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今回紹介いたしますのはこちら。

「放課後の拷問少女」第8巻 BOKU先生 

講談社さんのマガジンKCより刊行です。


さて、人文研究会の面々の拷問とエロスなトラブルに満ちた(?)日常を描いていく本作。
前巻では新キャラクター、聖の登場とともに、石丸と清香が過去出会っていたと言う新事実が発覚。
今巻では石丸がさっぱり思い当たらないその新事実を掘り下げるエピソードが収録されておりまして……?



それは清香が中学生だったころに遡ります。
当時の清香は、楽しい学校生活を謳歌しておりました。
その平穏が長く続けばいいと考え、クラスの雰囲気が悪くならないよう、不満を抱えている人の話を聞いてはなだめ、人の輪に入れない人には親身に寄り添って……と活動を行ったのです。
その結果、清香を中心にしたグループができていました。
清香は周りのみんなが仲良くなるのを見て、人はみんなわかりあえる、優しさはさらなる優しさを呼ぶ、と思うようになりました。
ですが、それは単なる思い込みでしかなかったのです。
彼女のクラスに人付き合いな苦手な子がいまして、その子があるグループにいじめられているのを目撃。
清香はその子を自分のグループに招き入れまして、その結果イジメも亡くなってクラスの平穏が取り戻された……かに見えました。
実はその後、いじめっ子のグループにいさかいが起きていたのです。
清香がいじめていたこの見方になったならもうイジメたくない、そもそもいじめとか言いだしたのはあんたでしょう、清香に嫌われたらどうするの、といじめの中心に立っていた女子を責め始めていたのです。
そして
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その変化に気付いた、いじめられていた子が……逆にいじめていた子をいじめ初めて……!!
清香はそのもといじめられっ子に、いじめ返しはやめてほしい、とお願い。
するともといじめられっ子は。清香に嫌われた、グループから追い出されて、またいじめられていたころに戻ってしまう、と勘違い。
焦りのあまり、不良達を焚き付けて、清香といじめていた子を襲わせようとしてしまったのです!!
とんでもないことになってしまいましたが……清香はご存知の通り武術をたしなんでおりますから、不良たちなど簡単に返り討ちです。
ですが自分の思慮の足りなさを痛感し……人はどうして他人をいじめるのか、いじめる時何を考えるのか、いじめられた側の人はどんな気持ちなのか……それを知るため、様々な文献をあさったのです。
そんな日々を送っていた高校一年生の春、清香は麻美と出会ったのです。
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いじめに関する文献をあさっていることを知った麻美は、他者を傷つけると言う意味では拷問といじめは共通している、人類の歴史は拷問の歴史、私と拷問研究をしない?と誘い……
まんまと清香は人文研究会に入ったのでした!!

結局麻美に言いくるめられて拷問研究の道に入った様子の清香。
清香が彼女のイメージとはまるで違う拷問研究に手を染めた(?)理由はわかりましたが……今までの話には、石丸が清香を助けた、と言う部分が出てきておりません。
石丸は、その話は自分とは関係ないんじゃないかと尋ねるのですが……実はこの話にはまだ続きがあるとのこと。
清香は自分の力で難を逃れたわけですが、いじめっ子だった女の子の方は大ピンチになっていたのです!
取り返しのつかないことにならないことになったらどうしたら、と不安に駆られながら必死に彼女を探し回った清香。
幸い清香はギリギリのところで間に合ったのですが……間に合ったのは、
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そこで石丸が不良達に食らいついて、すんでのところで防いでくれていたのです!!
その子を離せ、女の子と付き合いたいならもっとましな方法があるだろ!と頑張っていた石丸!!
……実際は、そこかしこの人気のない路地裏に、エロスな本が捨てられていたりいないかと練り歩いていた、と言うしょーもない理由でうろついていたのですが……
女の子が襲われていて、人を読んでいたら間に合わないかも、と言う場面に出くわしてスルーしない男らしさは持ち合わせておりました!!
結果はぼっこぼこにされてしまったわけですが、それでも清香が来るまでの時間稼ぎはできたわけrです。
石丸はぼこぼこにされていたため記憶がおぼろげであり……さらに、清香のお胸が中学当時は大分発展途上、おまけにエロスな本を探してたまたま通りがかったと言うのが恥ずかしくて、まともに会話もせずに逃げ去ったこともあり、自分を助けてくれたのが清香だと認識できなかったのです。

その後探していたものの石丸を見つけられず、諦めかけていた今年の入学式の日に、清香は石丸を発見!
まさか同じ高校に入学してくるとは思っていなかった清香、嬉しさのあまり麻美に報告してみますと……ちゃんとあいさつしなさいと背中を押され、バランスを崩し……
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第1話の出会いに繋がっていたのでした!!


と言うわけで、二人の出会いが明かされた今巻。
最初から石丸に何となく好感を持っているように見えた清香ですが、やはりこう言う理由があったようです。
そして、その運命ともいえる出会いを改めて確認した後……清香の心にちょっとした変化が生まれまして……
本作のメインヒロインと言ってもいい清香と石丸、その関係がいよいよ前進……するのでしょうか?!

そんな本作の前日譚が明かされたエピソードが収録され、清香と石丸の関係が変わり始める予感も漂いますが……その他のお話は通常運転。
何やら高齢になり始めた石丸とリコが二人で何かに挑戦する系のお話では、いつものように石丸とリコの関係が縮んだように見せかけてまたちょっと離れるするおなじみの展開が行われ、リコのつんつんしつつも折れるべきところは折れる彼女の魅力がしっかり描写!
若葉に関してはいつものような好き好きアタック以外にも、熱が出たせいでいつもとは違う「アタック」を石丸にするなどの新たな一面を見せてくれます。
珍しい麻美メインのお話もありまして、そこでは彼女の謎に包まれていた私生活と、彼女にとって石丸がどういう存在なのか少しわかる描写が用意されております!
前巻より出た聖も程よく出番が用意されておりまして、彼女の人となりも掘り下げられていきます。
もはやネタになりつつある坂戸先生の出番もありますよ!!

そんなキャラクターの魅力のみならず、サービスシーンもばっちり用意!
前巻では控えめでごく一部で物議を醸したとか醸していないとか噂された「券」の発行も、今巻しっかりされておりますのご安心(?)下さいませ!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!