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本日紹介いたしますのはこちら、「血界戦線-世界と世界のゲーム-」第2巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、ジャンプSQ.19にて連載されています。

作者は内藤泰弘先生。
本作第1巻の紹介は10年1月6日の記事にて記載しております。
よろしければごらんくださいませ。

異界と現世が交わる町、「ヘルサレムズ・ロット」で巻き起こる数々の事件を相手に奮闘する組織、「秘密結社ライブラ」の面々の活躍を描く本作。
手違いをきっかけのその一員となったレオですが、「普通見えないものが見える」と言う能力を持ってはいるものの、基本的な身体能力はごく人並み。
そんな彼もライブラの一員となったその日から死と紙一重の毎日に巻き込まれることとなったのでした。

いつものようにライブラへ向かうレオ。
電車で通勤するレオですが、その最中に少し変わったものを見かけます。
見えざるものを見る彼の目に映ったのは、真っ赤なオーラを羽のように広げている人影。
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レオはその美しさに目を見張るのでした。

着いた先ではライブラのメンバー達が一堂に集まり、飲み会を催していました。
まだ普通の人間界の生活が染み付いたままのレオは、当たり前のように血なまぐさい話題が持ち上がる場で身をちぢ込ませるばかり。
気を利かせたのか、クラウスがこの町にも慣れてきたのかと話しかけてきたためレオもそこから世間話をし始めることに。
ですが、その世間話も先ほどの「真っ赤なオーラの人影」の話題になると
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空気が変わります。
あっという間に飲み会のグッズは片付けられ、その場にいた全員がレオの話に聞き入るような体勢になったのでした!

どうやらレオが見た人影は「吸血鬼」なんだそうです。
あまりにもポピュラーすぎる怪物の名前が登場し、逆にいぶかしむレオですが、3年前までは世界中の誰もがそうでした。
しかし今となってはその存在は確定。
あらゆる観測機器やセンサーの類で観測できなかったために確かな記録のようなものが取れなかったのだそうです。
ともかくこの吸血鬼と言うやつは大物のようで、専門のスペシャリストを呼ぶことにしました。
ですがラプラスの面々は誰一人としてそのスペシャリストが来ることを喜んでいない様子。
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とりわけザップの顔色は酷いことに……

ザップによれば、その人物はクラウスの師匠に当たる人物だそうです。
世界でも有数の吸血鬼対策の専門家で、「業運のエイブラムス」の異名を持っています。
文字通り相当な運のよさを持つ人物なのですが、その運のよさゆえにだいぶ困った事態を招くのが玉に瑕。
その困った事態は、買い物に来ていたザップとレオが、偶然エイブラムスと出会ったそのときにいきなり巻き起こりました。
エイブラムスのすぐ側で大事故が巻き起こってしまうのです!!!
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そして飛び散った破片などでザップたちも怪我を負ってしまう大事故にもかかわらず、彼はまるで無傷なのでした!!

エイブラムスはその吸血鬼対策の専門家という身の上から、当の吸血鬼界隈ではものすごくうらまれているそうです。
そのせいでそれはもうものすごい数の呪いがかけられてしまっているのですが、持ち前の強運で一切意識せずに回避。
ですがその呪い事態は発動しているため、行き場のなくなった呪いが周囲にとばっちりを与えている……ということが彼を歓迎する人がいない理由。
とはいえ吸血鬼に関しての知識などは確かで、吸血鬼に関してのさまざまな事実をレオにレクチャーしてくれました。
方法こそわからないものの、遺伝子に直接呪文を刻み付けて作られた存在であること。
その初期に生み出された13体を「13人の長老(エルダーズサーティーン)」とよび、強大な力と実質の不死の体を持っていること。
そしてそんな彼らを倒すことの出来るきっかけとなりうるあるものを持ってきていることを!

そのアイテムとは、朽ちかけた手首がつまんでいるルーズリーフでした。
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手に入れるために47人が死んだと言うこの紙片、つまんでいる手によってコピーや閲覧が阻止されてしまいます。
中にはそのエルダーズサーティーンの「真の名前」が書いてあると予想されており、「呼ぶことの出来る存在」になると今まで霞のように捉えられなかった、「存在の本質」が捉えられるというのです。
レオは目の力でその紙片の中を読もうとするのですが、いきなりその目に衝撃が走り……

その後、エルダーズサーティーンの把握と言う人類初の仕事に向かうクラウスたち。
ですが彼らが留守にしていたそのときに吸血鬼が町に出現したと言う報せが舞い込んできてしまいます。
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襲撃してきた吸血鬼の1人はどうもそのエルダーズサーティーンの一員なようで、クラウス抜きでは太刀打ちすら危うい強大な相手。
死を覚悟して2人のメンバーがクラウスが戻ってくるまでの時間稼ぎをするのですが、何せ相手は指一本で巨大な兵器を中のパイロットごと粉々にするほどの実力の持ち主です。
果たしてクラウスの助けは間に合うのでしょうか!?
そして吸血鬼をどうにかすることが出来るのでしょうか!?
物語は大きく動き始めました!!

と言うわけで、どうやら今後の目的となりそうな大物の存在が明かされた今巻。
第1巻で登場したボスっぽい人、フェムトは今巻登場せず、今巻の締めからしてこの吸血鬼関係の方々が敵となるようです。
強大な吸血鬼にどう立ち向かっていくのか、そこへフェムトなんかも関わってくるのか。
まだ謎の多い背か期間の広がりと合わせ、その辺りがこれからの見所となって行きそう。
一巻一貫サブタイトルが変わっていくようなので、実際どうなるのかはふたを開けてみないとわかりませんけどね!!
また、今巻もオマケ漫画が収録!
7P描き下ろされており、雑誌で既読の方も安心の内容です!!

強大な敵の存在が明かされる「血界戦線-世界と世界のゲーム-」第2巻は好評発売中です!
紹介したエピソードの他、人外の存在とテーブルゲームをするお話も収録された本作。
なんだかますます魔界都市風味が強くなってきた気がします!!いいですよ!!もっとやってください!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


血界戦線 2 ―世界と世界のゲーム― (ジャンプコミックス)
集英社
2010-11-04
内藤 泰弘

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