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今回紹介いたしますのはこちら。

「底辺チューバーが宇宙戦争撮ってみた」第1巻 原作・渡辺恒造先生 作画・バナーイ先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


バナーイ先生は16年にマガジンエッジで読み切り漫画の作画担当としててビューされた漫画家さんです。
その後同年、月刊!スピリッツにて「ゼブラーマン」の山田玲司先生の原作による「CICADA」で連載デビューを果たしました。

そんなバナーイ先生が「バイバイ人類」の渡辺先生とタッグを組んで描く本作。
内容はそのタイトル通り、ではあるのですが……!?



ひとりアパートの一室で、歌うイヂrys値y日、カンナ。
彼女は大手動画配信サイト、グーチューブでグーチューバーとして生計を……立てようとしていました。
グーチューバーとして活動を始めて早2年。
年齢も学歴も関係ない、再生数を稼げるものだけが生きて行ける自由な世界……
その世界で、カンナはこんな現実を知ることになります。
自由と言うのは、弱者に対して容赦がない。
気合を入れて作り上げた新作動画、その再生回数は……7回。
今日は月曜日だからみんな見る時間がなかっただけだ、と己を何とか慰めようとするものの、あまりに辛すぎる現実にへこまざるを得ないのでした。

と、そんなところに鉋をさらにへこませる出会いが待っています。
高校の同級生、綾瀬との再会です。
この綾瀬と言う人物、決して悪い人物ではないのですが、距離感が近い……いわゆる「陽キャ」というやつでして。
それほど親しくしていた印象がないカンナを「カンナちゃん」と親し気に呼んで、久しぶりに再会したにもかかわらずなんのてらいもなく声をかけてくるのです。
しかも彼女、彼氏と一緒。
決して彼女自身は自慢するつもりなどないのでしょうが、カンナからすれば……
綾瀬が立ち去った後、カンナは襲い掛かって来るやるせなさにうずくまってしまうのでした。

心が折れてしまったカンナ。
誰も自分を見てくれない。実力も才能もない出来損ないは、その存在さえも認知されない……
喧嘩ばかりで自分の相手をしてくれなかった両親。
ずっとひとりぼっちで、誰にも気にされなかった学生時代。
誰か私を見て、急ぎ足で私を置き去りにしないでよ。
そうやって、街の直中でうずくまっていたカンナなのですが……
そこで、とんでもないことが起こったのです。
雲の中から
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巨大なUFOが、突然姿を現したのではありませんか!!
呆然としてしまったカンナですが、これを撮影しない手はありません。
あわててカメラを構えようとしたその時、
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凄まじい爆発が周囲を襲い、カンナの近くにいた人々が瞬く間にバラバラになってしまったのです!!
さらに攻撃は止みません。
UFOは強力なビームのようなものを放って街を破壊していきます。
さらに人型のようなロボットが現れて人々を殺していき……
あたりはまさしく地獄絵図。
崩壊の中、ランドマークタワーが崩壊。
カンナの方に倒れてきまして……
ギリギリのところで下敷きは逃れられましたが、依然状況は危険です。
下敷きを免れて命は助かったものの、今度は大きな傘をかぶったようなロボットがカンナの前に立ちはだかりました。
今までUFOや人型ロボの脅威を運よく潜り抜けてきたカンナですが、今度こそ年貢の納め時……
壮観な自身も考えてしまったその時、崩落してきた瓦礫がロボットに直撃!!
運よく命が助かるのでした。

すると今度は、瓦礫に挟まってしまった綾瀬を発見するカンナ。
どうやら綾瀬、幸運にも怪我はしなかったようですが、瓦礫と瓦礫の間に挟まれて身動きができなくなっているようです。
最初こそカンナ、キャンパスエンジョイ勢にかける情けはない、と気づかないふりをして逃げようとするのですが……
彼氏も自分を無視して逃げてしまった、助けて、死にたくない、と涙ながらに懇願してくる彼女を……どうしても見捨てることができませんでした。
逃げるか、動画を撮るか……その二つのどちらもいったん中断し、カンナは綾瀬を助け出すのでした。

人心地ついたところで改めて街の方に視線をやりますと、UFOは繁華街をさらに破壊し続けて行きます。
人々は絶望とともにその光景を見つめ続けているのですが……
カンナはそんな人々の様子に釘付けになってしまいます。
皆が見てる、一糸乱れず、憑りつかれたように。
崩壊していく街、正体不明の襲撃。
無関心が当たり前だった人たちを、釘付けにする光景……
カンナの顔は、
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自然と笑顔になってしまっています!
と、その時、ロボットたちはカンナたちの方にまでやって来ました。
逃げ惑う人々。
当然命が惜しいならそれが自然な行動なのですが……
カンナはその流れに逆らい、ロボットの方へ走り出すではありませんか!!
綾瀬は早く逃げなきゃだめだよ、とカンナを止めようとするのですが、カンナはそれを真っ向から否定。
この襲撃を動画で流すの、世界中に見てもらうの!
危険、だからこそ上手く行けば皆に動画を見てもらえる!!
そしてカンナは、自分を見捨てることはできない、とついてきてしまった綾瀬にカメラを託し、自分を撮影するように指示。
そして……UFO襲撃の様子を解説しながら突撃する動画を撮影し始めました!!
信じられない、どんどん言葉が溢れ出てくる。
おなかの底から元気が息吹く。
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私は主役だ!
どうせ死んでるのと同じだったんだもん、ならこの悲劇の主役として、世界中の記憶に残っておかなきゃ!




と言うわけで、どうしようもない状況に追い込まれた底辺チューバーが、思いがけない出来事で生きる意味を見つける本作。
ハッキリ言ってそれどころではない危機的状況なのですが、カンナはたとえ自分が死んでも、注目される動画を撮る事に執着するのです。
この後明かされていくのですが、このUFOの襲来は比較的狭い地域での出来事で、それだけに危険な地域での動画の需要は高いようで。
このまま流されるようにアシスタント的ポジションになってしまう綾瀬とともに、カンナはだれからも無視されない一流のチューバーになるためのあれこれにチャレンジしていくわけです!!

ですがもちろん世の中はそんなに甘くはありません。
動画のネタがあれば食いついてくるのは当然カンナだけではありませんし、同じような動画を繰り返してとっていれば飽きられもします。
そんなトップチューバーになるために乗り越えなければならない関門も次々に立ちはだかってきまして……!!
あまりに命知らずな行動を繰り返すカンナは、何故そんな性格になってしまったのか?
彼女に秘められた過去とは?
そもそもあのUFOは何なのか……?
様々な謎も気になる本作、今後の展開からも目が離せませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!