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今回紹介いたしますのはこちら。

「鬼滅の刃」第19巻 吾峠呼世晴先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、無惨との決戦が続く今巻。
炭治郎たち鬼殺隊は大きな犠牲を払いながら、上弦の鬼たちを撃破していきます。
ですが戦いはまだまだ始まったばかり。
長きにわたる無惨との戦いの決着は、この総力戦で決することになるのでしょうか……!?



無惨の元へ急ぐ柱達。
無限城は構造が複雑なうえ、新たな上弦の鬼である鳴女の力で変化し続け、探索は容易ではありません。
そんな中、二人で無惨のもとに向かっていた時透と悲鳴嶼は、その無限城と鳴女の力によって二人離ればなれに分断されてしまうのです。
その力によって強引に運ばれた時透がたどり着いた場所には、一人の鬼が待っていました。
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……上弦の壱、黒死牟が……!!

黒死牟は、時透の体をじっくりと見つめ、目を細めました、
やはりそうか、と何か納得したかのようにつぶやく黒死牟ですが、対する時透は今まで感じたことのない感覚に襲われていました。
他の鬼、他の上弦の鬼とすら比べられないほど感じられる、圧倒的な圧力。
そのたたずまい、そして腰に下げた刀から、黒死牟はかつて人間だった時、鬼狩りだったであろうことが推測できます。
そして、恐ろしいほどの使い手であることも。
何故なら目の前に退治しているだけで、あの時透の体が抑えられないほどぶるぶると震えているのですから。
体が本能で、戦ってはならない相手だと悟っているのでしょう。
流石の時透も未だかつて感じたことのないこの「恐怖」に、戸惑いを隠しきれないのです。
と、そこで黒死牟が時透に名前を尋ねてきます。
少しでも恐怖をやわらげるためでもあるのでしょう、時透はその名を名乗りました。
すると黒死牟は、こんなことを言うのです。
そうか、絶えたのだな、「継国」の名は。
私が人間であった時代の名は、継国巌勝。
お前は、
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私が継国家に残してきた子供の末裔、つまりは私の子孫だ。
……ということは。
この黒死牟は、時透の先祖である「始まりの呼吸の剣士」そのものだと言うのでしょうか!?
思いがけず突き付けられた事実に驚かざるを得ない時透。
ですが……そこですぐに落ち着きを取り戻したのは流石でしょう。
相手が何者でも、今は関係がありません。
無惨を倒すために、この鬼も倒す。
それだけなのですから!
その様子を見た黒死牟も感心したようです。
精神力も申し分ない様だ、
ほんの一瞬で動揺を鎮めた。
そう唸る黒死牟の

懐に、一瞬で潜り込み、時透は攻撃を仕掛けました!!
黒死牟の巨をついて先手を打った……はずなのですが、黒死牟は難なく時透の背後に回り、なかなかいい技だ、「霞」の呼吸か、わるくない、と評価を下す余裕まで見せるのです!!
時透はどんどんと技を繰り出していくのですが、黒死牟が顔色一つ変えないまま回避。
年のころ十四あたりか、その若さでそこまで練り上げられた剣技、私に怯みはしたもののそれを抑え込み切りかかる胆力、さすがは我が末裔。
例えなは途絶えようと、私の細胞は増えて残っていた。
時透を称賛していると見せて、結局は俺の力を誇示している黒死牟。
そんな黒死牟に、時透は言います。
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おちょくってるのかな?
もし仮に末裔であったとしても、何百年も経ってたら、お前の血も細胞も俺の中にはひとかけらも残ってないよ。
そう言って……時透は、その身体にあざを発現させました!!
そして、霞の呼吸・漆ノ型「朧」を繰り出し、一層禿斎五攻撃を仕掛けます!!
大量の霞を生み出して視界を塞ぎ、さらにそこから予測困難な攻撃を続けざまに繰り出していく朧。
時透が生み出したこの技は。並の鬼ならばあっという間に葬り去り、上弦の鬼であろうとも無傷では済まないであろう威力を秘めていることは間違いありません。
黒死牟はそれを認め……
此方も抜かねば、無作法というもの。
そう呟き、刀を抜きざまに
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月の呼吸・壱ノ型「闇月・宵の宮」を放ったのです!!
その一撃で、あの実力においては悲鳴嶼に次ぐであろう時透の片腕を、たやすく落として見せたのでした……!!



というわけで、上弦の壱・黒死牟との戦いが幕を開けた今巻。
時透の先祖だと言うことがわかった黒死牟、鬼となり果てた今でも「呼吸」を使うと言う恐ろしい相手となっています。
その実力はとんでもなく、戦い始めたばかりの最初の攻撃で実力者である時透の腕を切り落とす、というところで証明されていると言えましょう。
時透がいかに強いと言えども、一人ではおそらく勝ち目のない黒死牟、誰かの助けがなくては時透の命の灯火が消えるのも時間の問題……
果たして黒死牟との戦いはどんな展開となっていくのか?
そして、黒死牟は本当に始まりの呼吸の剣士なのでしょうか!?
一瞬たりとも油断の出来ない戦い、まだまだ続いて行きそうです!!

そして今巻の前半では、前巻から続いている上弦の弐・童磨との戦いの決着編を収録。
大きな犠牲を払ったこの戦い、その犠牲を乗り越えて勝利することはできるのか?!
激戦の決着を見逃してはなりません!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!