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本日紹介いたしますのはこちら、「G EDITION(ジーまる えでぃしょん)」第1巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、ジャンプSQ.19にて連載されています。

作者は河下水希先生。
河下先生といえば、00年代のジャンプお色気枠を支えてきた女性漫画家としてご存知の方も多いでしょう。
92年に「桃栗みかん」のペンネームでデビュー後、今は亡き「ヤングユー」「ぶ~け」等で作品を発表。
00年から現在のペンネームに改め、週刊少年ジャンプにて「いちご100%」「初恋限定。」「あねどきっ」と相次いで連載し、現在の地位を確立(?)したのです!

さて、本作は簡単に言えば特殊能力を持つ同居人との日常物、いわゆるドラえもんタイプの作品です。
ですがそこは河下先生。
お色気要素がふんだんに盛り込まれた作品となっているのです!!

友達のお誘いも断り、一目散に家に帰る少女、鏑木あると。
彼女がそこまでして早く帰りたいその理由は、どうしても外すことのできない用事の期限が明日に迫っていたからです。
その期限とは、少女漫画のマンガ賞の募集締め切り。
彼女の夢は、少女漫画家になることなのです!

残り後5枚を仕上げてしまわなければ……と、慌てて自室に帰り着いてみると、なんだか時空が歪んでおります!
思わず叫んで身をすくめてしまうあるとですが、その瞬間ゆがみはおさまり、かわりになにやらベレー帽のようなものがヒラヒラと落ちてきました。
それを手に取ってみると、なんと帽子の内側になんか顔のようなものがありまして、その顔があるとに飛びついてきたのです!!

鏑木あるとの大ファンだと言うその謎の物体、G丸。
100年後からやってきたと言う彼、とにかく物凄いファンなんだそうなんですが、その100年後ではあるとの作品はほとんど処分されてしまっていて、未読の作品がたくさんあるからわざわざ過去まで読みにやってきたようです。
100年後にはそこまで漫画が規制されているのか……と肩を落とすあるとですが、どうもそういうわけではない様子。
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なぜなら、彼が言うには鏑木あるとは「エロ漫画家」だからだとか!
少女漫画家を目指していた彼女が何故そんなことに?
とりみだすあるとですが、G丸はかまわず未来のファンレターをあるとへ見せました。
どうやら100年後の未来では立体映像のビデオメールのようなものらしく、過去に来るため今の機械の姿になる前のG丸の姿が映し出されました。
その映像に映し出された彼の元の姿は、あると好みの超イケメン。
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でも、そのファンレターの内容は「あるとの描く乳首が好き」と言うアレな物なんですが!

そんなことを言われて迷っている場合じゃありませんでした。
マンガ賞の応募締め切りは間近なのですから、とにかく描くしかないでしょう!
ですがそのマンガを見たG丸は不満そう。
オッパイもパンツも一個も描かれていないのですから……
まあ、あるとが描いているのは少女漫画なのですから当然といえば当然。
普通は未来から来たロボットと言えばお助けアイテムを使ってよい未来に導いてくれるものだろう、どうしてそんな未来に引きずり込もうとするのかとぼやきながらその不満をスルーするあると。
〆切は明日、自分がもう一人いればなぁ……ともらさずにはいられません。
その呟きを聞き、G丸はベレー帽の中から「コピメカ」なる人形を取り出しました。
要するに某スーがすーっと消えるあの少年ヒーローが愛用していたコピーロボットと同じようなものなのですが、その見た目はなんだかアレな感じ……
しかもそのコピメカ、いきなりあるとの唇を奪ってきたのです!!
何でも視覚と唾液の情報から体を形成してくれるんだそうで。
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みるまにあるとそっくりの体に変身しました!すっぱだかの!!
更に違法ソフトで超従順な性格に設定しているとのことで、G丸はあるとの絵の参考になれとすっぱだかのコピメカに大股をひろげさせ……
すかさずコピメカといろいろ中に入っているらしいベレー帽は、あるとに取り上げられてしまったのでした。

とは言え、手伝ってくれようとしてくれたG丸の気持ちはありがたいもの。
ですがこのマンガは自分だけの力で描き上げたいんだ、とのことで、ついでに(?)母親も説得し、徹夜&明日の学校を休んででも描き上げる!と突貫作業に入りました。

あっという間に時は流れ、翌日の夕方。
あるとは息も絶え絶えになりながら描き上げるのですが、編集部に持っていく体力がもうありません……
眠り始めてしまった彼女の変わりにGマルが届けてあげたいところですが、以外に分別ある彼はこの姿の自分が原稿なんて届けたらパニックになるだろうと踏みとどまり……かわりに先ほどのコピメカを使うことを考え付くのです!!

目覚めたあるとは、G丸が原稿を持って言ってくれたことを聞いて大感謝。
しかも編集者の名刺までもらってきてくれていて、もう大喜びも大喜びです!!
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……が、その名刺に書かれていた雑誌名は、成年向け漫画誌のもの……
あるとの少女漫画家になると言う夢は、遥か彼方のまま、エロ漫画家と言う未来が一歩近づいてしまったのでした……

と言うわけで、ドラえもんタイプ作品+エロス要素と言った風情の本作。
このあと、紆余曲折あって同じくマンガを趣味や夢にする女子2人と遭遇し、何の因果か同人サークルを結成することに!!
しかもその女子2人が、正統派少女漫画を描きたいあるととは一線を画しまくった趣味を持っていて……
G丸のみならず、彼女の少女漫画への道は険しすぎるもののようです!
ドラえもんタイプの作品と言うことで、多数の未来アイテムも登場。
しかしその多くがエロスな使用法に特化していたりしまして、G丸ならずとも興奮必死のハプニングを巻き起こしてくれ、たっぷりと読者サービスを施してくれるのです!!!

少女漫画家を夢見る少女のもとにやってきたトラブルの種、「Gまるえでぃしょん」第1巻は全国書店にて発売中です!
学生時代から少女漫画家を目指していたのに、エロスな漫画を描くことを強いられる(?)という本作。
なんだか河下先生自身の経歴にもかぶる気がするあるとの明日はどちらなんでしょうか!?
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


Gえでぃしょん 1 (ジャンプコミックス)
集英社
2011-12-02
河下 水希

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