本日紹介いたしますのはこちら、「でろでろ」第15巻です。
講談社さんのヤンマガKCにて刊行、ヤングマガジンにて連載中です。
作者は昨日の「ゆうやみ特攻隊」に引き続き押切蓮介先生。
「押切蓮介」のテーマにて押切先生刊行作品の紹介をまとめておりますので、よろしければご覧くださいませ。
さて、今巻でも相変わらずのホラーギャグ。
あるあるネタから派生するオリジナル妖怪や幽霊を肉弾攻撃や精神攻撃などで元気に撃退しております。
登場人物も相変わらずで……はありません!
この第15巻の2話目に収録されている「奇っ怪の238 メダカちゃん」。
メダカちゃんは「でろでろ」の作中作で、80年代に人気を誇った二次元アイドル(発表媒体は謎……)です。
中野ブロードウェイにあるマニア向けショップにてなんとメダカちゃんを3次元世界に誕生させる装置が完成!
耳雄は友人の安室に連れられてそこへやってきたわけです。
そこにいたのはメダカちゃんになりたい少女が二人と、メダカちゃんとやりたい男が一人……!
メダカちゃん創造には3人の人間を必要とします。
あくまでもプラトニックな萌え(?)を望む安室と忠実な奴隷にしようと目論む男は当然折り合いがつかず、創造のための人数が足りません!
そんなときに大活躍するのが我らの耳雄です。
鉄拳制裁して我を忘れた友人の目を覚まそうとしますが、でろでろ内で何度も発揮されていたトラブル体質の彼が巻き込まれないわけも無く……
メダカちゃん創造装置に投げ込まれてしまいます!!
ここに新たな主役、メダカちゃんが爆誕しました!!
完全なメダカちゃんを生み出す条件、「メダカちゃんを愛する人間3人を合成」を満たしていなかった為に中身は完全に耳雄なんですけどね!!
細かいことは割りと気にしないでろでろのこと、当然次の話には元に戻っているのだろう……誰しもがそう思ったでしょう。
……俺も……そう考えていた時期がありました……
ところがこの「奇っ怪の238」からなんと「奇っ怪の247」まで(うち末登場1話)、第15巻収録の18話中10話の間耳雄はメダカちゃんの姿のままなのです!!
中身は耳雄だから何にも変わらないよ、と言いたいところですがメダカちゃんのキャラ特性のようなものは受け継いでしまっているようで普段の耳雄にはないシーンがちょこちょこ登場。
獣の狩猟本能を目覚めさせたり、
水面に「くらべられ」たり、
親友の委員長にまで萌えられたり……
委員長……糞エロ同人誌って……
最終的には自力で元に戻り一安心なのですが、ちょっと残念だったのは留渦や委員長だけではなかったはずです!
そのほか、以前のキャラが再登場などの魅力が満載。
サイトーさんの出番こそ少ないものの、最大の癒し系妖怪のふうふう(ラーメンふーふーしておいしくしてた彼です)や、皆大好きびくっとさんも再登場だ!!
なんか久しぶりですよね、びくっとさん……
恒例の単行本書下ろしも充実しており、完全書き下ろし新作が1話、そしていつもの自虐的日記漫画も収録。
今回の日記漫画はいつもとは少し毛色が違っており、13Pの大ボリュームでお贈りする11年前の没ネーム、「お嬢ちゃんチョコレートをあげよう」をダイジェストで収録!
まあステキ!えもいわれぬ味わい深い作品ですよ!!
それにしてもなんか清野とおる先生っぽい絵ですね。
このころから仲良しだったんでしょうか?
何時にもましてはっちゃけている「でろでろ」第15巻は好評発売中です!
お化けが恐くなくなること必至のいい意味でテキトーなホラーギャグは今なお進化し続けていますよ!
なんだか留渦をはじめとした女性キャラ陣もかわいくなってきている感じ!絵柄も着々と進化している御様子!
これはもはや見ないでいるのは損ですね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!