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今回紹介いたしますのはこちら。

「ガンニバル」第5巻 二宮正明先生 

日本文芸社さんのニチブンコミックスより刊行です。


さて、謎の協力者の出現や、どんどんときな臭くなっていく村での生活もあり、供花村の闇に切り込んでいく決意を新たにした大悟。
家族を守るためにも、たとえ一人であろうと戦おうとするのですが……




敵かとも思われた人物が協力を申し出てくれたおかげで、後藤家に乗り込む算段が付きつつある大悟。
そんな中で、大悟の博打もあって後藤家が子供たちを監禁している場所を特定することができました。
大悟はたとえ一人でも子供を救うために突貫しようとするのですが、当然一人で突っ込んでいったところで勝算は薄いでしょう。
それどころか、命すら保証はありません。
それでも何故無謀ともいえる戦いをしようとしているのでしょうか。
そう問われた大悟は、
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ただ子供を助けたいだけだ、と答えるのですが……

子供たちを助けるための作戦会議が始まりました。
助け出すチャンスがあるとすれば、明日の総長。
例年通りなら祭りのあるこの日、後藤家も含めた供花村の人間は一度神社に集まります。
神社から、子供たちが監禁されていると思われる場所までは距離があり……
この隙をつけば、子供たちを助け出すことができる、と言うわけです。
ですが後藤家も当然抵抗してくるはず。
しかも彼らは猟銃を所持している者が何人かいるわけで……
最悪の事態を想定して、特殊事件捜査係、SITに出動をしてもらい処です。
が、それは証拠が少なすぎる現段階ではその出動は見込めなさそうです。
しかしそれでも、 この作戦に参加している特殊班捜査第一係係長、金丸は説得を試みるといいます。
なんといってもこの事件、かつて謎に迫っていた警官……狩野が殺されているわけで。
本部はこの事件を軽くは見ていないのです。
だからといって出動してくれるとは言い切れませんが……
それでも可能性があるのならばかけて見ない事には始まらないでしょう。
……大悟も賭けに出たおかげで、子供たちが課kンキンされていると思しき場所がわかったのですから。
大悟の調べては、祭りの最中に子供は殺されてしまいます。
タイミングはその時しかなく……子供たちの命がかかっている、そして大悟が命懸けで手にした情報を無駄にはできない。
金丸はそう言って、説得に出ることにしたのです。

作戦は、後藤家の調査をするチーム、後藤家の鍵を握ると思われる人物で、現在失踪している後藤藍を捜索するチーム、そして子供を助けに向かうチームに別れることに。
大悟は
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当然といいますか、子供を助けに向かうチームに加わることになりました。
……が、それは駐在員である大悟の職務と言えるのでしょうか?
この救出作戦は動いてくれた県警本部に任せ、作戦から降り……家族のもとに変えることもできます。
それでもまだ、大悟はこの事件を追う必要があるのでしょうか……?
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後は任せて、二人の元に帰ってあげなさい。
君の役目は果たしたんだ。
署長はそう言って、大悟の肩を叩くのです。

これで家族のもとに帰れるのか。
一人椅子に腰かけ、物思いにふける大悟。
そこに、ライターの宇多田からの電話が入りました。
彼もまた、命を懸けて事件の解決に尽力してくれた人物。
彼の強力なしくては、ここまでたどり着くこともできなかったでしょう。
大悟は宇多田に感謝の意を示すのですが……
宇多田は、興味本位の記事のために動いただけだから気にするな、といいます。
が、命をかけることができたのはそれだけではなく、もしかしたら純粋に子供を助けたかっただけかもしれない、とも付け加えました。
……そして二人は簡単に言葉を交わし、すべてが解決したらまた会おう、と約束して電話を切ります。

宇多田との電話の後、大悟は考えます。
宇多田は純粋に子供を助けたかったから。
自分はどうなんだ?
ただ純粋に子供を助けたかっただけなら、ここで降りて家族のもとに変えればいい。
ですが……

大悟は作戦本部に戻り、自分も行かせてくれと懇願しました。
署長は、殺し合いになるかもしれないがいいのか、と最後の確認をしてくるのですが……
大悟は答えます。
元より覚悟のうえです。
俺はあいつらが、子供を監禁してるような奴らが、
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許せねえんだよ。



と言うわけで、いよいよ運命を決する、祭りの時が迫る今巻。
この戦いで子供たちを助け、後藤家、そして供花村の闇を暴き……「あの人」の存在と所業を白日の下にさらせば、すべてが解決するのでしょうか。
SITが出動さえしてくれれば、いかに後藤家といえども抑えることは難しくないでしょう。
ですがその為には確たる証拠をつかむ必要もあり、簡単にはいかなさそうです。
大悟はそのみなぎる怒りをぶつけ、事件を解決することができるのでしょうか!?

そんな大悟たちのみならず、供花村の運命に巻き込まれる様々な人物のドラマも展開していきます。
謎の協力者から明かされた、思いがけない真実。
明かされる「後藤家に関わるな」という言葉の本当の理由。
後藤家の中で一人迷う洋介の動き。
恵介の気持ち……
様々な動きがみえる供花村に迫る祭りの時。
この祭りですべてが終わるかどうかはわかりませんが……ともかく、大きな山場となることは間違いなさそう。
間近に迫るその時まで、目が離せませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!