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今回紹介いたしますのはこちら。

「遺書、公開。」第6巻 陽東太郎先生 

スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスジョーカーより刊行です。



さて、遺書が公開されていく中で、姫山椿の秘められた闇が徐々に見えてきた本作。
そんな中、遺書公開はいよいよ一人どこか違う場所から遺書公開の様子見ていた感のある、千蔭の順番になったのでした。



千蔭の読み上げた遺書は、今までのものと比べると違和感のある内容でした。
その内容はこうです。
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千蔭くん、私ね……
やっぱりD組を愛しているみたい。
……それだけだったのです。
クラスの皆は、あまりにあっけなく終わってしまった千蔭の発表に唖然とするばかり。
そんな空気の中で、横山は真っ先に千蔭に食ってかかりました。
そう言う意味なんだそれ、説明してくれよ。
俺の結論をクソだと言い切るほどの大層な意味があるんだろ?
そう睨み付けてくる横山に対して、千蔭は……横山をにらみ返しながらこう言ってのけるのです。
横山って、冷たいよなあ。
この遺書を、「普通の手紙」だなんて。
本当、無神経だよ。
僕さ、姫山さんに訊いたことがあるんだよね。
姫山さんって、本当に「D組全員を大好き」とかって思ってるの?
……千蔭がそう尋ねると、姫山椿は少し考えてから、こう答えたと言います。
さすがにそれはないかなあ。
全員大好きは難しいかな。
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でも私はD組全員を愛してるよ。
隙もきらいも全部ひっくるめて、大事だってことかな。
……物憂げな姫山椿の顔、そしてその言葉。
千蔭の中にその風景は深く刻み込まれたようです。
そんな千蔭がこの遺書を見た時……彼はこう思ったと言います。
これ全部、姫山さんの愛だ。
この中には、感謝(スキ)も、恨み(キライ)も、全てがつまってるって。
実際そうだっただろ、と千蔭に問われるまでもなく、クラスの一同には思い当たるところが嫌と言うほどあるわけで……
こんなにも、姫山さんはD組を愛してる。
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なら、D組を恨まずに死ぬわけないだろ。
自殺の原因は絶対このクラスにある。
それを見ないふりして必死で他に原因を探そうとしてるからクソだっていってんだよ。
後悔の初めの頃だったら理解不能だっただろうけど、いろいろわかって来た今なら……
そう言う姫山さんも否定しきれないと思うけど?

……千蔭の発表は、かなり大きな波紋を生みました。
姫山椿に関していろいろと考えるきっかけに放ったのですが……やはり気になるのは、千蔭の態度です。
何やら今日の千蔭は、何かに怒っているかのような……そんな雰囲気を感じます。
それにそもそも、姫山椿が死ぬ前に千蔭は、ほとんどだれとも話をしないタイプの生徒だったように思えます。
姫山椿と特別仲がいいようにも見えなかったにもかかわらず、特別視しているかのような遺書を書いたのは何故なのでしょうか。
二人の間には、何か、があったと言うのでしょうか……?

そう、二人の間には「何か」があったのです。
それは、始業式の日、初めてクラスメイトがしっかりを顔を合わせた日から始まりました。
千蔭の隣の席の生徒は……姫山椿。
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となりの席になったのは、序列1位の彼女だったのです。
最初の印章は、別に普通の人じゃないか、というものだったのですが……
ある一言をきっかけとして、二人は確実に特別な関係になって行ったのです。
その一言とは……!



と言うわけで、物語のキーマンの一人であった千蔭の遺書が公開された今巻。
千蔭あての遺書……と言うよりも、千蔭の発言は生徒たちに大きな衝撃を与えたようです。
そしてこの後、千蔭と姫山椿の過去が明かされていきます。
千蔭と彼女の間には何があったのか?
姫山椿が千蔭を特別視する理由とは……?
今まで斜に構えていたように見えた千蔭ですが、この遺書に対して波ならぬ感情を抱いていたことがわかり……!!

そして物語はまた一つ段階を進めて行きます。
遺書を公開していくと言う大前提は変わらないものの、学校生活の一つの節目となる「文化祭」にまつわる遺書を公開していくことになるのです。
勿論そこでカギとなるのは、文化祭での発表。
文化祭でD組は、演劇を行い高い評価を得ました。
ですが高い評価を得た裏では、今思い起こせば様々な問題があったようで……
姫山椿の自殺には、やはり文化祭も一つの原因となっているのでしょうか。
残りわずかになりつつある遺書の公開、最後まで見逃せません!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!