画像

本日紹介いたしますのはこちら、「ブラック・ジョーク」第6巻です。
秋田書店さんのヤングチャンピオン・コミックスより刊行、ヤングチャンピオン烈にて連載されています。

作者は田口雅之先生+協力に小池倫太郎先生。
本作の紹介は「田口雅之」のテーマにてまとめておりますので、よろしければあわせてご覧くださいませ。

さて、吉良と小玉のコンビが、マフィア蠢くきぼう島で暴れまわる本作。
田口先生らしいとんでもないはっちゃけぶりが印象的な作品ですが、今回目に付くのはこちらも曲者ぞろいの脇役の中で一躍目立っているランオーバーが活躍するお話でしょう!

イタリア、ナポリ。
ここでその晩、南ヨーロッパのマフィア交流会が催されていました。
そんな中でなにやら揉め事が起こっている様子。
詳しい事情は定かではありませんが、とあるマフィアが美女のために命まで賭けたものの、心変わりされてしまった……と言うことのようです。
まあなにせマフィアさんのやることですから、荒事も珍しくはないわけで。
勝手にやってくれと言う状況ではありますが、困ったことにその揉め事をしている場所はランオーバーの通り道だったのです!!

丁寧な口調で道を開けてくれと頼んだランオーバーに対し、こっちが終わるまで待っていろとあしらってしまうマフィアさん。
無礼な相手には勿論、ランオーバー容赦せん!とばかりに暴力を持って報復するのが彼流です。
ためらうことなく拳銃を取り出し、自分をあしらった男の腿を打ち抜いたのでした!
画像

当然相手もマフィアですから、暴力には暴力だとばかりにランオーバーを取り囲み数多くの銃口がランオーバーに向けられます。
普通の人なら大ピンチの場面ですが、なにせランオーバーさんです。
武装車椅子を自由自在に操り、
画像

マフィア達を一掃してしまうのでした。

ランオーバーは自分に対して無礼を働いた邪魔者を排除したに過ぎなかったわけですが、絡まれていた美女からすれば助けられた形になるわけで。
ささっと立ち去ってしまったランオーバーを追い、彼女……モレナは彼の宿泊している部屋に押しかけるのです!
実はモレナもマフィア関係の人でして。
クロアチア最大の組織のご令嬢と言うわけで、ランオーバーの部屋まで行くことは難しくないのです。
部屋に美女が押しかけてくる……と言う濡れ手に粟の状況ですが、ランオーバーはクールに拒否。
ですが珍しく美学とかそういうものではなく、ランオーバーには心に決めた「聖女(サンタ)」がいるから真っ平御免だとのこと。
ところがモレナはそれでもいいから
画像

抱いて!!とその柔肌を露にしたではありませんか!!
ずいぶん身勝手な求愛だなとまたまた冷たくあしらおうとするランオーバーですが、モレナも一歩も引きません。
この火照りを止めるには、貴方を私のものにするしかない!と熱いパッションのまま語るのです!!
勿論そんな勝手さにピクリとこめかみに血管を浮かび上がらせるランオーバー。
ついに怒りが爆発か!?と思われたその瞬間です!
画像

ランオーバーの首筋、それも血管に的確に何か薬物の入ったダーツのようなものが突き立っていたのです!!
完全に巨を疲れてしまったランオーバー、流石に薬物の直接注射にはかないません。
彼が意識を失ったあと、そのダーツを放った男が部屋に登場。
ランオーバーはモレノに拉致されてしまうことになるのです……

目を覚ますと、ランオーバーはガッチガチに拘束されてしまっていました。
そんなランオーバーに声をかけてきたのは先ほどのダーツ男と老人でした。
その老人はモレナの父親。
彼はモレナの身の上を語り始めるのです。

彼女には歳の離れた兄がいました。
屈強で美しい、まさに完璧と言える存在だった兄。
モレナは彼のことを心から慕っていたのですが、不運なことに彼は内戦に巻き込まれ、その凶弾によって再起不能の体になってしまったのです!
屈強で美しかった彼の名残は一片もなくなってしまい……その変貌は、モレナの心に大きな傷を刻み付けてしまいました。
それ以来彼女は、どんなに入れ込んだものであっても、その対象にほんの僅かでもほころびが生じればとたんにかけらほども興味を持てなくなってしまったのでした。

そこで、娘だけでなく父親もランオーバーに目をつけたのです。
愛した美しいものが傷つけば興味を失う。
それならば、最初から傷ついているのに美しいものをあてがえばいい!
画像

そんな自分勝手な考えにランオーバーは怒りに震えて3つの宣言を始めました。
一つ、自分はモレナ親子の「トラウマ遊戯」に付き合う気はない。
二つ、もう「戦争」は始まっている。
三つ……自分ほしさに俺を生かしておこうと思っていたなら、轢き殺されることになる……!
画像

武装車椅子を奪ったとは言え、それでもランオーバーは十二分に危険。
この言葉もまったく強がりではないでしょう。
モレナの父は十分それを承知の上で、ひとつの作戦を立てていたのです。
ランオーバーの体を身動き一つできない状態にし、特殊な装置で視覚、触覚、聴覚を徐々に奪っていきます。
何も感じないと言う死にも近しい状態に置き、極限状態にしたところでモレナのイメージを脳内に挿入する……
ランオーバーの価値観を塗り替え、洗脳しようと言うのです!!
肉体的にハンデを追っていてもその身体能力は抜群。
そして高潔で独自の美学を持つ強い精神も持ち合わせているランオーバー。
ですがここまでされては流石の彼の心も……!?
果たしてランオーバーはどうなってしまうのでしょうか!?
そして彼の敬愛する「聖女」とは何なのでしょうか!?

と言うわけで、ランオーバーが活躍する今巻。
彼の活躍も大変楽しいのですが、後半ではやっと主役の一人である吉良「も」活躍するシリーズが始まります。
そのシリーズではなぞに包まれた殺し屋を迎え撃つと言うお話が繰り広げられるのですが、そちらも珍しい方式がとられているのです。
迎え撃つために各方面の人々がひとつの施設に集まるのですが、吉良以外の全員が新キャラクターで、それぞれが様々な形の背景を持っており、それがストーリーを構築していくと言う形になっているのです!

ランオーバーが大活躍の「ブラック・ジョーク」第6巻は好評発売中です!!
2大中編ストーリーが楽しめる今巻。
今回も田口先生らしいハッタリの利いたハチャメチャがおなかいっぱい楽しめますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ブラック・ジョーク 6 (ヤングチャンピオンコミックス)
秋田書店
2011-11-18
田口 雅之

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ブラック・ジョーク 6 (ヤングチャンピオンコミックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル