本日紹介いたしますはこちら、「アグネス仮面」です。
昨日の「ヨリが跳ぶ」と同じ作者、ヒラマツ・ミノル先生つながりで行って見ました。
小学館さんから発行されているビッグコミックスにて全8巻が刊行されています。
さてこの作品は昭和51年の日本が舞台になっています。
この時代のプロレスといえば猪木VSアリが行われたことでもわかるように、まさに国民的な人気を誇るスポーツでした。
ですがこの漫画では少々毛色が違い、人気こそ高いものの背景的には平成12年前後の様相を呈しています。
紛れも無くアントニオ猪木がモデルである「マーベラス虎嶋」が現役を引き団体の社長となっている事や、立場はジャイアント馬場をモデルにし見た目はアンドレ・ザ・ジャイアントをモデルにしている「ジャイアント安藤」が死に、安藤が社長を勤めていた団体が崩壊している……など、連載の始まった当時の状況に近いです。
そんな激動の時代に長い海外遠征から帰ってきた「山本仁吾」が主人公となり様々な思惑に振り回されることになるのがこの物語となるわけです。
海外修行から呼び戻され、山本は日本に戻ってきてはじめて自らの所属していた団体「大和プロレス」が崩壊していた事を知ります。
虎嶋の卑怯な手により団体の看板は奪われ、つぶされたのだと安藤夫人に伝えられた山本はいきなり虎嶋の団体「帝日プロレス」の道場破りをして来いと叩き出されます。
釈然としないまま道場破りに行く山本ですが、帝日プロレスの前で海外修行前に稽古をつけてもらっていた「パグ・阿久津」に出会います。ちなみに見た目はどうみても藤原組長です。
会話をすると、どうやら大和プロレスが崩壊したのは安藤夫人のせいだということがわかります。
気の抜けた山本を帝日プロレス社長室に案内する阿久津。
大和出身だと言うな、といって口利きをしようとしてくれているようです。いいひとだぜ阿久津さん!
しかし中に入るや否や虎嶋のほうから話しかけてくるではないですか。
「君が山本君か!大和の生き残りの!」
どうして知っているのだ!?驚く山本と阿久津。
なんと安藤夫人が山本が道場破りに行くと電話予告をしていたのです!!
さらに虎嶋は様々な質問を投げかけてきます。
「ブラジルは好きですか?」「故郷はどこですか?」「釣りは好きですか?」と。
ワケがわからないままブラジルに行ったことは無い、埼玉県出身、釣りは子供のころ川でフナを釣ったくらいだと答える山本。
それを聞いた虎嶋は答えます。
埼玉は福島よりブラジルに近い、ならば山本はブラジル出身だといってもたいした間違いは無いだろう、と。
そして川でフナ釣りを河でピラニアをワシ掴みしていたと脳内変換してしまいます。
意味のわからない山本は怒りのままに叫びます。
道場破りを受けるのか受けないのかはっきりしろ!と。
虎嶋は、もう受けている、相手は自分だ、そして山本は破れマスクをかぶり日系ブラジル人のマスクマンとして帝日のリングに上がるのだ!と答えるではないですか。
上着を脱ぎ、構える虎嶋。
戸惑いのまま打撃をはなつ山本ですが、顔面にクリーンヒットしたにもかかわらず虎嶋は平然としています。
打撃は効かず、組んでも押さえつけられてしまう山本。
2年前に引退した虎嶋に手も足も出ません。
そして虎嶋は顔色一つ変えないまま山本を卍固めに捕らえてしまいました。
断固として降参をしない山本に虎嶋はむりやりマスクをかぶせてしまいます。
凶暴な牙をむき出しにしたようなそのマスクをつけた自分を見て愕然とする山本。
更に虎嶋はこう言い放つのです。
「じゃあキミの名は、アグネス仮面。」と。
この後安藤夫人に一部始終がばれ、居場所の無くなった山本はしぶしぶ帝日プロレスでデビューし、何の因果か道場破り対策本部係長に就任します。
しかしこれも全ては経験を積み、いつか奪われた大和プロレスの看板を取り返して復活させる為と割り切って奮闘を続ける山本……もといアグネス。
まったくどうしようもない根性無しのデブ「マチルダ仮面」とタッグを組まされる羽目になったり、大和プロレスの生き残りであり山本をイビリ放題にしていた先輩レスラー「コンドル尾崎」と同じく大和の生き残りで自信過剰だが巨体を誇る「吉井耕造」のタッグに裏切りを持ち掛けられたり、超一流の空手家である「マイケル・ジャクソン」と異種格闘戦をやらされることになったりと様々な試練を強いられるアグネスですが、その信念と実力で乗り越えていきます。
その後に現れたのはなんとジャイアント安藤の息子。
体格とパワーは父親譲りの規格外。
そのうえ加減を知らず次々レスラーを壊していく安藤2世により、虎嶋が行方不明になっていた帝日プロレスは倒産寸前まで追い詰められてしまいます。
アグネスにとっても安藤は戦わなくてはならない相手。
はたしてどう立ち向かうのでしょうか。
そしてアグネスの仮面を脱ぎ捨て、山本仁吾として大和プロレスを復興し、エースとして再スタートを切ることが出来るのでしょうか。
また、鬼神のごとき実力を持つマーベラス虎嶋との再対決は!?
ついでにアグネス仮面の名前の由来なんかも明かされるのか!?
……などなど様々な見所と懐かしいプロレス最強の幻想を心地よく見せてくれるこの「アグネス仮面」は全8巻で大好評発売中です!
連載終了して2年くらいになりますのでそろそろ絶版になってしまうかもしれない今、とにかく急いで確保するしかありませんよ!
迫力ある試合シーン、散りばめられたギャグなどなどプロレスが好きでない人でも絶対に楽しめる内容なのでその辺はご安心を。
もちろんプロレスファン(特にオールドなファン)ならすがすがしいまでに強すぎる猪木(虎嶋)の姿はニヤニヤせずにはいられない筈です!
さあ。今すぐ書店に急ぎましょうぞ!
「ヨリが跳ぶ 始動編」の事書いた後にメールで「続き出ないの?」ってな様なことを出版元の宙出版さんに問い合わせてみました。
そしたらこんな様な返事が返ってきました。
「『ヨリが跳ぶ』についてですが、申し訳ありませんが現在続巻の刊行予定はありません。」
「DEB様以外にも、ご要望の声がありますので検討して参りたいと思います。」
「刊行が決定した際には弊社HP等でも告知を行いますので、その節は宜しくお願い致します。」
うわー!!なんてこったい!
すげえ続き読みたいのでもし未購入で興味のある方は買ってください!!
そして購入済で続きが読みたい方は宙出版さんに要望を送ってみて下さい!
いたずらや冷やかしはダメ!絶対!
昨日の「ヨリが跳ぶ」と同じ作者、ヒラマツ・ミノル先生つながりで行って見ました。
小学館さんから発行されているビッグコミックスにて全8巻が刊行されています。
さてこの作品は昭和51年の日本が舞台になっています。
この時代のプロレスといえば猪木VSアリが行われたことでもわかるように、まさに国民的な人気を誇るスポーツでした。
ですがこの漫画では少々毛色が違い、人気こそ高いものの背景的には平成12年前後の様相を呈しています。
紛れも無くアントニオ猪木がモデルである「マーベラス虎嶋」が現役を引き団体の社長となっている事や、立場はジャイアント馬場をモデルにし見た目はアンドレ・ザ・ジャイアントをモデルにしている「ジャイアント安藤」が死に、安藤が社長を勤めていた団体が崩壊している……など、連載の始まった当時の状況に近いです。
そんな激動の時代に長い海外遠征から帰ってきた「山本仁吾」が主人公となり様々な思惑に振り回されることになるのがこの物語となるわけです。
海外修行から呼び戻され、山本は日本に戻ってきてはじめて自らの所属していた団体「大和プロレス」が崩壊していた事を知ります。
虎嶋の卑怯な手により団体の看板は奪われ、つぶされたのだと安藤夫人に伝えられた山本はいきなり虎嶋の団体「帝日プロレス」の道場破りをして来いと叩き出されます。
釈然としないまま道場破りに行く山本ですが、帝日プロレスの前で海外修行前に稽古をつけてもらっていた「パグ・阿久津」に出会います。ちなみに見た目はどうみても藤原組長です。
会話をすると、どうやら大和プロレスが崩壊したのは安藤夫人のせいだということがわかります。
気の抜けた山本を帝日プロレス社長室に案内する阿久津。
大和出身だと言うな、といって口利きをしようとしてくれているようです。いいひとだぜ阿久津さん!
しかし中に入るや否や虎嶋のほうから話しかけてくるではないですか。
「君が山本君か!大和の生き残りの!」
どうして知っているのだ!?驚く山本と阿久津。
なんと安藤夫人が山本が道場破りに行くと電話予告をしていたのです!!
さらに虎嶋は様々な質問を投げかけてきます。
「ブラジルは好きですか?」「故郷はどこですか?」「釣りは好きですか?」と。
ワケがわからないままブラジルに行ったことは無い、埼玉県出身、釣りは子供のころ川でフナを釣ったくらいだと答える山本。
それを聞いた虎嶋は答えます。
埼玉は福島よりブラジルに近い、ならば山本はブラジル出身だといってもたいした間違いは無いだろう、と。
そして川でフナ釣りを河でピラニアをワシ掴みしていたと脳内変換してしまいます。
意味のわからない山本は怒りのままに叫びます。
道場破りを受けるのか受けないのかはっきりしろ!と。
虎嶋は、もう受けている、相手は自分だ、そして山本は破れマスクをかぶり日系ブラジル人のマスクマンとして帝日のリングに上がるのだ!と答えるではないですか。
上着を脱ぎ、構える虎嶋。
戸惑いのまま打撃をはなつ山本ですが、顔面にクリーンヒットしたにもかかわらず虎嶋は平然としています。
打撃は効かず、組んでも押さえつけられてしまう山本。
2年前に引退した虎嶋に手も足も出ません。
そして虎嶋は顔色一つ変えないまま山本を卍固めに捕らえてしまいました。
断固として降参をしない山本に虎嶋はむりやりマスクをかぶせてしまいます。
凶暴な牙をむき出しにしたようなそのマスクをつけた自分を見て愕然とする山本。
更に虎嶋はこう言い放つのです。
「じゃあキミの名は、アグネス仮面。」と。
この後安藤夫人に一部始終がばれ、居場所の無くなった山本はしぶしぶ帝日プロレスでデビューし、何の因果か道場破り対策本部係長に就任します。
しかしこれも全ては経験を積み、いつか奪われた大和プロレスの看板を取り返して復活させる為と割り切って奮闘を続ける山本……もといアグネス。
まったくどうしようもない根性無しのデブ「マチルダ仮面」とタッグを組まされる羽目になったり、大和プロレスの生き残りであり山本をイビリ放題にしていた先輩レスラー「コンドル尾崎」と同じく大和の生き残りで自信過剰だが巨体を誇る「吉井耕造」のタッグに裏切りを持ち掛けられたり、超一流の空手家である「マイケル・ジャクソン」と異種格闘戦をやらされることになったりと様々な試練を強いられるアグネスですが、その信念と実力で乗り越えていきます。
その後に現れたのはなんとジャイアント安藤の息子。
体格とパワーは父親譲りの規格外。
そのうえ加減を知らず次々レスラーを壊していく安藤2世により、虎嶋が行方不明になっていた帝日プロレスは倒産寸前まで追い詰められてしまいます。
アグネスにとっても安藤は戦わなくてはならない相手。
はたしてどう立ち向かうのでしょうか。
そしてアグネスの仮面を脱ぎ捨て、山本仁吾として大和プロレスを復興し、エースとして再スタートを切ることが出来るのでしょうか。
また、鬼神のごとき実力を持つマーベラス虎嶋との再対決は!?
ついでにアグネス仮面の名前の由来なんかも明かされるのか!?
……などなど様々な見所と懐かしいプロレス最強の幻想を心地よく見せてくれるこの「アグネス仮面」は全8巻で大好評発売中です!
連載終了して2年くらいになりますのでそろそろ絶版になってしまうかもしれない今、とにかく急いで確保するしかありませんよ!
迫力ある試合シーン、散りばめられたギャグなどなどプロレスが好きでない人でも絶対に楽しめる内容なのでその辺はご安心を。
もちろんプロレスファン(特にオールドなファン)ならすがすがしいまでに強すぎる猪木(虎嶋)の姿はニヤニヤせずにはいられない筈です!
さあ。今すぐ書店に急ぎましょうぞ!
「ヨリが跳ぶ 始動編」の事書いた後にメールで「続き出ないの?」ってな様なことを出版元の宙出版さんに問い合わせてみました。
そしたらこんな様な返事が返ってきました。
「『ヨリが跳ぶ』についてですが、申し訳ありませんが現在続巻の刊行予定はありません。」
「DEB様以外にも、ご要望の声がありますので検討して参りたいと思います。」
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うわー!!なんてこったい!
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いたずらや冷やかしはダメ!絶対!