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本日紹介いたしますのはこちら、「enigma【エニグマ】」第7巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行されました。

作者は榊健滋先生。
本作は「エニグマ」のテーマで紹介をまとめておりますので、よろしければご覧ください。

さて、髑髏の破壊の為に外骨島行きの電車に乗り込んだスミオ。
道中でキリヲと合流することになったスミオですが、その二人の前にとうとうカニバル、咬田使命が姿を現したのでした!!

カニバルはスミオのほうへとにじり寄り、髑髏をよこせと迫ってきます。
数々の人間を食らい、キリヲを陥れてまでかなえたい願いとは何なんだ?
スミオはそう問いかけるのですが、カニバルは一切その話に耳を貸しません。
髑髏をよこせとしか言わないカニバルは、ひいなの力、「第3の手」を使って髑髏を奪おうとします。
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更にカニバルはモトの姿を消す能力も使い、髑髏を奪おうとしてくるのです!
となりの車両に逃げるスミオ、カニバルの腹の中から食われて能力を奪われてしまった皆を助けなければとキリヲに持ちかけます。
キリヲも能力を使われては厄介だと同意しながらも、「俺は何もしない」ときっぱり言い切ってしまうのです。

扉を蹴破り、その車両に乗り込んでくるカニバル。
身体能力を上げるアルの力を使ったのでしょうが、まだその力は使いこなせていないようだとキリが挑発をしました。
あんなやつらを食えば胸焼けしそうだ、とはき捨てるキリヲの背中には、いままでスミオが背負っていたリュックが。
それを見るなりカニバルは血相を変え、髑髏をよこせ!と再び迫ってくるのです!

実はそのリュックに髑髏はなく、別の場所に隠れていたスミオが髑髏を持っていました。
この間になんとか皆を助け出さなければ、と考えたスミオはテレパスを使い、仲間の誰かと連絡が取れないかどうか試してみます。
そのコールが呼びかけている相手の一人、タケマル。
彼は骨のつまった棺おけのようなものの中で意識を失っているのですが、そんな彼をたたき起こす人物がいました。
謎に包まれていた、覆面の紳士です。
どうやらここはカニバルの腹の中。
タケマルが周りを見回してみると、自分と同じような棺おけで眠るe-testの仲間達がいるではないですか!
慌てて声をかけてみますが、目を覚ますのはアルだけ。
このままではカニバルに完全に消化されてしまう、とあせっていると、そこにスミオの呼びかけが飛び込んできました!
スミオはタケマルの逆再生能力で、仲間を元の状態に戻せないかとたずねます。
ですがタケマルももう体力の限界が近く、一人を復活させるのがせいぜいだとか。
誰を復活させればいいか?考えたスミオは、その一人にキジマを選びます。
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e-testなどで自分達を苦しめてきたキジマを助けることに抵抗を感じたタケマルですが、ここはスミオを信じるしかありません。
復活したキジマは、覆面の紳士を知っているようでなにやら驚きの表情を見せますが、今はとにかくこの場を逃れることが先決。
キジマは自身の能力でこの部屋そっくりのコピーを制作。
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存在する物体などはそっくりそのままですが、流石に消化する能力まではコピーできないため、信頼の置ける逃げ場所となるのです!

腹の中から能力者たちがいなくなり、猛り狂うカニバル。
カニバルの体の中から脱出する方法や、カニバルの正体や弱点などがわからないか?と、意識を取り戻したe-testの面々は部屋の中の手がかりを探します。
写真や人形など、この部屋においてある人型のものの「頭」が何一つない、ということに異様さを感じる一同。
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やがてこの部屋は、カニバルの精神を司っているらしいと言うことがわかります。
部屋にあったパソコンのモニタに表示されている「記憶復元システム」。
おそらくカニバルは記憶を失っており、自分でも何のために髑髏を欲しがっているのかわからなくなっているのではないか?
覆面の紳士はそう予想をつけました。
もしかしたらこの部屋に何かその鍵が隠されており、そしてそれがカニバル打倒の鍵になるかもしれない。
多数ある本の中身はすべて白紙、手がかりになりそうなものはない……と思いきや、ひいなが本棚の上に一冊本が置いてあり、その中にデジタルカメラがあることに気がつきました。
この中身が手がかりであることは間違いないでしょう。
中に収録されているムービーを再生すると、そこには2人の男が映し出されており……
数奇によればこれは、夕闇高校の初代オカルト研究会メンバーだとか。
しかも彼らは卒業後、行方不明になっているのです。
栗須の能力を使い、ビデオの中に入り込む一同。
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その中で明かされたのは、衝撃の髑髏との因縁と、カニバルの正体だったのでした!!

というわけで、長きにわたるエニグマの因縁に終止符を打つ今巻。
謎はすべて明かされ、一同はエニグマとの決別を果たす、のですが……
それだけで事態は解決とはならないのです。
試練を乗り越え、絆を作り出してきたスミオたち。
彼らがその絆を失ってしまうショッキングな事件に、一人の男が立ち向かうのです!

そんな完結編の更に後のエピローグを、描き下ろしで10P収録!
まさに完全なハッピーエンドと言うにふさわしい、かゆいところに手の届くエンディングとなっているのです!!

そしてこのあと、06年にジャンプの増刊に掲載された「大正警察活劇 百獣夜行」を収録!
エニグマとはまったく毛色の違う作品となっています!

すべての因縁が決着する、「enigma【エニグマ】」最終第7巻は全国書店にて発売中です!
謎多き物語であった本作ですが、その全てが見事に明かされました。
描き下ろしで更にその余韻が増幅され、ファンならば見逃せない1冊になっていますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


エニグマ 7 (ジャンプコミックス)
集英社
2012-02-03
榊 健滋

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