3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです! ※作品記事につきまして、権利者様が問題があると感じられた場合はご一報ください。対応いたします。

カテゴリ: 阿部洋一

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本日紹介いたしますのはこちら、「血潜り林檎と金魚鉢男」第3巻です。
作者は阿部洋一先生。
アスキー・メディアワークスさんの電撃ジャンパンコミックスより刊行、電撃コミックジャパンにて連載されています。続きを読む

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本日紹介いたしますのはこちら、「【完全版】少女奇談 まこら」第4巻です。
アスキー・メディアワークスさんの電撃ジャパンコミックスより刊行、電撃コミックジャパンにて連載されています。

作者は作画が阿部洋一先生。
本作や阿部先生のほか作品は、「阿部洋一」のテーマでまとめておりますので、よろしければあわせてご参照くださいませ。

さて、両親を探すため、父親である妖怪皇の体の一部を求めて旅をするまこらとその三匹のお供の物語を描く本作。
その道中、様々な事件と出会い、同時に妖怪皇の右目から生まれたという「あにら」とも出会います。
ですが謎の「親方様」という敵の存在もあり、その道行きは決して順調ではなく……
はたしてまこらは、両親に会うことができるのでしょうか?

なにやら険しい山を登っているまこら。
山登りには向かない服装で奮闘するまこらですが、そもそもこの山に登っているのは、恒例のねずみの怪しげな商品による手引きゆえでした。
大願山なるこの山、岩ばかりで大変険しいものの、体が岩っぽいものでできているお供のあわせ壁にとってはなんだか地元のように感じるらしく、彼だけはご機嫌です。
そんな時、ドンと言う大音響と地響きが4人を襲います。
そして頂上から立ち上る黒煙。
何かあったんだろうかと、4人は頂上へ急ぐのでした。

たどり着いた頂上。
ねずみから買った情報によれば、そこには御堂があるはずだったのですが、代わりにあったのはぽっかりと口をあけた大きな穴。
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何か爆発でもあったのか、隕石か何かでも落ちたのか?
そんな惨状の中、まこらは転がっている石に何か奇妙なものを感じます。
手にとって、妖怪皇の力を秘める左目をこらしてよく診ると、その石からは妖気のようなものが立ち上っており。
まこらはその妖気の主を探ろうとするのですが、そこに再びあの大音響とゆれが襲い掛かってきたのです!!

徐々に近づいてくる音。
その発生源は、程なくしてまこらたちの前に姿を現しました!
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それは、身の丈数メートルはあろうかと言う巨大な石の人型……ゴーレムです!
ゴーレムは何も言わず、大地を揺らしながらずんずんとまこらたちの方へと近寄っていきます。
そして何も言わないまま、思い切りパンチを振り下ろしました!
そのパンチは、同じ(?)バリバリの肉弾戦タイプであるあわせ壁ががっしり受け止めた、のですが……
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なんとその一撃であわせ壁の体には大きなひび割れが走り、ノックダウンしてしまったのです!
さらにゴーレムは攻め手を緩めず、何発も何発もおもすぎるストンピングを繰り出します。
あわせ壁の体は哀れ粉々に。
流石に我慢できなくなった小袖の手が文字通り飛びかかってパンチをお見舞いするのですが、むしろ仕掛けた小袖の手のほうがダメージを負ってしまうほどゴーレムの体は硬いのです!
逆にゴーレムは、裏拳一撃で小袖の手を岸壁に叩きつけてしまいました!
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たまらず小袖の手もダウン。
一枚布巾もゴーレムの顔に巻きついて攻撃を仕掛けますが、ゴーレムの剛力にかかれば破り取られてしまうのも時間の問題。
一枚布巾はまこらに今のうちに逃げろ、とうなるのが精一杯なのです。

今までにないほどの絶対的な実力差をみせられ、身をすくませるまこら。
すると、まこらを呼ぶ声が聞こえてきます。
その声は、どうやらまこらが先ほど手にしていら石から聞こえてきている様子。
石から立ち上がっているよう気は、おじいさんのような形を作り、まこらに力を貸してくれと頼んできました。
妖怪皇の髪を、という指示のまま、まこらは髪留めに姿を変えている妖怪皇の髪に手を伸ばします。
すると妖怪皇の髪は姿を変え、その石と連結!
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ハンマー投げのハンマーのような形へと変貌したのです!

そしてハンマー投げの要領でそれをゴーレムに投げつけるまこら!
幸いゴーレムは一枚布巾に顔を覆われているため、そのハンマーに気がついてはいません。
直撃直前に一枚布巾を逃れさせ…ハンマーはゴーレムの胸に突き刺さります!!
すると妖怪皇の凄まじい魔力が炸裂し、ゴーレムはばらばらに試算してしまったのでした!!

頭の文字を削ると言う有名なゴーレム退治法を使わず撃退成功したまこらたち。
彼女はその後、石から出てきたおじいさんに、皇の残した宝を守ってくれと言う言葉とともにひとつの鈴を受け取りました。
その一見普通に見える紅い鈴、なんでも「西から来る邪悪な魔」に狙われているそうです。
西から来る邪悪な魔……それは間違いなく、先ほどのゴーレムが関係しているのでしょう!
ゴーレムだけでも強力な敵だったその西から来る魔は、かなりの大人数。
「黒犬のグルッデ」「嘆きの丘のバンシー」「魔骸布ミイラ男」「蛇姫ゴーゴン」「騒動鬼グレムリン」「魔女セーレム」……
そして、彼らのリーダー格らしき牧師のような「吸血鬼」、彼に囚われているような儚げな美少女。
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彼らが求めているこの鈴とは一体何なのでしょうか?
そして、圧倒的力を持っている彼らを相手にまこらたちは鈴を守りきれるのでしょうか?
まだまだまこらたちの道行きには、困難が待ち受けているようです!!


というわけで、まこらたちの前に強敵が現われる今巻。
西洋妖怪軍と戦うなど、またまたゲゲゲな展開を迎えることとなりました!
ですがもちろん本作ならではの味付けがなされていまして、単なるバトルにはなりません。
圧倒的な力を持つ西洋妖怪軍と鈴の争奪戦が始まるわけですが、鍵を握るのは謎の美少女であるようで。
ひょっとしたら彼女もまた妖怪皇の一部分だったりするのかもしれませんし、ねずみやミネコ、あにらあたりの動向も気になるところ。
これからの展開を見守るしかないでしょう!

今巻も独自の雰囲気が楽しめる、「【完全版】少女奇談まこら」第4巻は全国書店にて発売中です!
物語が大きな動きをみせる今巻。
非常に続きが気になるところですが、次巻刊行は13年新春とのこと!!
まだ大分時間があるのは寂しいところですが、ぐっと我慢するしかなさそうです!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


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阿部 洋一

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本日紹介いたしますのはこちら、「血潜り林檎と金魚鉢男」第2巻です。
アスキー・メディアワークスさんの電撃ジャンパンコミックスより刊行、電撃コミックジャパンにて連載されています。

作者は阿部洋一先生。
本作第1巻の紹介などは、「阿部洋一」のテーマにてまとめておりますので、よろしければ併せてご覧くださいませ。

さて、謎の金魚鉢男が人を襲い、その男に吸血されてしまったものは金魚毒に侵されて金魚になってしまうという貝現象が横行している世の中が舞台の本作。
妹を金魚にされてしまっていた葉山もまた金魚鉢男に吸血されてしまい、金魚にされてしまいそうになります。
ですが彼は運よく、金魚毒を除去する「血潜り」を生業とする林檎と知り合っていました。
なんとか彼女に助けられた葉山ですが、どうにも林檎は頼りないところがありまして。
本来のパートナーである苺が負傷していることもあり、もしかしたら妹が助かる手段が見つかるかもしれないと言うことで、葉山は林檎の血潜りのサポートを行うことになったのでした。

掬い上げた金魚毒を一時的に保管している大きな金魚鉢が破損してしまい、多くの金魚毒が逃げ出してしまいました。
葉山と林檎は大慌てで夜の街を奔走するのですが、その回収中にも金魚鉢男は現われ、新たな犠牲者を生んでしまいます。
その犠牲者の下に、2匹の金魚毒をもったまま近づいてしまったからさあ大変。
手持ちの金魚毒もその犠牲者の中に吸い込まれてしまい、林檎と葉山は3匹の金魚毒を同時に相手しなければならなくなってしまったのです。
金魚毒は複数になると、一匹が犠牲者の魂血、魂のエネルギーのようなものを吸い取っていき、その間の隙を他の金魚がガードすると言うコンビネーションを使ってきます。
それを知らず不用意にちかづいてしまった葉山は、ガード金魚毒に物凄い勢いでボコボコにされてしまいました。
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その凄まじい攻撃に、泳ぎがあまり得意でない林檎は助けることが出来ません。
攻撃をしたたかに受け、朦朧とする葉山。
そんな意識の中、スクール水着の女性が近づいてくるのが見えました。
林檎か?とおぼろげな意識でそれを見つめていると、その女性は水風船のようなものを懐から取り出し、それを混血を吸い取っているメイン金魚毒に投げつけて凍りつかせたのです!
それに気がつき、すぐさまその女性に襲い掛かっていくガード金魚毒。
しかしそのすばやい攻撃を。一瞬のうちに二匹とも掬い取ってしまうその女性!
ありがとう林檎さん、とお礼を言おうと思い、背後に移動していた女性を振り返る葉山。
するとそこにいたのは林檎ではなく……
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子供を背負った女性の血潜りだったのです!!

彼女は結婚して引退した元血潜り、杏。
とある事情でひたすらそのことを隠して今まで生活してきており、当然この仕事への復帰も嫌がっていました。
今回は未熟な林檎が複数同時捕獲をしなければならないと言う事情の為に重い腰をあげて復帰したのですが、苺のちょっとした誤解がきっかけでもう血潜りは手伝わないと言い残して日常に戻っていってしまったのです。
まぁ、彼女の平穏な生活は着替えを忘れてしまったと言う凡ミスで
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団地の噂好きの叔母さんにスク水姿を発見されて終わってしまうわけですが……!

ともかくこうなっては、今のような同時捕獲しなければならないような事態にならないことを祈りながら逃げ出した金魚を捕まえるしかありません。
葉山も先ほどの戦いで、骨折などの重大なダメージはないながらも体中にダメージが残っており、あまりサポートは期待できなそう。
かなり厳しい事態に追い込まれてしまった林檎ですが、なんか林檎にあこがれているという幼女が手伝ってくれると言い出したりもしまして、なんとか元気に回収を再開します。
身内を金魚にされてしまった仲間(?)の滝口や、以前林檎が助けた少女なんかの協力もあり、いい感じで進んでいく回収。
9割がた回収できたところで、天気は運悪く土砂降りに。
水気があれば金魚鉢男は出現しやすくなるわけで、やむなく二人は捜索を中断し、一旦金魚毒の運び屋的なポジションである田所の車で金魚毒を保管場所に移しに行くことにしました。
ですがどうしても気になってしまう葉山は、止める田所の忠告も聞かず土砂降りの中残りの金魚毒を捜しに行ってしまいます。
まずいと感じた林檎も慌てて車を出て行くのですが、彼女が向かったのは杏のところ。
もう一度血潜りに協力してくれないか頼みにいってみようと考えたのです!
説得は難航を極める……と思いきや、杏は以外にもあっさり承諾してくれました。
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例の噂大好き奥様に見られてしまったから、もう間もなく住んでいるマンション中に自分が「野外でスク水露出の変態女」と知れ渡るはず、と考えるともうどうでもよくなっちゃったんだそうです。
杏の境遇には同情を禁じえませんが、ベテラン腕利きの血潜りの協力が得られるのは心強い限り!
その上葉山の方も予想外に金魚毒ゲットが上手く行き、金魚鉢男と遭遇せず、残りすべての金魚をゲットして田所の車へ戻ってこられたのでした!!

……が、そこからが問題でした。
金魚鉢男は、まるで狙っていたかのように田所の車の目の前に出現!!
武勇伝語りに夢中になっている田所にその毒牙を振り下ろしたのです!!

直後に林檎と杏がやってきたものの、時既に遅し。
しかも悪いことに、ここには回収した金魚毒32匹がいるわけで……
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いっせいにその金魚毒が田所の傷口へと飛び込んで行き、最初に吸血して注入された金魚と合わせて33匹もの金魚毒が田所一人の中に!!
超大量の33匹同時捕獲を強いられてしまった林檎。
当然杏もこんな大量な金魚毒を一度に相手にしたことあるわけがありません!!
果たして二人は、3匹でも苦労した金魚毒を、33匹と言う大群を相手にして太刀打ちすることが出来るのでしょうか!?

というわけで、大ピンチを迎える本作。
林檎の腕が問われるわけですが、大群相手の経験はないといえど杏がいることは大きな支えとなるはず。
その決戦を、林檎の成長を見守りましょう!!
そしてこの後は新展開を迎えます。
林檎、葉山、そして田所は三人であるところに向かうことになるのですが、その最中に「野生の血潜り」と呼ばれる褐色の少女に出会うのです。
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しかもこの少女、林檎となにやら因縁があるようで……
不可解な存在であり、不可解な行動を取る野性の血潜り。
彼女は一体何者なのか?今後の展開が気になるところです!!

そして今巻には、同人誌やアンソロジーに掲載された読み切り、「ぢごく」「河童の食卓」を収録!
本編がその分少なくなってしまうのは痛し痒しですが、レアな読み切り作品が収録されているのは嬉しいところ。
この調子で単行本未収録の「オニクジョ」も収録をお願いしたいところです!!

進展開に新キャラを迎える、「血潜り林檎と金魚鉢男」第2巻は好評発売中です!!
独特の味わいは今巻も十二分に満喫できる本作。
先日刊行が始まった、ファン待望の「完全版 少女奇談まこら」の第4巻は12年3月15日発売予定とのことで、こちらも非常に楽しみですね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


血潜り林檎と金魚鉢男 2 (電撃ジャパンコミックス ア 1-5)
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