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今回紹介いたしますのはこちら。

「異世界ちゃんこ」第5巻 林ふみの先生 

竹書房さんのバンブーコミックスより刊行です。



さて、三姉妹の姉であるコルネリアたちを追って、遺跡に入っていた高良山たち。
ですがその時、遺跡を大きな揺れが襲って……?!




激しい揺れで大崩落を起こした遺跡。
高良山だけでなく、調査隊のほとんどがその崩落に巻き込まれてしまったようです。
コルネリアが土の魔法を使い、落下する人々を受け止める砂のクッションを作ったため、高良山をはじめとした多くの面々が怪我無く無事だったのですが、やはりコルネリア一人では全員を漏らさず助けるのは無理というもの。
幸い死者は出ずに済んだようですが、負傷者は少なくありませんし、重傷者も出てしまいました。
応援を呼んで救助に当たりたいところなのですが……どうも一同は最下層まで落ちてしまったようです。
途中まで下りてきた道も崩落で崩れてしまっており、応援を呼びに戻るのも難しそう。
しかも崩落するほどの地震が来たということは、地上も無事に済んでいるかどうかわかりません。
さらに悪いことに、この辺りは魔法の効果が弱まってしまうらしい場所の様で。
助けを呼ぶために音を飛ばす魔法も届きませんし、重傷者の治療のための魔法も止血するのが精いっぱいの効果しか現れないのです。
それならばなおさら地上に戻らないと、と自分たちが落ちてきた上を見上げる高良山。
するとその目線の先に意外なものを見つけました。
それは……
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枯れたと思われていた世界樹の幹から伸びる、若々しい新芽です!!
あれが残っていれば、世界樹の復活も夢ではありません。
ところがその希望の芽に早くも危険が迫ってしまいます。
この崩落のせいで、まだまだ周囲は瓦礫や崩れた土砂が降ってくる状態。
落下する岩が新芽に直撃でもしようものなら、ひとたまりもないでしょう……
ここはとりあえず、新芽をガードするためのなにがしかの処置をしたいところ。
ですが魔法は効果が弱いですし、仮に魔法でガードできたとしても延々と使い続けるわけにもいきません。
どうするべきかと思案しておりますと……そこにカリーンがやってきます。
カリーンは、コルネリアと顔を合わせたくないからと遺跡内に入ることを拒んでいたエリーセをなだめすかして、高良山たちを後から追いかけていました。
ですがこの崩落に巻き込まれてしまい……なんと、エリーセとはぐれてしまったと言うのです。
下手をすれば、エリーセはこの崩落の下敷きになってしまったり、地面にたたきつけられてしまっている、ということもあり得るかもしれません。
不安と恐怖に支配されてしまう一同。
ですがその中で、高良山が大きな声をあげるのです。
大丈夫だ、エリーセはきっと無事だ!
俺が必ず見つけてやる、だからみんなもそんな顔をするんじゃない!
もちろんそれは今卿の無い言葉です。
ですがその言葉が、皆を力づけるために言ってくれている言葉だと言うことはみんなわかっています。
そしてその根拠のない言葉でもどこか信じたくなる力のこもったものでもあり……!
おかげでわずかながら力を取り戻した一同、すぐに地上に戻る方法を考えようとなるのですが、カリーンはまだ何か言いたそうです。
依然焦ったままの表情で一同の下に駆け寄り、叫ぶのです。
待って待って、その前に早く逃げて!!
やばいんだって、地震でとんでもないものが……!!
駆けてくるカリーンの背後には
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巨大な、緑色のミミズのようなモンスターが這いずっていたのです!!
このモンスターは「オスクタリアワーム」。
どうやらとんでもなくレベルの高いモンスターのようで、高良山がパラメーターを見てみても、一部のステータスしか表示されません!
どうやらまっとうに戦っても勝ち目はなさそう、
とにかく逃げるしかない……のですが、そうもいっていられません。
オスクタリアワームは、全身が粘液で覆われています。
動けばしたたり落ちるその粘液は、
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なんと岩をも溶かす強烈な毒性を持っているのです!!
そして暴れまわるワームは粘液を振りまき……世界樹の新芽の方にまで飛んでいってしまい……!!
高良山はすかさず身にまとっていたローブを投げ、簡易的な屋根にすることで粘液を防御することに成功。
ですがこのままではみんなの命が、世界樹の新芽がどうなってしまうかわかりません。
そこで高良山は決意するのです。
動ける奴は動けない奴に手を貸してやってくれ。
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逃げる間俺が時間を稼ぐ!!
ここで誰かがアイツをどうにかしないと大変なことになる!!!
制止するカリーンたちを振り切り、ワームに向かって突進する高良山!!
ですがワームは全身が溶解粘液に覆われ、高良山得意の四つになることはおろか、突き押しで攻めることもできません。
ローブを脱ぎ捨てて廻し一丁の姿では、近寄るだけでも危険でしょう。
間違いなく、今まで戦ってきたモンスターの中で最悪の相性となるワームに、高良山はどう立ち向かえばいいのでしょうか……!?




というわけで、ワームVS高良山が勃発する今巻。
ハッキリ言ってしまえば、高良山ひとりではどうやっても勝つことはできないでしょう。
物を投げたりして攻撃しても、高レベル且つ巨大なワームに有効打を与えられるとは思えません。
誰かの手伝いが欲しいところですが、頼りのコルネリアはもう魔力が無く、カリーンはもともと魔法が苦手。
三姉妹の二人、イーリスとフランカも攻撃魔法のイメージはありませんが……
さらにこのワーム、巨体と溶解液だけではない、さらに厄介な力まで持ち合わせていまして、高良山に不利な材料が一層増えて行ってしまうのです!
高良山は、どう立ち向かうのでしょうか!?

そしてこの後、物語はさらなる急展開を迎えます。
世界樹や、この地の神であるクローナ、そして高良山になついていた月狼と言った様々な出来事の謎や関連性が明らかになって行きます。
ピンチの後の急展開、さらにその後に待っているのは、恒例の食事パート!!
今回はいつも以上に代わった食材を使ったちゃんことなっていますので、そちらもお楽しみに……!!
さらにさらに今巻の後半では思いもよらない旅の仲間も参戦しそうな展開となり、この後の展開がより一層にぎやかになっていきそう!
戦闘に食事に冒険、これからも本作から目が離せませんね!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!