本日紹介いたしますのはこちら、「コープスパーティー Blood Covered(ブラッドカバー)」第1巻です。
スクウェアエニックスさんのガンガンコミックスJOKERにて刊行、ガンガンJOKERにて連載されています。
作者は作画が篠宮トシミ先生、原作及び監修が祁答院慎先生。
篠宮先生はどうやら本作がデビュー作のようで、少なくとも連載&単行本はこの作品がはじめての新人漫画家。
可愛らしい絵柄でありながらグロいシーンもそつなく描く、高い画力をもっていらっしゃいます。
祁答院先生は原作である「コープスパーティー」のPCゲームを制作した方で、同作にて懐かしのDante98の公式コンテストで最優秀賞に輝きました。
08年からwin用にリメイクされた同人ソフト、「コープスパーティー Blood Covered」の販売が始まり、本作品はこちらのコミック版ということになります。
初代から恐ろしいゲームだと高い評価を受けており、10年越しにはなりましたが、とうとうメディアミックスが始まったわけです。
……余談ですがDante98は当時所持しておりまして、初代(?)RPGツクールのチャイムズクエストからグラフィック面は大幅に強化されたものの、モンスターは決められたグループとしかエンカウントしなくなったり、登場させられるモンスターの種類自体が減っていたり、そもそも別売のソフトがないとグラフィックの描き直しが出来なかったりと……いろいろ切なかった思い出があります……
さて、こちらの作品はいわゆる学校を舞台としたホラー漫画です。
ちなみに原作は未プレイですので、純粋に漫画版のみのあらすじ&感想を書かせていただきたいと思っております。
文化祭が終わり、余韻を楽しんでいた仲良し7人組。
ノリノリで怪談話を楽しんでいたのですが、外は土砂降りの雨になって帰るに帰れない状況になっていしまいます。
とはいえ時間は7時を回り、その場に担任教師がやってきて早く帰るように促します。
ですが7人のうちの1人、鈴本は近々転校することが決まっており、名残惜しさもひとしお。
それではと何時までも友達でいられるおまじないをしようと言うことになりました。
担任教師と主人公格の1人哲志の妹、由香も交えて9人でおまじないをすると、突然学校に衝撃が走りました。
地震なのかなんなのか、激しく揺れる教室。
全員地面に座り込むしか出来ないほどの急激なゆれがおきたかと思うと、床に大きな穴が開きます。
その穴に全員が落下してしまったかと思うと、場面は暗転してしまうのでした。
一人目を覚ましたのは直美。当面は彼女が主役となるようです。
辺りは今までいた場所とは明らかに違う、古ぼけた見知らぬ学校でした。
にわかには信じがたいことですが、壁にあった学校新聞から察するに天神小学校と言う直美達が通う学校の場所に依然建っていた学校のようです。
同じ教室には友人の1人である世以子が倒れており、二人はとにかくこの学校から出ようと言うことになります。
玄関にたどりつくものの、出入り口はまるで固定されたもののようにびくともせず、外にでることは叶いません。
このままでは埒が明かないと言うことで、他の出入り口を探し、他の友人達もここに来ていたら合流しようと辺りを探索することにしました。
そんなときどこからともなく人の声が聞こえました。
2-Aと書かれた教室から声が聞こえたと踏んだ直美は迷わず教室に突入!
そこには本当に人がいました!!
死体でしたが。
オマケにこの死体、生きている……というと語弊がありますが、死してなお霊魂がこの場に残っており、この場所がどういうところなのか教えてくれるではないですか。
この学校は怨霊が作り出した隔絶された世界で、出ることはできない。
他の友人達もこの学校に来てはいるが、同じ学校の別の次元にいるため簡単には会うことが出来ない。
自分は逃れられず死んだが、力を合わせて逃げる方法を見つけてくれ。
……と、そんなことを教えてくれ、彼(の霊魂)は姿を消しました。
とにかく友人に会う手段を探そう!と思った矢先、早速現われる怨霊!
うおお!空気読んでない!!……いや、ある意味読みまくりです!
しかもこの霊、謎の落書きまで残していってくれました。
なにやら意味ありげ、というよりも明らかに今後登場するであろうシザーマン(仮)の存在を匂わせております!
幽霊+物理的攻撃とかずるいですよね!
その後早速足首を切られた死体を見つけ、ますますシザーマン(仮)の登場フラグが立ったかと思うと、その存在を裏付ける「児童をはさみで切り殺した教師」の事件が載った新聞記事を見つけます。
こりゃそう遠くないうちに出てくるね!楽しみだね!と(俺が)思う間もなく、新たな恐怖が二人を襲います。
壁一面に広がった、まだ新しそうな惨殺死体!
まるで壁に叩きつけらたかのような異様でおぞましい死体が意味するものとは一体なんなのでしょうか。
少なくとも先ほどの霊とシザーマン(仮)だけが恐怖の対象ではないことだけは確かなようです……
キャラクターの明るさもあってか、現状ではまだまだホラー要素は少なめ(ホラー大好きっ子の俺意見ですが)。
ですが今後はドンドン怨霊やらシザーマン(仮)やら、血生臭い要素が増えることは必至でしょう!
閉鎖空間ホラーではお約束の仲間内で疑心暗鬼ネタも絶対あるでしょうし、まだこれっぽっちも見えていないボス怨霊(仮)の姿や目的、何故こうなったのかなどの謎なども明かされていくことは間違いありません。
キャラクターも豊富で、これから掘り下げられていくであろう未来の萌えキャラたちの活躍が楽しみです!
……その中の誰が死ぬのか、誰が生き残るのかと考えるのもまた楽しからずや……
こういう偏った楽しみ方ばっかりするからホラー慣れしてる人って駄目なんですよね!!!
とにかく第1巻ではまだまだ導入、今後来るであろう恐怖のオンパレードを期待させる入り口的な一冊になっています!
取り壊されたはずの小学校で起きる恐怖の狂宴、「コープスパーティー Blood Covered」第1巻は好評発売中です!
多くのゲーマーを恐怖させた話題作、あなたもコミックで体感しませんか!?
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
ところで世以子さん、女子高生がこの発言は
どうかと思います……
親友吐きそうになってますよ!!