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本日紹介いたしますのはこちら、「GAMBLE FISH(ギャンブルフィッシュ)」第18巻です。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、週刊少年チャンピオンにて連載されました。

作者は山根和俊、青山広美両先生。
本作の紹介は「ギャンブルフィッシュ」のテーマでまとめていますので、お時間等ございましたらご覧くださいませ。

さて、第17巻ではジャスミンの裏の顔、モーリーが登場して戦局は更に混迷。
勝負の鍵を握るエンジェルたちは何とかその命が助かる方法を発見したのですが、だからと言って素直に麻雀対決、となる漫画ではありません!!

モーリーによって乗っていたバルーンが割られ、落下する月夜野たち。
ですが服によるロープと言う安全策を講じていたため、串刺しは免れました。
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とはいえ、自分の体を自分の腕だけで支えている状況となっているわけで、ぐずぐずしていては力尽きて落下……という最悪の事態となってしまいかねません。
すぐにゲームの中止を要求するトムですが、理事長はゲームの進行には問題なしとスルー。
命が惜しかったらギブアップすれば?とそりゃひどい返事を返してきます。
おまけに対戦相手はアレな人ばかりで、誰も助け舟など出してくれない……と思いきや、意外にも周が残り2局で終了としてその時点での点棒で決着をつけようと言い出しました。
2局くらいならぶら下がっていられるだろうと言う周、その目的は人助けではなく、エンジェルの腕力などによって勝利を左右されたくない、実力でアヴィを王座から引き摺り下ろしたいと言うエゴでした!
ともかくそのルールを理事長も飲み、勝負は残り2局に。
チェンジ麻雀、大詰めです!!

こうなれば勝敗の命運を握るのは手牌どころか点棒までそっくり入れ替えてしまうチェンジ牌を誰がどんなタイミングで手に入れるか、です。
現状は残り点数が2100点しかないモーリーが大ピンチなわけですが、いきなりダブルリーチを仕掛けてきます。
大物手かと思いきや、その直後にモーリーはチェンジ牌を出し、周と席を入れ替わってしまいます。
周がモーリーの席に座ると、なんとその手牌は
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聴牌にすらなっていないではないですか!
このままでは黙っていても周がチョンボで0点を下回り、あの世行きです!!
実はモーリー、最初からチェンジ牌を手牌に持っており、イカサマを使って2巡目でチェンジ牌を引いたかのように見せかけて周と交代。
そもそもが周殺しのためのダブルリーチだったのです!
ですが周もさるもの、誰も気がつかないうちに
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手配をすり替え、モーリーに12000を直撃!!
流石伝説のギャンブラー、イカサマにはイカサマで反撃と言うわけです!!

いよいよ場面は最終局。
最下位の周とトムの点差は僅か3500点。
やすやすと逃げ切れる点差ではありません。
月夜の立ちも限界近しと言うことで、トムは南、東と立て続けにポン。
攻めにでます。
安物手で逃げ切りかとおもいきや、なんとその手には西が2枚と北が2枚……役満コースです!
順調なトムですが、周もまた邪悪な考えをめぐらせていました。
周の手牌も上々で、トムを殺すことは容易。
ですがそうなれば準決勝はモーリーとアヴィを同時に相手することになり、不利は否めない。
となればこの勝負でアヴィをしとめなければならない。
そこで周が着目したのが大物手を予感させるトム!
トムをみた周、アヴィの最後が見えたとほくそえむのでした!!

モーリーも動きを見せ、白をポン、發を暗カン。
これもまた役満を予感させます!!
そんな時モーリーから西がこぼれ出ます。
トムはこれをポンすれば小四喜、役満確定ですが、まだ聴牌にはならない上無理してモーリーに振り込んだりしては目も当てられません。
慎重に行きたいところですが、月夜野たちの体力ももう限界。
思い切ってポンし、勝負に出ました。
これでもうオリる用な状況ではなくなったと見るや、アヴィはリーチ!
オーラスで2着と言うことを考えるとする必要のないリーチですが、トムや周は何らかの考えがあるはずだと警戒を解きません。
このタイミングで周が引いたのは中。
流石にこれは捨てられないと絶好の型を崩してオリる周。
やはりモーリーは大三元を聴牌しており、この判断は正解でした。
そしてトムも負けじと大四喜を聴牌!
おそらく全員が大物手、緊迫の瞬間は続きます!!
そんな時、牌をツモったトムの顔色が変わりました。
迷った挙句変えたその牌を手牌に残し、待ちを変えた様子のトムをみて、周はおそらくモーリー相手に捨てられない中を引いたのだと確信!!
うまく牌をすりかえてトムに中を引かせれば、ダブル役満で親のアヴィが脱落……というケースも考えたのですが、やはりアヴィへの引導は自身で渡すと考え直す周。
気合を込めて積もった牌はなんとここでチェンジ牌!!
そのチェンジの相手はアヴィに止めを刺す手牌をもつトムです!!
既に周の手元にはすりかえた中が忍び込ませてあり、これをツモったことにして上がれば周大勝利!!アヴィ死亡!!というわけです!
ところがトムの手牌、中北北北ではなく、
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北×4!
トムはこの手牌に得体の知れない危険を感じ、オリたと言うのです!
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ですが周もまだ諦めません!
中はまだ山に一枚あると北をカン!
運命を変え、中を自力でツモってやると気合を入れなおします!
……が、そのとき突然モーリーが高笑いをしだしました。
周は既に死んでいるというのです!
果たしてモーリーのいっていることの意味とは!?
北を暗カンというこの状況で何が起こったと言うのでしょうか!?
悪魔の罠が発動し、チャンジ麻雀はいよいよ終止符!
周の、そして周とロープでつながれていた朝比奈の運命やいかに!!

チェンジ麻雀も決着し、戦いはいよいよ準決勝。
トムはアヴィ&モーリーの極悪ラブラブタッグと戦うこととなります。
その決戦方式はやっぱりエクストリーム、またも死の危険を孕む戦いに。
ですが短期決着となるこの戦い、脱落者を決める最後の勝負は意外な組み合わせとなります。
トム、アヴィ、モーリー、そして第4のギャンブラーが最後の決勝戦へと向かうための大勝負を決行するのです!!


と言うわけで、チェンジ麻雀が終わったかと思うと物語はかなりスピーディーに展開。
準決勝はこの第18巻でクライマックスを残すのみと言った段階まで進んでしまいます。
それもそのはず、なんと次巻第19巻で今作は完結!
いよいよ最終決戦と言うわけです!
そんなわけでスピーディーにならざるを得ない状況ですが、決して適当に物語がすすでいるわけではなく、意外なキャラに意外な見せ場が用意。
物語をきっちり盛り上げてくれます。
更に久々にトムのプレイボーイ振りが発揮!
ラスト近辺にしてなんだか懐かしい気持ちになっちゃいますよ!
更に今回、オマケにかなり衝撃的なイラストが収録されています。
なんと聞くも恐ろしい、「バキっぽい五木島」!!
その全容、是非その目で確かめるべし、です!!

準々決勝決着、準決勝もクライマックスとたたみかける「GAMBLE FISH」最新第18巻は好評発売中です!
残すはほぼ最終決戦のみ。
登場当初はぶっちゃけ俺、小ボスとしか思っていなかったアヴィ。
今となっては貫禄十分のラスボスです!
その運命の最終決戦へと向かうクライマックス、トムの成長振りの確認の意味も含めて必見ですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


GAMBLE FISH 18 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店
2010-07-08
青山 広美

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