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本日紹介いたしますのはこちら、「バクマン。」第20巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行されました。

作者は小畑健、大場つぐみ両先生。
本作は「バクマン。」のテーマで紹介記事をまとめておりますので、よろしければあわせてご覧くださいませ。

さて、とうとう待望の次作品アニメ化が決まったサイコー達。
これで後は亜豆がヒロインの座をゲットすれば、すべては丸く収まるはずでした。
ところがここで思わぬ出来事がきっかけで、サイコーと亜豆が付き合っていることがばれてしまったのです!
いまやアイドルのような売り方をしている声優だけに、このようなスキャンダルは人気に致命的な悪影響を及ぼす恐れがあります。
その上、注目のアニメ化作品の作者の彼女となれば、真っ当にヒロイン役に抜擢されても散々たたかれることは間違いないでしょう!
亜豆は自身の出演するラジオ番組の中で、その件について弁明することになったのですが……?

ラジオ番組内で、亜豆は言い逃れをするどころか、堂々とサイコーと付き合っていることを明言してしまいました。
今までのサイコーとのあらましを包み隠さず打ち明けた亜豆。
本当かどうかは本人達とそれに近しい人物しかわからないのですが、ネットなどの反響はそれなりに大きく。
徐々にではありますが、亜豆とサイコーの純愛に応援の声も寄せられはじめたのです。
そんな中で、亜豆はラジオに寄せられる視聴者からの電話を繋いでくれとスタッフにお願いします。
ここまでやってしまったら仕方ない、酷い電話だとわかればこっちで切ってしまえばいい。
スタッフのそんな判断もあり、電話はつながれることになったのです。

最初に繋がった電話は、自称22歳の会社員の男性です。
亜豆の今の話に感動して……とはなしはじめたのも束の間、案の定あっさりと発言を覆し、そんなわけないだろバカヤロウと罵って電話を切ってしまうのでした!
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ですが亜豆は震えながらも傷つけてしまってすまないと謝った上、今のように本当の気持ちを教えてくれと毅然とした態度を取り続けるのです。
続いての電話でも、激励の言葉を投げかけてくれながらも辛らつな質問を投げかける女性が……
亜豆は真摯に答えますが、その女性もまた亜豆には男性ファンが多いだろうから恐らくファンが減ってしまうだろうと言い残すのです。

最後の一人として電話が繋がったのは24歳の男性……真城最高。
なんとサイコー本人から電話がかかってきたではありませんか!
サイコーは亜豆の言っていたことはすべて本当だと肯定。
この発言は、亜豆を恋人だからヒロインにするんじゃないかと言う疑惑をさらに強めるものになる、かに思えたのですが……
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亜豆は声優だ、彼女の声を信じて欲しい、実力で役を勝ち取ってくれると言い切るサイコーと、オーディション受かって見せるとやはりキッパリと言い切って答える亜豆。
そんな二人のやり取りは、清い交際であることの強力な説得力となったのでしょう。
翌日のとあるスポーツ新聞は、奇跡の純愛として肯定的な取り上げられ方をするまでに扱いは好転したのでした!
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ですがだからと言って、すんなりと亜豆がヒロイン役になれると言うわけでもありません。
作者の公私混同ではないのか?話題性を求めたいわゆる炎上マーケティングだったのではないか?
そんな疑問を払拭することと、本当にいい作品にしたいと言うスタッフ達の意気込みもかねて、オーディションはきちんと開かれることに。
それも、インターネットで生放送を配信される、公開オーディションを!!
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その上配役を決定するのは、視聴したファンの投票!!
これでは単なる声優の人気投票になりかねませんし、世間よりもさらに風当たりの強いネットの世界での投票は亜豆に不利に働きかねません。
並み居る実力者、人気者を押しのけて、亜豆はヒロイン役をゲットできるのでしょうか?
いや、考え方を変えればこれこそが万人に納得してもらいながらヒロインをやる唯一の方法かもしれません。
障害を乗り越え、サイコーと亜豆は結ばれることが出来るのでしょうか……!!

そして立ちはだかる問題はそれだけではありません。
アニメは決まり、配役も決定するような段階に来てなお編集長に明かしていないサイコー達の決断。
……予定では、アニメが始まる一ヶ月以上前に連載が終わってしまう、と言うことです。
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通常、アニメも漫画も同時に連載を行い、お互いの売り上げや人気を高めあう相乗効果を期待するもの。
特に漫画側からすれば、アニメをきっかけに人気作が超人気作になると言うことはままあるわけで……
色々な経済効果を見込んでいる側からすれば、それがほとんど見込めなくなってしまうこの決断をはいそうですかと認めてくれるわけも無いではありませんか!
ここまでアニメの企画が進んでしまえば流石にアニメが立ち消えになることはないでしょうが、この決断を押し切れば今後のサイコー達の活動に支障が出てくるのは間違いないでしょう。
編集部の意向を汲んで、何とか引き伸ばすか、あるいは第2部として連載を仕切りなおして続けるのか。
はたまた自己を貫き通して終了させるのか。
サイコー達もまた、大きな運命の岐路に立たされるのです!!

と言うわけで、サイコー、そして亜豆に試練のときがやってくる今巻。
二人が夢をかなえ、大手をふって結ばれる。
その最大のチャンスがやってきたものの、そう簡単に物事は進まないのです。
二人がその困難を乗り越えた時こそ、この物語のフィナーレの時!
そのフィナーレは間もなく……!!
そしてサイコー達のもう一つの目的である、エイジを抜き去ってジャンプでのトップにたつと言う野望は果たされるのか、と言うところも注目!
全てに決着が付けられる最終巻、サイコー達だけでなく、サブキャラたちのその後も描写されており、最初から最後まで見所満載となっていますよ!!

感動のフィナーレを迎える、「バクマン。」最終第20巻は全国書店にて大好評発売中です!
様々なアレコレに決着をつけ、描ききったといってもいい本作。
ここまで負ってきた皆さんは、すべての結末をその目でご確認ください!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


バクマン。 20 (ジャンプコミックス)
集英社
2012-07-04
小畑 健

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