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今回紹介いたしますのはこちら。

「双亡亭壊すべし」第17巻 藤田和日郎先生 

小学館さんの少年サンデーコミックスより刊行です。


さて、侵略者の出入り口となる「絵」を破壊する方法が判明した前巻。
ですがその情報を手に入れた緑朗の霊体は、応尽によって追い詰められてしまい……!?



思いがけない助けが入り、応尽の追撃を逃れることができた緑朗。
何とか自分の体に戻れたものの、応尽はそのどさくさで発電機能を搭載した車、アルゴルを奪っていってしまいました。
応尽がアルゴルで何を企んでいるのかはわかりませんが……
とにかく今は絵の破壊方法のほうが重要でしょう。
泥努の描いた絵を塗りつぶすことができるのは、同じ絵描きである務だけ。
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それがわかれば、今度こそ希望が見えてくるというものです。
一同は一気に戦意を向上させ、再び双亡亭の中枢に乗り込まんと奮い立つのでした!!
……が、ただ一人、務だけは戸惑いを隠せないようです。
自分は画家だから泥努の絵を塗りつぶすことができる。
そう言われても、務はどうしても自分が泥努のような真の画家であるとは思えないのです。
真の画家は「人の心に働く粒子」を画面に定着させることができるから、侵略者たちが通る絵になるし、その絵を塗りつぶすことができる……
とはいっても、90年も絵を描き続けている泥努の絵に打ち勝つことなどできるのか?
本当にそんな力のある画家だとしたら、あこがれ続けながらも叶わなかった絵本作家の夢は実現しているのではないか……?
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務も自分の画力が高くないことはわかっています。
いや、今まで頑張ってきた末に突き付けられた結果から、わからされているのです。
そんな自分が泥努の絵の前に行ったところで、何もできない……
務は、思いのたけを吐き出すと……うずくまってしまうのでした。
が、そこで緑朗は言うのです。
でも、タコハさんの絵、
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とっても楽しかったよ。
僕、よくわからないけど、タコハさんは画家じゃないかもしれないけど。
一番最初に見せてくれた絵本の絵。
僕、大好きだよ。
その言葉に、務は幾分か救われるのですが……それでも、自分と泥努との間にある差を考えると、どうしても素直に喜ぶことはできないのです。
そんな務に、アウグストたちはうじうじしていないでとにかくやってみろとはっぱをかけまして。
望もうと望むまいと、実践してみるに限ると強引に連れて行こうとするのでした!
……ですが、そんな時でした、
宿木のもとに、耳を疑う一方が舞い込んできたのです。

自衛隊の爆撃によって、完膚なきまでに破壊された双亡亭。
ですがその直後、双亡亭は見る見るうちに元通りに自己修復してしまいました。
内部にいる務たちにとってはもうおなじみの光景といえばそうなのですが……問題はその自己修復が、電波に乗って日本中に流れてしまったということ。
ありえない出来事を目の当たりにした衆人達は、恐怖に恐れおののき、あの建物を早く徹底的に破壊しろと政府に詰め掛けたのです。
……国民の恐怖におびえる声を無視するわけにはいかない政府は、一つの決断をしました。
双亡亭に向けて、対地艦砲射撃を行う。
つまり、
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双亡亭を再び爆撃する、という決断を!!
そんなことをしても双亡亭を破壊することはできないでしょう。
ですが……その中にいる、務たち普通の人間は間違いなく、無事ではすみません。
爆撃までの残り時間はわずか2時間半。
もはやその爆撃を止めることのできる者はいません。
そのわずかな時間で……双亡亭を、破壊する。
そうしなければ、務たちの命は……!!



というわけで、ここにきて一気にタイムリミットが近づいてきた本作。
この後一同は双亡亭の中枢へと一気に攻め込んでいくことになります。
今ある力のすべてを投入しての総力戦となるであろう決戦、果たしてどのような結末を迎えるのでしょうか?
務たちには越えなければならない問題が山積みになっています。
侵略者たちの思惑、いまだ得体のしれない泥努の闇、囚われの身同然の紅。
さらにそこに加えて、何やらよからぬたくらみをしていそうな応尽に、迫りくるタイムリミットと、まさに正念場!!
そして辿り着いた後に務が本当に絵を塗りつぶすことができるのかという問題も。
クライマックスが着実に近づいている中、いったいこれからどんな展開が待っているのか?
どんな結末が待ち構えているのか?
ますます本作から目が離せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!