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今回紹介いたしますのはこちら。

「女子高生と聖職者さん」第1巻 財政ろろ先生 

竹書房さんのバンブーコミックスより刊行です。



財政先生は17年に竹書房さんの4コマ漫画誌の月間賞を受賞し、デビューした漫画家さんです。
その後読み切りをいくつか発表し、19年より本作と「経理の夏谷さんはガマンできない」を相次いで連載開始。
本作が初の単行本刊行となりました。

そんな本作は、そのタイトルが示す通り、女子高生と教師を主役に据えた日常漫画です。
ですがゆるい日常モノではなく、ハーレムモノに分類はされるものの、単純なハーレムモノというわけでもなく、一ひねり加えられた作品になっているのです!



私立五百雀女子高等学校。
ここの男性教諭である彼は、今日もいつも通りここへ出勤してきました。
ここは場所が女子高ということもあり、注意されてもお構いなしに露出を多めにしている女子生徒が大勢います。
ですが、決して動じてはなりません。
彼は教師……聖職者なのですから!!

そんな先生の固い決意とは裏腹に、今日も事件が起こります。
今日起きた事件は、
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先生の入ったトイレの個室に、なぜか一緒に生徒が入ってくる、というものでした。
ですが、そんな時でも決して心を乱してはいけません。
彼は聖職者なのです……!
先生は落ち着いた口調で、食い入るように先生の股間に視線を注いでいるその生徒……天喰に問いかけました。
出て行ってくれないかな、と。
なぜかその指摘に驚く天喰に、ここは職員用男子トイレなので、あなたがここにいること自体が変なのです、ときちんと理由まで示すのですが……
天喰は一向に出ていくそぶりを見せません。
お言葉ですが先生、私は風紀委員長です。
先生は先ほど、女生徒の下着を少しチラ見してしまいましたよね。
そしてそのあとすぐトイレへ。
先生がその女生徒を思い出し、汚らわしい行為をしてしまわないか見張っているのです。
平然ととんでもないことを言う天喰ですが、先生はあくまで用を足したいだけ。
それをしっかり主張し、そのうえで、そんな想像をしてしまうあなたの心の中の風紀のほうが私は心配なのですがね、とあくまで冷静に返します。
すると天喰、私の風紀が乱れているか、確認したい、とでも?と、ほほを真っ赤に染めながらつぶやきました。
そのつぶやきを拾い、してほしいのですか?と尋ねる先生。
天喰は……
してほしいわけでは、してほしいわけでは……ありません!
先生とのふしだらな会話に付き合う時間はありませんので失礼します!!
そう言って、ようやく個室から逃げ出すように立ち去っていくのでした。
……個室のドアを開けっぱなしにしたまま……

朝のホームルームの時間になりました。
天喰は先ほどとは別人のように、きっちりした態度でクラスメイトに号令をかけています。
そのギャップに内心では戸惑いを感じてしまう先生ですが、深くは考えないようにしました。
ですが、彼を悩ませる女子たちはまだまだいるのです……!

ホームルームを終えた後、廊下に出ると、生徒が荷物を落としてしまったような音がします。
先生も手伝うよ、と荷物を拾ってあげていますと、その生徒はコンタクトも落としてしもたみたい、と続けます。
それは大変だ、踏まないように見つけないと、と廊下にはいつくばってコンタクトを探す先生。
しばらくそうしていた先生ですが……その生徒は立ったまま、自分で探す様子がありません。
なぜあなたも探さないのですか、と顔を上げて尋ねますと、そこに立っていたのは先生を悩ませる生徒の一人、九重でした!
彼女は笑いをこらえながら先生の這いつくばる様子を見ていたようで、その問いかけをずっとまっていたのでしょうか。
とうとう大声で、
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探すわけないやろバーカ、コンタクトなんざ使っとらんわ、簡単に人を信用しちゃいかんぞ先生よ!と笑いだすのです。
……どう反応していいかわからない様子の先生を見て、一層笑う九重。
するとそこに、九重と仲のいい、そしてやっぱり問題児の筒香がやってきて、九重に何をしているのか尋ねてきます。
すると九重、筒香の豊かなお胸ぎゅっと寄せ、こわもて先生は巨乳を目の前にするとどんな顔になんのかな?とさらに攻め立てる道具にするのです!
もはや難しい顔をするしかない先生……
九重はそこで満足したのか、毎日こうやってウチにバカにされて、先生ってホンマ情けないよな、でもそんな先生がウチは気に入っとるからめげずに生きとってくださいね、とさんざんなことを言うだけ言って、上機嫌で立ち去っていきました。
残された形になった筒香、九重は悪い子ではなくて、いじわるではなくて……となんとかフォローしようとし始めます。
先生はそっと彼女の肩に手を置き、わかっていますよ、筒香さんは優しいですね、ありがとう、と感謝の言葉を告げるのです、が……
そこで彼女の問題児ぶりが発揮されてしまうのです。
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先生の大きな手が肩に、私の体に。
もしその手で、指で……
彼女はエロスな妄想を無限に膨らませ、先生の体に落書きされたり、その指を口に突っ込まれたりするというアレな想像をして、勝手に興奮し始めてしまいました!
そんな、ああ、でも……最高です、ご褒美です……
……彼女がそうやって、妄想の世界に入ってしまうのももはやいつものこと。
この学校に勤め始めて三か月の先生ですが、いやがおうにも気付かされてしまいました。
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生徒の中に何人か、変態という世界に足を突っ込んでいる少女たちがいることに。
そんな女子たちに囲まれた先生の「いつも通り」。
ですが、決して心を乱してはいけません。
何故なら……彼は聖職者なのですから!!




というわけで、天喰、九重、筒香のちょっぴり……いや、だいぶおかしな癖を持つ三人娘に囲まれる先生の日常を描いていく本作。
この後も三人は、あの手この手で先生に絡んでいき、それぞれ勝手に暴走して先生を揺さぶってきます!!
個性の強すぎる彼女たち、アプローチも実に様々。
筒香は勝手に妄想の世界に入るだけならばまだしも、その妄想を暴走させて結構大きな声に出してしまうなど、先生以外にもなかなか迷惑(?)をかけてくれます!!
九重は変わらず先生にいじめとも嫌がらせとも取れそうな因縁をつけてくるのですが、実はといいますかやはりといいますか、それは先生が気になってしまっている裏返し。
その気になり方や、絡み方が少々変わっておりまして、ああなってしまっているだけなのです!
そして天喰は男性のことを知りたいという好奇心からいろいろやり過ぎてしまうようで。
その男性もやはり先生限定なのか、制御しきれずあれこれと暴走してしまい……!
そんな三人娘のあれこれが絡み合って暴走し、ちょっぴりエロスなトラブルが続出してしまう、そんなお話になっております。

本作はエロスはさわやか以上下品未満、といったいい感じの味付けです。
ですが何より三人娘がそれぞれ違う魅力を持つ、それぞれが違うキュートさを見せつけてくれるのが本作最大の売りではないでしょうか!?
今後の三人がそれぞれどうなっていくのか、どんなサービスシーンを見せてくれるのか、三人娘以外の女子キャラが登場するのか、などなど気になる要素は満載!!
今後がますます楽しみですね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!