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本日紹介いたしますのはこちら、「そして船は行く 完全版」第1・2巻です。
マイクロマガジン社さんのゲームサイドブックスより刊行されました。

作者は雑君保プ(ざっくんぽっぷ)先生。
先生はもはや懐かしい新声社さんから発行されていたゲーメストの読者コーナー常連として活躍された後、そのまま同社からデビューしました。
その後コミックゲーメストにてADKさんの格闘ゲーム、「ワールドヒーローズ2」のコミック版を長期連載。
さらに99年からはコミックフラッパーにて本作「そして船は行く」の連載しました。
独自の強烈にデフォルメされた絵柄と普通の等身の絵柄が入り混じり、ハイテンションのギャグを繰り出す作風が特徴です。

さて、本作は上記の通り過去発行された同名作品を様々な要素を加えて完全版として復刊したものです。
内容は海賊モノ、と比較される漫画が現在日本一売れている例のアレになってしまうジャンルですが、勿論内容はまったくの別物です!

物語は大海を航行する1隻の船の上から始まります。
たっぷりの財宝とワインを積んだその船に乗っているのは美女2人。
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顔に傷跡のある金髪の女性がメアリー、そして黒髪のポニーテールにしている女性がアン。
彼女達がこの船で何をしているのかと言うと……漂流です。
財宝とワインこそあるものの、それ以外の水やら食料やらはほとんど尽きかけていまして……なんともしがたい状況に陥っていたのでした。

そのころ物凄い小物海賊のベラミーは新聞を片手にぼやいていました。
「海賊潰し」と呼ばれる集団が暴れまわり、今度は大物とされる海賊を壊滅させたと言うニュースに憂鬱な気分にされていたからです。
そんな物騒な世の中に加え、最近ろくな稼ぎの無かったベラミーはとうとう大海に向かって
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「楽して稼ぎたい」「いい女と酒と財宝が詰まれた船が向こうからやってこないか」などと都合がいいにも程がある妄想を大声で叫ぶのでした。
するとその発言の次のページ、見張り番が「いい女と酒と財宝が詰まれた船」がやってくることを伝えてきたではないですか!
はしゃぎまわるベラミーは早速海賊旗を掲げ、その船へとまっしぐらに向かうのでした!

で、その船は先程のメアリーとアンが乗った船でした。
当然向かってくる海賊船に気がつく2人ですが、あわてるどころか
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むしろ喜んで臨戦態勢に!
アンはまだ正確な射撃などとても無理な距離で
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長い銃を取り出し、狙撃!
遠距離にもかかわらずその銃弾は的確にベラミーの船の砲門を直撃し、多大なるダメージを与えるのでした!
慌てふためくベラミー一味ですが、メアリーはそんな混乱に乗じて既に船内に浸入していました。
どさくさにまぎれてベラミーの左手を確認すると、「コイツも違う」という思わせぶりな発言をするのでした。
後を追ってアンも船内に浸入。
そこでベラミーの部下がアンがスカートのようにしている腰布が普通の布でないことに気がつきます。
それは先程新聞で読んだ壊滅させられた大物海賊の海賊旗!!
彼女達こそが昨今海を騒がしている
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「海賊潰し」その人だったのです!

と言うわけで幕を開ける「海賊潰し」の物語。
彼女達は因縁深いある海賊を探して海賊達を次々に襲っていきます。
そんな道中で作家兼医師のジョンや足代わりのベラミーを仲間に加え、珍道中を繰り広げていくのです。
ですがギャグばかりが展開するのではなく、海軍提督に目をつけられることになったり、探す海賊の手がかりを求めて監獄に殴り込んだりと物語事態も起伏にとんだ飽きさせないつくりになっています。
多数行われるバトルもシチュエーションや相手の武器や戦略などが見事にバラけていてそれぞれ違う味わいが楽しめ、更に決着方法が意外性の強いものが多くてびっくりさせてくれることうけあい!
絵が達者な方ではないと言わざるを得ない雑君先生ですが、見せ方は非常に上手でそれらの戦闘が臨場感を感じさせるアクションになっているのです!
勿論先生の本来のウリ(?)であるギャグもバリバリで、
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隙あらば挿入してくるといってもいいほど!
ゲーメスト読者ならば懐かしさを感じさせ、当時を知らない方でもいまだ色あせない笑いを提供してくれますよ!

完全版ということで掲載当時の各種カラーページをしっかりカラーで収録し、描き下ろしのイラストや設定資料、フラッパーコミックス時の単行本カバーイラストなども掲載!
後書き漫画も描き下ろされています!
更に夏刊行予定の最終第4巻では単行本未収録+大幅描き下ろしで真の結末が明らかになるとのこと!
もう楽しみで仕方ありません!!

隠れた名作との声も高い(多分……)海洋冒険活劇「そして船は行く 完全版」は第2巻まで発売中です!
第3巻は4月発売予定!
出版社がマイナー気味なためか大きめの本屋さんに行かないと見つからないかもしれませんが、探す価値はありますよ!
ちなみに同名の……というか有名なフェリーニの映画、「そして船は行く」とは関係ないのでご注意ください!
実はほんの少し関係あるのですが、その辺は第2巻のおまけにて語られていますので、ご自身の眼でお確かめになっていただけるとよろしいのではないでしょうか!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!




ちなみに本完全版の刊行にあたり、公式の宣伝アニメ(というか集英社さんのVOMICに近い感じ)が作られ、公式サイトや動画サイトで公開されているのですが……
再生数がマジ寂しいことになっています……
いや、プロの声優さんとか使ってないので仕方ないと言えば仕方ないんですけどね……
興味を持たれた方は是非ご覧ください!!


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