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本日紹介いたしますのはこちら、「【完全版】少女奇談 まこら」第4巻です。
アスキー・メディアワークスさんの電撃ジャパンコミックスより刊行、電撃コミックジャパンにて連載されています。

作者は作画が阿部洋一先生。
本作や阿部先生のほか作品は、「阿部洋一」のテーマでまとめておりますので、よろしければあわせてご参照くださいませ。

さて、両親を探すため、父親である妖怪皇の体の一部を求めて旅をするまこらとその三匹のお供の物語を描く本作。
その道中、様々な事件と出会い、同時に妖怪皇の右目から生まれたという「あにら」とも出会います。
ですが謎の「親方様」という敵の存在もあり、その道行きは決して順調ではなく……
はたしてまこらは、両親に会うことができるのでしょうか?

なにやら険しい山を登っているまこら。
山登りには向かない服装で奮闘するまこらですが、そもそもこの山に登っているのは、恒例のねずみの怪しげな商品による手引きゆえでした。
大願山なるこの山、岩ばかりで大変険しいものの、体が岩っぽいものでできているお供のあわせ壁にとってはなんだか地元のように感じるらしく、彼だけはご機嫌です。
そんな時、ドンと言う大音響と地響きが4人を襲います。
そして頂上から立ち上る黒煙。
何かあったんだろうかと、4人は頂上へ急ぐのでした。

たどり着いた頂上。
ねずみから買った情報によれば、そこには御堂があるはずだったのですが、代わりにあったのはぽっかりと口をあけた大きな穴。
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何か爆発でもあったのか、隕石か何かでも落ちたのか?
そんな惨状の中、まこらは転がっている石に何か奇妙なものを感じます。
手にとって、妖怪皇の力を秘める左目をこらしてよく診ると、その石からは妖気のようなものが立ち上っており。
まこらはその妖気の主を探ろうとするのですが、そこに再びあの大音響とゆれが襲い掛かってきたのです!!

徐々に近づいてくる音。
その発生源は、程なくしてまこらたちの前に姿を現しました!
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それは、身の丈数メートルはあろうかと言う巨大な石の人型……ゴーレムです!
ゴーレムは何も言わず、大地を揺らしながらずんずんとまこらたちの方へと近寄っていきます。
そして何も言わないまま、思い切りパンチを振り下ろしました!
そのパンチは、同じ(?)バリバリの肉弾戦タイプであるあわせ壁ががっしり受け止めた、のですが……
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なんとその一撃であわせ壁の体には大きなひび割れが走り、ノックダウンしてしまったのです!
さらにゴーレムは攻め手を緩めず、何発も何発もおもすぎるストンピングを繰り出します。
あわせ壁の体は哀れ粉々に。
流石に我慢できなくなった小袖の手が文字通り飛びかかってパンチをお見舞いするのですが、むしろ仕掛けた小袖の手のほうがダメージを負ってしまうほどゴーレムの体は硬いのです!
逆にゴーレムは、裏拳一撃で小袖の手を岸壁に叩きつけてしまいました!
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たまらず小袖の手もダウン。
一枚布巾もゴーレムの顔に巻きついて攻撃を仕掛けますが、ゴーレムの剛力にかかれば破り取られてしまうのも時間の問題。
一枚布巾はまこらに今のうちに逃げろ、とうなるのが精一杯なのです。

今までにないほどの絶対的な実力差をみせられ、身をすくませるまこら。
すると、まこらを呼ぶ声が聞こえてきます。
その声は、どうやらまこらが先ほど手にしていら石から聞こえてきている様子。
石から立ち上がっているよう気は、おじいさんのような形を作り、まこらに力を貸してくれと頼んできました。
妖怪皇の髪を、という指示のまま、まこらは髪留めに姿を変えている妖怪皇の髪に手を伸ばします。
すると妖怪皇の髪は姿を変え、その石と連結!
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ハンマー投げのハンマーのような形へと変貌したのです!

そしてハンマー投げの要領でそれをゴーレムに投げつけるまこら!
幸いゴーレムは一枚布巾に顔を覆われているため、そのハンマーに気がついてはいません。
直撃直前に一枚布巾を逃れさせ…ハンマーはゴーレムの胸に突き刺さります!!
すると妖怪皇の凄まじい魔力が炸裂し、ゴーレムはばらばらに試算してしまったのでした!!

頭の文字を削ると言う有名なゴーレム退治法を使わず撃退成功したまこらたち。
彼女はその後、石から出てきたおじいさんに、皇の残した宝を守ってくれと言う言葉とともにひとつの鈴を受け取りました。
その一見普通に見える紅い鈴、なんでも「西から来る邪悪な魔」に狙われているそうです。
西から来る邪悪な魔……それは間違いなく、先ほどのゴーレムが関係しているのでしょう!
ゴーレムだけでも強力な敵だったその西から来る魔は、かなりの大人数。
「黒犬のグルッデ」「嘆きの丘のバンシー」「魔骸布ミイラ男」「蛇姫ゴーゴン」「騒動鬼グレムリン」「魔女セーレム」……
そして、彼らのリーダー格らしき牧師のような「吸血鬼」、彼に囚われているような儚げな美少女。
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彼らが求めているこの鈴とは一体何なのでしょうか?
そして、圧倒的力を持っている彼らを相手にまこらたちは鈴を守りきれるのでしょうか?
まだまだまこらたちの道行きには、困難が待ち受けているようです!!


というわけで、まこらたちの前に強敵が現われる今巻。
西洋妖怪軍と戦うなど、またまたゲゲゲな展開を迎えることとなりました!
ですがもちろん本作ならではの味付けがなされていまして、単なるバトルにはなりません。
圧倒的な力を持つ西洋妖怪軍と鈴の争奪戦が始まるわけですが、鍵を握るのは謎の美少女であるようで。
ひょっとしたら彼女もまた妖怪皇の一部分だったりするのかもしれませんし、ねずみやミネコ、あにらあたりの動向も気になるところ。
これからの展開を見守るしかないでしょう!

今巻も独自の雰囲気が楽しめる、「【完全版】少女奇談まこら」第4巻は全国書店にて発売中です!
物語が大きな動きをみせる今巻。
非常に続きが気になるところですが、次巻刊行は13年新春とのこと!!
まだ大分時間があるのは寂しいところですが、ぐっと我慢するしかなさそうです!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


完全版 少女奇談まこら④ (電撃ジャパンコミックス ア 1-6)
アスキー・メディアワークス
阿部 洋一

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