画像

本日紹介いたしますのはこちら、「デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 コドクノマレビト」第3巻です。
エンターブレインさんのファミ通クリアコミックスより刊行、ファミ通コミッククリアにて連載されています。

作者は綾村切人先生。
第2巻までの紹介は「葛葉ライドウ」のテーマでまとめておりますので、よろしければそちらもご参照くださいませ。

さて、第2巻でいよいよ姿を現した秘密結社、「コドクノマレビト」。
その目的などはいまだわからないまま、ライドウは星命とともに手がかりを求めて郊外の学校へと向かいます。
続々現れる悪魔達を見事なコンビネーションで撃破することに成功するのですが、2人のいない間に低とがコドクノマレビトに襲撃されていて……

二人が帝都に戻ったとき、すでにコドクノマレビトの目的である串蛇が保護されていることになっている刑務所すっかり荒れ果てていました。
建物が壊されているだけでなく、多くの護衛が死に、串蛇の影武者もまた無残に殺されてしまっています。
刑務所にいた串蛇が影武者だということは探偵事務所の面々とごく一部の組織の人間で、肝心の串蛇は守れているのですが……
そのことを知らない星命は、串蛇が殺されてしまったのは自分が学校が怪しいと持ちかけ、のこのことそこへ向かってしまった自分の責任だと突っ伏して悔やみます。
更にライドウと違って自分のような下っ端には次がない、という本音もぶちまけてしまう星命。
大惨事を前にして思わず保身のようなことを口走ってしまったこともまた悔いとなり、自分は最低だともらすのでした。

ヤタガラスから正式にコドクノマレビトの撃破を請け負うこととなったライドウ。
串蛇の護衛には素性の確かなデビルサマナーを数名付けてもらい、守備も万全となり、あとはコドクノマレビトの調査&撃破に集中するだけ。
そこでライドウが向かったのは道具屋の地下にひっそりと存在する研究機関、「業魔殿」。
そこの主、Drヴィクトルは快くライドウを迎えてくれました。
まず聞いたのが、第2巻で登場したジョロウグモと化した女性などの、魔物化した人間が服用していた丸薬の調査結果です。
この丸薬は悪魔の血液が原料であるらしく、最初の服用時は元気が湧くような気がするものの、じょじょに精神が飢餓感を感じるようになり、それでも服用し続けていると悪魔に変身してしまうのだとか。
悪魔を操るサマナーならば少量の服用で一時的なパワーアップの効果を得られるようですが、量が増えれば同じことになってしまうようです。
なかなかの情報ですが、もうひとつの狙いこそが業魔殿を尋ねた本来の目的。
来るべきコドクノマレビトとの決戦に備え、より強い悪魔を仲魔にするため
画像

「悪魔合体」に挑むことが!
不気味な悪魔2体とにライドウの血液を加えて生まれだす新たな悪魔。
画像

それはかつて刃を交えたこともある、「フツヌシ」です!
ライドウは心強い仲間を加え、着々と戦いの準備を進めるのでした。

その後、ライドウは星命を訪ねます。
改めて手がかりを探っている星命は、殺された串蛇が影武者だったことを知らされたものの、いまだ沈んでいる様子です。
その星命、突然ライドウに手合わせを申し込んでくるではないですか。
戦う理由がないと断るライドウですが、かまわず殴りかかってくる星命。
自分はライドウに嫉妬している、生まれてくる時代が違えば自分が名門に生まれていたかもしれない。
そんな主張とともに繰り出す攻撃を難なくいなすライドウに、星命はとうとう仲魔まで召喚して攻撃を仕掛けてきました。
ですがその攻撃すらもあっさりと避け、懐にもぐりこんで星命を地面に叩き伏せるライドウ。
完全に実力差を見せ付けられながらも、星命は弱い者の心など理解できるはずもないとなお襲い掛かってきます。
結局この喧嘩は日が暮れ、星命が立ち上がれなくなるまで続くのでした。

自分の中のモヤモヤした感情を吐き出してすっきりしたのか、星命はライドウに謝罪して本当の気持ちを語り始めます。
安倍一族の期待や失敗の責任などを考えて悩んでいるばかりの自分に活を入れて欲しかった、と。
星命はすっかり気が晴れたようで、自分がヤタガラスの安倍星命、国を守るデビルサマナーだと言う「自分」の在りようを確認。
画像

彼もまた戦う決意を固めなおすことに成功したようです。

そしてライドウにまた新たな命が下されます。
件の丸薬によって暴走し、暴れまわった牛の調査を。
命を受けて現場に向かう最中、ライドウを星命が待ち構えていました。
自分も同行することになったと語る星命の口から続いて出たのは、これがライドウと一緒にする最後の仕事になる、任務の失敗の責任を取らされて地方に飛ばされることになった、と言うものでした。
それを聞いてヤタガラスの使いの元へ詰め寄ろうとするライドウを慌てておし戻す星命は、この件はすでに受け止めており、どこにいても国を守るサマナーとして頑張るという気持ちを打ち明けます。
画像

それでも最後くらいはライドウの役に立ちたい、と言う決意とともに。

牛の調査を続けながら、星命はあの丸薬はどうも串蛇の一族に伝えられた秘術らしく、その製法を記した書が盗まれていたらしいという情報をライドウに教えます。
串蛇の一族もなにやら業深き一族なようですが、その話題の最中に招かれざる客がその場に現れました。
それは丸薬を呑んだらしい、それはもう暴走しまくった牛。
放置すれば悪魔を引き寄せるだろうと刀を抜くライドウですが、そこへまたも来訪者が現れました。
バイクに乗って颯爽と現れ、暴走牛の首を切り落としたかと思うと大見得を切ったその人物は、第1巻でフツヌシを操っていたダークサマナー、山田源五郎!
そして山田は先ほどの牛と自分のエネルギーを使い、
画像

自らの身を燃え盛る炎の悪魔、ヒノカグツチへと変身させておそいかかって来るではないですか!
ヒノカグツチは多数の手下悪魔とともに攻撃を仕掛けてきますが、悪魔合体で手に入れたフツヌシと、凪から譲り受けたヨシツネを召喚して対向。
ライドウが悠生に戦いを進めるのですが、怒り狂ったヒノカグツチは例の丸薬の効果もあって暴走!
仲間の悪魔達を取り込み、超巨大で強力な姿へと変貌してしまったのです!
画像

天を突く巨体に圧倒的な破壊力を持つヒノカグツチを前に、ライドウはどう立ち向かうのでしょうか!?
物語は急展開!
二転三転するバトルに加え、友との別れをも迎えることになってしまうのです!

と言うことで物語が大きく動いた第3巻。
紹介文では書いていませんが、タヱのほうにもなにやら不穏な動きがあったり、とうとうコドクノマレビトの首領がその正体を現します。
数々の気になる要素を散りばめながら、激しいバトルも楽しませてくれる内容に!
更に今回は悪魔合体といったゲームのほうのファンに向けた要素も盛り込まれ、ファンもニヤリとさせてくれるのです!
本作中最大の強敵との戦闘シーンはかなりの激戦で、その壮絶なバトルからなだれ込むような急展開がたためかける様は読み手を楽しませてくれること請け合い。
最後の最後は非常に気になるところで終わっておりまして、この後はそれはもうすごい大事件になるであろう事は必至!
この単行本の続きはファミ通コミッククリアにて読めるようですので、一刻も早く先が知りたい方は直行するのもよろしいのではないでしょうか!!

いよいよコドクノマレビトが全容を現す「デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 コドクノマレビト」第3巻は好評発売中です!
原作ファンは登場悪魔やら悪魔合体やらにニヤニヤし、萌え要素が肝心と言う人は最近めっきり素直になった串蛇にニヤニヤし、綺麗な男の子同士が好きな方はライドウと星命の妙に近い距離感にニヤニヤし……
バトルもしっかりと描かれ、様々な方が楽しめる内容になっていますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!