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今回紹介いたしますのはこちら。

「惰性67パーセント」第6巻 紙魚丸先生 

集英社さんのヤングジャンプコミックス・ウルトラより刊行です。


さて、美大生4人組とゆかいな仲間たちの煩悩まみれな日常を描いていく本作。
もはや何も起きないのが通常営業な本作ですが、今巻では新しい愉快な仲間が参加するようで……?



学食でコロッケそばを食べている北原。
その視線の先には、同じようにコロッケそばを注文した、メガネの女性とが座っていました。
ですがその女性、コロッケそばをただただ見つめているだけ。
コロッケそばのだいご味は、つゆを吸って刻一刻と食感を変えて行くエンターテイメント性にある、と考えている北原からしますと、その行為は全く理解ができません。
そんな憤懣やるかたない思いからか、彼女から視線が外せなくなってしまっていたのですが……やがてようやくその女性は手を動かしました。
やっと手を付けるのか、と思いながら見続けている北原。
実際その女性はコロッケそばに手を付けるのですが、手を付けると言っても
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素手で鷲掴みにする、というとんでもないものだったのです!!

彼女の名前は五木順子。
触ったことのないものには触ってみないと気が済まない、と言う彼女、「ふやけたコロッケ」の感触が気になったとのこと。
傍から見ると結構なアレな人物ですが、話を聞いた北原は五木に興味がわいた様子。
彼女が触ったことがないであろうものを触らせてやろう、と吉澤の部屋に連れて行くのです。

その触ったことがないであろう物は……例の大人のおもちゃでした。
五木はひとしきりにぎにぎしたあと、使い心地はどうっすか?と何の遠慮もなく尋ねてまいります。
ウチにあるだけで使ってねえよ!!と叫んでしまう吉澤ですが、五木は意に介さず。
これってお風呂のシーリング材と大体一緒っすね、全然面白くないっす!とこちらの方でも遠慮なく声を張り上げるのでした。
あいさつ代わりのおさわりタイムが終わった後、吉澤たちは五木の触って来たものの中でなにかおもしろいものはないのか、と質問します。
吉澤は開幕の冗談がわりに、うんことか?と茶化してみるのですが、彼女はあっさりこう答えます。
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うんこはですね、意外に固いんすよ。
おなかの調子にもよるだろうけど、外側の方が水分が……
と普通に続けようとしたところを二人は優しく止め、それは他所では離さない方がいいと思うよ、とアドバイスするのでした……

その後「箱の中身はなんだろな」形式で五木と遊んでおりますと、そこに西田がやってきます。
こちらなんでも触りたがる五木さん、と簡単に紹介されますと、西田は脱皮したてのザリガニとか?とパットもい着いたものを聞いてみました。
あれはね、ぐんにょりしてるっす、とまたも触っていたことを明かす五木。
へー、と聞き流しながら腰かける西田なのですが、なぜかその両手はしっかりと股間をガードしていて……?
それは何の心配かな、何を握られると思ったのかな、と吉澤と北原に問い詰められる西田……
なのですが、五木さんはまた、おちんちんなら触ったことあるんで別に、ととんでもないことを言いだしました!!
弟のを中学の頃、とのことですが……これもまた誤解を招きそうな、いや弟さんの心中を察すると可哀想な……
場の空気が微妙になったところで、今度は五木、何の脈絡もなく吉澤に、おっぱいを触らせてください、と言いだしました!
流石に説明を求める吉澤ですが、五木はこのサイズのデカパイはまだ揉んだことないんで、といあっまでも数々の胸を揉んできた背景をにおわす言葉で説明してまいりました。
いくらなんでも許可できない吉澤でございますが、そこで五木はちゅうちょなく、じゃあ有り金を出します!となんだか雑に今の手持ちのお金をこたつの上にぶちまけました!!
と言っても大金ではなく、お札と小銭で三千円くらいだとのこと。
三千円……ちょっと考えてしまう吉澤をみて、五木はここでなんと、じゃー減らします!!と千円札を一枚取り除くではありませんか!!
有り金なのでこれ以上は上がらない、あげて駄目ならさげてみる。
すごく謎な行動にも見えますが……だんだんもらえるお金が減っていくのは、なんだかあげられるよりも焦燥感があおられます!
金欠が常である吉澤、目の前でもらえるかもしれないお金が減っていくのを耐えられなかったのでしょう。
小銭の方を少しずつ減らすしていこうとしている五木の手をキャッチし。ちょっと待って、と止めて……

結局吉澤、隣の部屋で二人きりになって触らせることに。
西田は扉一枚隔てたすぐ近くに立ち尽くし、その空気だけでも体験しようとしているようです。
そして五木は、
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おもむろにシャツの中に手を突っ込んで吉澤の胸を生で鷲掴もうとするではありませんか!!
直はダメだろ直は!!と五木を止める吉澤ですが、五木はそんなルールあったっすか?ときょとんとしております。
無いけど許可もしてない!と声を張り上げる吉澤、後出しではありますが、服の上から優しく、乳首は触らない、とルールを追加して再開を許すのですが、五木のタッチは……

しばらくたった後、部屋から出てくるふたり。
西田は五木の前に跪き、教えてくれ、どんな感じだった、重さ?モース硬度は?七百円までなら出す!と懇願!
七百円という謎にリアルな数字に複雑な表情を浮かべる吉澤ですが、五木は……少し考えまして、
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宮本君のおっぱいと大体同じ、と答えたのでした。
吉澤は太った男の旨と比較され多っぽいことは心外な様子ですが、所詮人間の肉なんて大体同じ、でもこっちの方がでっかくて迫力があるっす、と五木。
どう反応していいかわからない吉澤なのですが、そこで西田は言うのです。
宮本君の連絡先わかる?と……




というわけで、五木を加えて一層カオスになった吉澤たちの日常を描いていく本作。
本作では貴重なザ・常識人である上沼は今回いろいろ忙しいそうで、収録されている10話中まともに出ているのは1話だけ。
これ以上地味系眼鏡女子はいらない、という編集さんの判断……ではないですよね!?
ともかく五木を加えて繰り広げられる今巻も吉澤の体を張った(?)あれこれが収録されております。
弄られることがデフォルトとなっている感のある吉澤のわがままボディがらみのネタはいつも通りたっぷりと用意!
今巻では五木にさわさわされておりましたがそれだけではありません。
謎の自信の下に行われた4人でのスポーツ大会の様子が描かれたり、ノーブラで出かけたら思いのほか遠出で痛くなってきてしまったり、アツアツのフライパンに胸をジュッとやってしまったり……!!
基本的には自業自得な悲運の日々を送る吉澤の毎日を、生暖かい目でご覧ください!!
さらに今巻では彼女が欲しくて悶える西田がまたも暴走し、まさかの行動に!?
こちらも恒例となりつつある吉澤とのとほほでちょっぴりエロスなトラブルも収録で、安心のクオリティとなっております!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!