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今回紹介いたしますのはこちら。

「タマロワ ~100%金目当て 資産35億のイケメンを巡る訳アリ女達の玉の輿バトルロワイヤル~」第2巻 原作・山口ミコト先生 漫画・まりお先生 

講談社さんのイブニングKCより刊行です。


さて、参加者が元犯罪者ばかりの玉の輿争奪戦に参加することになってしまった優奈。
参加者のほとんどが「どんな手を使っても勝利する」と考えている危険なゲームを、優奈も「監視カメラを一日一回だけ確認する」という権利を得ることで勝ち抜こうとするのですが……?



それは突然起きてしまいました。
部屋に一人でいたはずの、井田が頭から血を流して倒れていたのです。
体中が血だらけの井田に、優奈はすかさず駆け寄って、だれか救急車を呼んでくれと叫ぶのですが……居合わせた他のメンバーは、あまり動きません。
なかでも熊崎はその出血量でじゃ生きていないだろう、と全く気のない様子。
それならばと優奈が脈を確かめてみると、少なくともまた脈波るようです。
良かった、まだ生きてる、でも傷の状態を見なければいけないし、ベッドに運ぶから手伝って、と求めるものの……熊崎はもちろん、一緒にいた東も全く動かないのです。
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……ライバルが減るのなら、死んでもらってもいい。
そんな、あまりにも冷酷な計算が見え隠れする参加メンバーに、優奈は戦慄すら覚えるのですが……
そこで、決して自分の過去を詮索するな、と言っていた山田が手を貸してくれたのです。
もっとも他人に興味のなさそうな山田でしたが、ここで手を貸してくれるのは意外。
山田は、死人が出てゲームが中止になるのが嫌なだけだと言うのですが……
二人がかりでベッドに運びますと、そこで山田が気が付きました。
この怪我は大したことがない、と。
どうやら彼女の体を汚しているのは血ではなく、赤ワイン。
近くに赤ワイン音便が転がっていることからも、赤ワインの瓶で殴られてこうなったのだ、と山田は予想しました。
こんな状況なのに妙に冷静だ、もしかしてい者なのかと感心する優奈。
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それは質問なのか、と山田は警戒を解きませんが、「仕事上こういうことに割と慣れている」とだけ答えてくれました。
こう言うことになれている仕事。
それは、もしかすると……?

するとそこに、このタマロワのスタッフがやってきます。
彼らは救急箱を差し出しながら、このゲームでは死人が出ても中止にならない、ゲームが終わるのはあくまでセレブリティは一人の女性を選んだ時だけ、と告げてきます。
……まあそれは、ある程度予測できていたこと。
問題なのは、「暴力」を禁止してたはずのこのゲームで、井田が襲われたと言うことです。
犯人を直ちにこのゲームから去らせろ、と山田はスタッフに迫るのですが……
スタッフは、それができるのは優奈だけだと言うのです!
どうやらスタッフはあくまで中立といいますか、本格的な不正でもない限り手を出さないようで。
犯人がわからなければ、暴力禁止のルールも適用されないのです。
ということは、犯人を見つけなければならないと言う事。
そしてその犯人を見つけられるのは、監視カメラを確認できる優奈ただ一人……!!
ただ、そのカメラは一日一回一か所しか確認できません。
もし見当違いのカメラを選べば……ルール違反者はおとがめなしということです!!
とはいえ、ここで井田が襲われたからには、この部屋のカメラを見ればいいのではないでしょうか。
優奈は早くも決断しようとするのですが、そこで井田が目を覚ましていうのです。
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この部屋のカメラを見ても駄目よ。
背後からいきなり襲われたからはっきりとは覚えていないんだけど、犯人は何かで顔を隠していたわ。
……顔を隠していたのなら、この部屋のカメラを見てもはっきりと犯人を指名することはできないかもしれません。
となれば廊下のカメラを見ても同じことでしょう。
犯行時間と思しき時間に部屋を出た人物を特定したくても、全員の部屋の出入り口が見えるようなカメラもありません。
容疑者は……5人。
優奈は置いておくとしまして、被害者である井田の自作自演の可能性も考えると……予想は一層難しくなります。
悩む優奈に、メンバーは口々に犯人の名前を予想していきます。
井田が言うには、腹黒な東がやったに違いない、凶器のワインの瓶も調理担当の東なら簡単に用意できる、とのこと。
熊材は、いや、山田だろう、今まで無関心を決め込んでいたのに今回の件は妙に積極的に救護に当たったのは、優奈に疑われない予防線を張るためではないか?と。
そしてその山田は、あるいは熊崎かもしれない、格闘技をたしなんでいる熊崎なら、女性には重い中味入りのワイン瓶を、相手に防御する暇もなく振り下ろすのが簡単だったはずだと言って……
どれも犯人を決めるには決定打にはなりません。
優奈は悩んだ末、唯一心を許せる存在である弓月の部屋を訪ねるのですが……
何故か弓月、部屋の中で全裸でした。
なんとおもらししてしまったのだと言います。
昨晩は相当酔っていた弓月ですが、いい歳してなにやってんの、と優奈でなくても突っ込みたくなる醜態……
なのですが、弓月は言うのです。
実は怖くて朝になっても部屋から出られなかったんです。
今朝井田さんの部屋で何かあったみたいですけど……
私見たんです、昨晩、井田さんの部屋に向かう人影を!

そんな様々な情報を得て……優奈は、監視カメラに向かって叫びました。
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聞こえてるんでしょ?決めたわ。
誰の部屋の監視カメラを見せてもらうかを!
……予想外に早く決断した優奈。
果たして彼女の予想は会っているのでしょうか?
そして犯人は一体……!?



と言うわけで、いよいよ本格的に蹴落とし合いが始まった今巻。
このとんでもない事件を一つのきっかけにしまして、裏タマロワは戦いの舞台を変えて一層白熱していくことになります。
セレブリティに気に入られるために文字通り「全て」を使って行く一同。
ですがそんな中で、優奈は一歩引いた位置にいたわけです。
とはいえその優奈が他のメンバーに負けていないどころか、優位に立っていたのは監視カメラを確認できる権利を得たからこそ。
ですが今度の戦いでは、その権利が……!?
さらに追加ルールも加わり、策謀が一層交錯する蹴落とし合いはどんどんと激しく、ダーティーに!!
そのルール上、セレブリティへの、そして読者の皆様へのサービスシーンも増えて行き、さらにメンバーのどす黒い策略も増加!!
過酷になっていくゲームの中で、優奈はどう勝ち抜くのか!?
今後の展開からも目が離せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!