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今回紹介いたしますのはこちら。

「血まみれスケバンチェーンソー reflesh」第2巻 三家本礼先生 

エンターブレインさんのビームコミックスより刊行です。


さて、聖アルジェント学院に潜入したギーコ。
ですがそこには恐るべき力を持つ女が待ち構えていて……!?



残虐なる生徒会長、水麗。
髪の毛を自在に操るその力は、ギーコすらもあっさりと撃破する強大なものでした。
爆谷たちの乱入で何とか命からがら逃げだすことができたわけでしたが……
ギーコのダメージは甚大。
そのダメージを回復させるため、爆谷たちは何とあの怨敵、ネロを頼ることにしたのでした。

ネロの処置と、ギーコの並みならぬ体力のおかげで何とかギーコは回復しました。
クラスの皆がかわるがわる面倒を見てくれたようなのですが、目を覚ましたその場にいたのはタイミングがいいのか悪いのか、ネロでした。
ネロは囚われている子たちを置いてけぼりにして、自分だけ逃げかえれておめでとう、とあいさつ代わりにいやみを一言。
全開送り出した時は「痛い目にあえ!」と思ったらその通りになった、と続けるのですが……ネロはそこから苛立ちをあらわにするのです。
でもそれは私の力によるものじゃない、どこまでも忌々しい気分にさせてくれる奴よ。
わたしねぇ、最近丸くなろうと努力してんのよ、でもそうするとますますお前のことが気に食わなくなる!
だってお前努力してないんだもの!
なのになんでお前が人気者なの?皆に心配されるの!?
そんなことを言い出すネロに、ギーコは自分から挨拶をしたりしてみんなの輪に入れ、と至極まっとうなアドバイスを始めまして……
当然ネロはブチ切れ!!
起きて早々大げんかになりまして、二人はいきなり先生にお説教を食らうのでした。

そんなことをしていますと、ギーコのもとに来客が来ました。
ドリエです。
普通の暮らしをしようとしていたものの、人間の学校に馴染めずに不登校になっていたのですが……
彼女のもとに、聖アルジェント学園のパンフレットが届き、そこに入るかどうかの相談にやって来たのです。
都合のいいことばかり書いてあるそのパンフレットの裏に隠された真実を教えると……最後の希望だと思われた場所が地獄だったと知ったドリエは、泣きだしてしまいました。
……そんなドリエの気持ちを感じ取ったギーコ……様子を見にやって来た爆谷に、チェーンソーを持ってくるように指示!!
早くも聖アルジェント学院に突入しようとしているようです!!
そのギーコの気持ちは、ネメシスにもわかる様子。
ネメシスは語り始めます。
あの学院に囚われているのは、皆ドリエと同じかもしれない。
ドリエは止めることができたけど、他の子は止めてくれるものがいなかった。
じゃあ、助け出す者もいないのか……?
私たちの力は何のためにあるのか?
ただ暴れるためだけか……?
私たちならできるんだ。
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普通の人間が命を惜しみそうな危険なことが!

一同の気持ちは一つです。
ですが、当然ベニユリ学園側から許可が出るはずもないのです。
ここにいるものは、囚人と紙一重の監視対象のような者達。
当然勝手な行動をとれば処分され、退学になります。
退学になれば……改造死体は収容所行きです。
だからと言って、黙って見過ごすことなどできるでしょうか!?
ほとんどのメンバーは退学上等、あるいはギーコの判断に従う、と言ってくれたのですが……
ギーコの答えはこうでした。
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やっぱりやめようぜ。
皆のことまでしょい込むのは流石にな、あたしだってのんびりしたいのが本音だぜ。
大人になるってのはこう言う事なんだろうな……

その夜。
学生寮が寝静まったのを確認して……ギーコは戦闘服のセーラー服とチェーンソーを装備し、出かけようと起き上がりました!!
皆ギーコのその行動を予測していたのでしょう。
外に出ると、
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同行しようとしていたメンバーたちが勢ぞろいしていました!!
皆ギーコの気持ちはわかっています。
そして、ギーコと共に戦いたい、悔しい、つらい思いをしている仲間たちを救いたいと言う気持ちは同じ……!!
一同は、先生に見つからないように息をひそめて出発するのです……が!!
そこに、思いがけない人物が現れたのです!!
ギーコ、その面子、まるで何かが乗ってないショートケーキね。
それを乗せれば完成よ……
そう言って現れたのは現れたのは、あの
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ネロその人!!
苺が来たわよ、ロイヤルな苺が!!
そんな彼女独特のセンスが怪しく光る言葉とともに現れたネロ……
まさかの、ギーコとの共闘が実現することになるようです!!



というわけで、早くもクライマックスを迎える本作。
おそらく本作二度目の映画化を盛り上げるための連載開始と思われますので、比較的早い連載終了は予定通りだったのかもしれません。
その為いつものような、様々な力を持つ敵が現れて、仲間と共に戦って撃破していく……というおなじみの展開は控えめで、最終決戦では大ボスである水麗との戦いが大きなウェイトを占めております。
ギーコとネロの協力と言う本作最大の盛り上がりポイント……
尺の都合で少ないのが非常に残念ですが、やっぱりこう言うものはワクワクさせてくれるというもの!!
仲間となったネロがどのように戦うのか?
本シリーズのラストを飾るラストバトルはどうなっていくのか!?
そして、あれ、あんた死んだんじゃなかったっけと言うキャラもなんだかさりげなく登場している怒涛のフィナーレを、是非ともその目でご確認くださいませ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!