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今回紹介いたしますのはこちら。

「潮が舞い子が舞い」第3巻 阿部共実先生 

少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、海辺の田舎町の高校生が青春を迸らせたり迸らせなかったりする日常を描いていく本作。
思春期の少年たちの空回りをコミカルに描いていくのがメインの本作、今回もそんなアレコレがたっぷりと堪能できます!



女嫌いを気取って女子に連れない態度を取るものの、実は単純に女の子にどんな態度をとっていいかわからず、恥ずかしさのあまりもじもじしてしまう右佐。
そんな宇佐が、マニア仲間の前島を自宅に誘っておりました。
マニアなら履修必須の古典SFアニメ映画を買ったから一緒に観よう、と言うわけです。
前島が何か返答をしようとしたところ、そこに割り込んで、宇佐君あの映画ついに買ったの、一度はちゃんと見てみたかったんだ、私も家に行っていい!?と声をかけてくるものが。
柚下です。
彼女もそっち方面に明るく、その監督に影響を与えた映画を友達から借りているから一緒に観比べよう、と持ち掛けてくるのですが……
なにせ相手は女子、それも結構な美少女。
どんな反応をしていいかわからない右佐ではありましょうが、幸い前島も誘っていますし、1対1でなければ何とか間が持つでしょう。
ですが、柚下も来ていい、と言ったあとに前島が先ほど遮られた言葉の続きを言ってきたのです。
おれ、用意があるから右佐の家には行けないよ、映画は二人で観なよ。
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!? ? !?
声にならない声も上げられず、顔を白黒させて戸惑う右佐!!
とにかく前島に泣きつき、用事が終わったら家に来てもらう約束を取り付けたのですが……

まさかの女子と自室で二人っきりになってしまった右佐。
もはや自分の部屋なのに、借りてきた猫のように緊張しまくってしまいます。
そんな宇佐のことなどお構いなしに目的の映画を見つけ、じゃあ観よ観よ、と再生を始める柚下。
このまま石化してしまいかねない右佐でしたが、その時家のチャイムが鳴らされ、おかあさんからお友達が来たよと声が掛けられました!!
前島だ!!
マッハで玄関まで向かう右佐!
ところが玄関にいたのは、
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犀賀、狐塚、虎美の右佐いじり大好きなかしまし三人娘!!
!? ? !!?
再び声の出ないリアクションを取る右佐をそのまま部屋に連行し、三人娘も右佐の部屋に入って行くのでした!

三人娘は右佐をからかいながら映画の鑑賞を開始。
犀賀は、なんかいきなり夜の摩天楼で女の人が裸になったんだけど!伊佐は見ちゃダメ!と、宇佐の目を塞ぐではありませんか!!
義体だしステルス迷彩だから大丈夫だよ、と柚下は言うものの、犀賀は聞く耳持たず!
女の人裸のまま戦ってる、没収、宇佐はまだこんなエッチな映画観ちゃいけません!
そう言って強引に映画鑑賞を終了させてしまうのでした!!
そして何か健全な映画はないか、と棚を探し……大ヒットした恋愛アニメを発見!
こんなの駄作ウサ!って言ってなかったっけ?あれあれ?これ観よー!と、犀賀は右佐をからかいながら映画を見始めるのでした!!

なんだかんだその映画鑑賞は大成功。
犀賀は二回目なのにうるっと来てしまいましたし、虎美に至ってはメチャクチャ泣いてます。
これのどこが駄作なんだよ、と右佐に文句を言うのですが……
そのうさも思いっきり泣いてました!!
駄作過ぎて目が潰れた!ととんでもない言い訳をする宇佐ですが、そんな宇佐にティッシュを私ながら虎美は言うのです。
武器とか映画とか、何気に私と宇佐めっちゃ趣味あってるよな、と。
……また照れまくる右佐、その反応を見て皆にっこりの女子たち。
そこに宇佐のお母さんがやってきまして、うちは気を使わなくていいけど、女の子の時間は大丈夫?と尋ねてきました。
柚下がみんなでもう一本映画を見たいな、と素直に言いますと、お母さんは右佐がみんなを家まで送るからゆっくりしていって、とすんなりOK.!
宇佐のどきどきタイムが続いていしまうのです!!

次にチョイスしたのはとあるロシア映画。
柚下のチョイスですが、何故これを選んだのか……眠くなるので有名な映画で、3時間ある、とのこと。
退屈を持て余す三人娘、宇佐のベッドで眠り始めてしまいます。
宇佐も一緒に寝る?とからかうことも忘れずに……!
三人娘がベッドで横になると、そのタイミングで柚下は家から電話がかかってきます。
ちょっと外すね、と部屋を出て電話に出る柚下。
ベッドで眠る三人娘。
そしてそのそばには、右佐ひとり……
犀賀はぺろりと舌を出し、柚下ちゃんがいない間に変なことしちゃダメだよ、とまた人から買いするのですが……
もう右佐、緊張しまくりでもうどうにもできません!!
とりあえず毛布をしっかり掛けてあげることで彼女達の体だけでも隠すのですが、このままではもうどうにかなってしまいそう。
と、そんな時、右佐の携帯に前島からメッセージが届きました。
右佐の家着くけどまだ映画観てる?
右佐は慌てて、
前島助けて!はやくはやく!
家に来て!
たすけてはやく!はやくはやくはやくたすたすけて……
とサスペンス映画さながらの救援を求めるメッセージで返すのでした!!
そしてならされるチャイム!!
お母さんの、前島くんだよー、という声が、まるで救いの神の声のようです!
ほどなくドアが開きまして、右佐はたすけて!と抱き着いて助けを求めるのですが……
その抱き着いた相手は、
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電話を終えて戻ってきた柚下でした。
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右佐くんどうしたの?とにっこり笑いかけてくる柚下に、本日何度目かの声も出せないリアクションを取り……
直後にやって来た前島に、三人娘がベッドで眠り、柚下の前で真っ赤な顔を隠して膝から崩れ落ちる右佐、という謎の光景を見せることになるのでした……



と言うわけで、今回も少年少女達のあれこれが描かれていく本作。
右佐の女子の扱い苦手芸も極まって来た今回紹介させていただいたエピソードですが、女子たちの魅力も大爆発!
柚下の誰にも分け隔てなくやさしい女神ぶり、犀賀の醸し出すエロスなおねえさんぶり、虎美の油断しているとドキッとさせてくる無意識小悪魔ぶり……
キャラクターの数がいかつい本作ですが、誰もが個性的なのです!

群像劇である本作、勿論他のお話ではほかのキャラクターたちが活躍しております。
紹介したお話でちょろっと出ていた前島の眼鏡の下の隠された真実が明かされるお話、勃発するバーグマンVS中畔による百々瀬争奪戦、怖いヤンキーとして恐れられている黒羽根がみんなに溶け込みたいと頑張るお話、攻撃力全振りで防御力ゼロの縫部とエンカウントする刀禰……
強烈な個性を持つ彼らが、あほらしかったりばかばかしかったり、時にはエモかったりする日々を過ごすさまがたっぷり楽しめます!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!