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本日紹介いたしますのはこちら、「enigma【エニグマ】」第3巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、週刊少年ジャンプにて連載されています。

作者は榊健滋先生。
本作の今までの紹介は「エニグマ」のテーマでまとめておりますので、よろしければそちらもあわせてご覧くださいませ。

さて、ジロウが以前にもこのe-testを受けていたことが判明し、謀略を張り巡らせていたクリスがその時脱出に失敗した一人だと言うことが判明した前巻。
クリスを加え、8人全員で脱出しようと決意する一同はパスワードを3つ入手。
するとそこでエニグマから体育館に来いと言う指示が放送で告げられたのでした。

体育館に呼びつけたのは、中間発表のためでした。
残り時間は47時間55分、入手したパスワードは3つ、7人のうち才能を発揮したのは4名。
中でもスミオの才能がわずかながら変化している、とエニグマは賛辞の言葉を送るのです。
スミオはその言葉から、エニグマは常に自分たちのことを監視しているであろうことを察知。
どこで、どうやって?と考えを巡らせていると、エニグマは現時点で脱落者はゼロだと言葉を続けました。
クリスが着ぐるみに潜り込んでいたため、その行方がわかっていなかった水沢アル。
その言葉は、アルがまだ脱落せずに残っていることを意味していたのです!
ですがアルは何らかの事情でここにやってはこられない様子。
それは以前のe-testで脱落しながらも、まだ完全にシャドーにならず足掻いていたクリスのもたらしたといえる状況。
その執念にはエニグマも素直に驚いたと明かすのですが、続けて絶望の真実を明かしてきました。
クリスのための、8つ目のパスワードは無い。
これからもずっと一人でここにいるのだ、と言う真実を突きつけられたクリス。
ですが、それでもいい、皆を脱出させるために協力するのだと決意を表明するのです。
それを聞いたジロウは、シャドーになりかけている自分が残ると言い出し、一同はざわめき立ちます。
そんなざわめきの中、スミオはひときわ大きな声で皆に落ち着くように指示。
そして、エニグマに交渉をもちかけたのです!!

以前のジロウが言われた、「エニグマに会うには全員で脱出しなければならない」と言う条件。
ここで重要なのは「7人で」ではなく、「全員で」と言うことではないか。
今の自分達は8人で全員だ、より困難になってもいいから、自分たち8人が「全員で」脱出できるよう、8つ目のパスを用意してくれ!
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そんな主張を始めるスミオ。
エニグマはやはり君は面白いと言いながら、こう続けます。
大きな代償を払うことになってもいいのか?と。
じゃあパスを用意してくれるのか……と思いきや、エニグマはルールの変更はできないと手のひらを返します。
それでも8人で出ると言うなら止めないというエニグマに、スミオはめげずに必ず8人でお前の元へ行く、と宣言しました。
その堂々とした態度にエニグマは、スミオが母親にそっくりだと言い出すではないですか!
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エニグマとスミオの母には明らかに面識があるようです。
やはり母親の失踪とエニグマに何か関係があるのでしょうか?

中間発表の終わり際に、エニグマは次のパスワードのヒントを残していきました。
次のパスワードのメモは「水沢アルの脳内に埋め込んだ」。
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生きた人間の脳内にあるとはどういうことなのでしょうか。
そして本当に脳内にあるのなら、どうやって取り出せと言うのでしょう。
ともかくアルを見つけないことにはどうしようもありません。
スミオは一時間後に保健室で落ち合うことを約束し、ひとりヒントとして言葉とともに与えられたアルの黄ぐるみの頭部を抱えて校内を走るのでした。

そんな時、スミオは着ぐるみの頭部のにパスワードのメモが入っていることに気がつきます。
まさかこれがアルの脳内にあるメモだと言うのでしょうか。
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脳内とはとても言いがたい場所ですが……とりあえずメモは本物のようです。
メモに書いてあったのは、「No.4 死へ進む時計」「1号棟正面時計に隠されたパスワードを探せ」というもの。
正面時計は外に取り付けられています。
校内から外に出られないと言うのに、どうやって時計を探せと言うのだろうか……考え込むスミオの元に、元が駆けつけてきました。
なんと、1号棟の屋上出口が開いているというのです!
今までまったく開く様子のなかった外への出口が、屋上へとはいえ開いている。
「死へ進む時計」というタイトルといい、危険なにおいが漂っています。
それでも、8人全員で脱出するには先に行くしかないのです!!
屋上へと出るスミオとモト。
危険が待ち受けることは間違いない、そこで与えられる試練とは?
緊張を隠しきれないスミオですが、もうひとつ怪しげな動きがあったのです。
不気味に動く、気ぐるみの頭部……!
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これもエニグマの手による試練なのでしょうか?
それとも……!!

というわけで、8人での脱出と言うより困難な事態に挑む今巻。
この後も引き続きパスワードを探すことになる一同ですが、ついにアルの正体(?)やその能力が明らかにされます!
彼の才能によってパスワードを無事手に入れることができるのか?
エニグマに大見得を切ったからには、ここははずせないところです!
更にその後は、今までになかった新展開に突入!
エニグマはいったい一同に何を求めているのか?
どうやってこの不可思議な状況を作り出しているのか?
謎は深まるところ!!
今巻までの状況から、なんとなくエニグマはe-testで優秀な人材を集めているようにも見えます。
もしかしたらスミオの母は別の存在に仕業によって失踪してしまい、それに対する人材を発掘するためにe-testをしているんじゃないか、なんていう推理もできますが……
とにかく今はその謎が明かされるのを楽しみに読み進めるのが得策でしょうか!!

次々と試練が降りかかる、「enigma【エニグマ】」第3巻は好評発売中です!
謎も試練の危険度も加速する今巻。
果たしてスミオたちはひとりの欠けもなく脱出することができるのでしょうか!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


エニグマ 3 (ジャンプコミックス)
集英社
2011-06-03
榊 健滋

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