、いきなりトラックに轢かれそうになる主人公。
突然やってきた人生の終焉を目の当たりにし、目の前が真っ暗になります。
ですが流石に1ページ目で主人公が死ぬわけも無く、目が覚めると山ほど下着が干されている見慣れぬ部屋のベッドの上でした。
バランスを崩してベッドから落ち、その際ついつい手にとってしまったおパンティ。
状況がまったく理解できずおパンティを手にしたまま固まっていると、

その部屋に女子高生が入ってくるではないですか！
当然のように変態扱いされ、部屋から逃げ出してしまう少女。
事情はさっぱりわかりませんがとにかく誤解を解こうと追う主人公！
そこに逃げた女子高生を陽向（ヒナ）と呼ぶ小柄な女性、いつかが姿を現し、

主人公を高々と持ち上げてパワーボムを炸裂させたのです！
あまりに強烈だったのか、いつかが言うようにボロい建物であるためか、床をぶち抜いて下の階に落とされてしまう主人公。
落ちた先は脱衣所で、お約束のように

全裸の風呂上り美女と鉢合わせ。
あわててそこから飛び出すと、またまたお約束の

おっぱいにぶつかるイベントが起きるのでした！
一見おっとりしたおっぱい美女、万里子は追いかけてきた陽向達が主人公を変質者と呼ぶのを聞くとなんと拳銃を取り出して威嚇射撃をしてくるではないですか！
流石に驚きを隠せない主人公ですが、そこに畳み掛けるように飛んでくるドロップキック！
奇麗なフォームで突き刺さったキックを放ったのは先ほどの全裸の美女、キサラギ。
……いや、今は全裸にマスクと言うなんだかあれな格好をしていますが……
ノックダウンした主人公を取り囲む4人の女性ですが、そこにまた1人女性が現れ、彼女は主人公を

「下僕」だと宣言するのでした！

なんとここは最後に現れた女性、桜花がエースとなって率いるプロレス団体、エル・パラシオの居城だったのです！
そして主人公がここで眠っていたのは、トラックに轢かれそうになっていたところを桜花が助け、気絶した主人奥を担ぎこんでいた……という経緯があったそうで。
この恩を忘れたとは言わせない、と主人公に迫る桜花ですが、主人公は思い出せないと返答。
とぼけているわけではなく、なんと主人公は自分に関しての記憶が一切思い出せない、記憶喪失であることにその時気がついたのでした！

一切の記憶が無いまま忠輔と名づけられ、エル・パラシオの雑用＆レフェリーとして過ごすことになる主人公。
優しくされたりぞんざいに扱われたり、技の練習台にされたりエロスなアクシデントも巻き起こったりの毎日を過ごします。
胸に顔をうずめたり、股間に顔をうずめたり、各女性キャラの半裸やら全裸やらを目の当たりにしたりと……うらやましいじゃないかこの野郎！
……とりあえず第1巻は導入と言うことでちょっとした事件はあるものの、上記のような読者サービス満点のエロス要素を含んだ日常がメイン。
プロレス部分もコミカルに描かれたシーンが多く、アクション要素などはやや控えめになっています。
今後の物語のキモとなるであろう忠輔の素性なんかはとりあえず進展なし！
ここらへんはこれからのお楽しみと言うことなんでしょうか！

女子プロレス＋ハーレムのレアな組み合わせが楽しめる、「ここが噂のエル・パラシオ」第1巻は全国書店にて発売中です！
現実世界では正直斜陽と言ってもいいほどの低迷を強いられている女子プロレスですが、漫画の世界でも景気が得はなさそうで。
現実でも漫画でも女子プロレスの復権が願われるところです！！
まあそれはともかくとして、お色気ハーレム物として楽しめ、それでいて主人公の素性が一切分からないと言う面白いシチュエーションが目を惹く本作。
お色気もたっぷりながらも行き過ぎてはいないレベルですので、エロス目的でない人でも楽しめますよ！
さぁ、本屋さんに急ぎましょう！！