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今回紹介いたしますのはこちら。

「古代戦士ハニワット」第3巻 武富健治先生 

双葉社さんのアクションコミックスより刊行です。


さて、善光寺寄り突如現れたドグーン。
その歩みを止めるため、仁はハニワット・フルとなって戦いを挑みました。
ですが圧倒的な力を持つドグーンの前に完全敗北を喫してしまい……



ハニワット・フルとの戦いを終えたドグーンは、真依中で突如立ち止まりました。
そして、その身体を半透明に変え、地面から何かを吸い上げ始めます。
どうやらその行動は、ドグーンにとっての睡眠と食事の様なもののようで。
数時間その場に静止してしっかりと英気を養ったドグーンは、その見た目こそ変わらないものの、全身に今まで以上の力がみなぎっているのが感じられました。
そして、再び歩みを始めてほどなく……ようやく、新たなハニワットの準備が整ったのです!!

久那土凛。
真具土の埴輪徒で、ドグーンに詳しい謎めいた青年「ヤヨイ・オグナ」の後継者と言われている彼。
彼は巫女であり、仁に思いを寄せていた女性、柔里の力を狩り、そのハニワットとしての力を練り上げてここにやってきました。
輿の中で精神を集中する凛。
そしてドグーン対策チームの神主や巫女たちは、一斉に儀式を始めました。
それに呼応するかのように立ち止まるドグーン。
同時に、輿の中にいる凛の体が、まばゆく輝き始めたのです!!
仁はその魂をハニワット・フルの体の中に宿して戦いに挑みました。
ですが凛は、自らの体そのものをハニワットに変えられるのです!
それは彼の体に秘められたある秘密ゆえなのですが……
ともかく、
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凛の体はハニワットのそれに変身します!
ゆっくりと立ち上がる凛のハニワット、「ハニワット・カヤ」。
ですがすぐ、再びしゃがみ込んでしまいました。
いや、しゃがみ込んだと言うのは少し違います。
それは……蹲踞でした。
蹲踞の姿勢を取るハニワット・カヤと、以前仁王立ちをするドグーン。
二者はしっかりとにらみ合い……ほどなくドグーンは目の色を変え、唸り声を揚げ始めました!!
そしてその身体をみるみると細らせていき……ハニワット・フルを蹂躙した、あの戦闘態勢へと変形したのです!
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ですがその身体から感じられる印象は、そのハニワット・フルとの戦いの時とは少し違うようです。
あの時感じられたものとは違い……鈴今朝の様なものすら感じさせるそのたたずまい。
ですが逆に、力の方はパンパンに満ち満ちているかのように、漲っている……!!
あの食事と睡眠を経て、ドグーンの力はさらに増しているのでしょう。
しかしハニワット・カヤは、そんなドグーンに怯むこともなく、くわっと目を見開き、迷わず突っ込んでいきました!!
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ドグーンとハニワット・カヤはがっしりと組みあいます。
左四つ……
体格で勝るドグーンのパワーと、ハニワット・カヤは対等に渡り合っているようです。
がドグーンはさらに力を籠め始め……ハニワット・カヤの足元のアスファルトはバキバキと割れてめくれ上がっていくのですが……それでも後ろには下がりません!!
ドグーンの圧倒的すぎるパワーを、真っ向から受け止めているのです!!
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凄まじい力と力のぶつかり合い……
見るものも力の入る大一番!
戦いを見守っている権宮司も、無理を言って同行し、観戦する形になったコトも、その静かながら力の入る戦いに見入ってしまいます。
これが、伽耶系オグナの特殊祭祀……
息をのんで見守る一同でしたが、戦いはすぐに動きを見せました。
ハニワット・カヤが再び目を見開き、力を込めたその瞬間……!!


と言うわけで、とうとう第1巻の冒頭にたどり着いた本作。
仁の敗北は第1巻の冒頭で示唆されていた様なものでしたが、この戦いの行方は全く分かりません。
果たしてハニワット・カヤはドグーンを止めることができるのでしょうか?
それとも……

と、そんな二者の戦いは今巻のラストで繰り広げられます。
それまでの大部分は、戸隠神宮でのドラマがしめております。
謎多きハニワット・カヤこと久那土凛。
そしてヤヨイ・オグナと呼ばれる男、弥生縄(やよいじょう)。
彼らと柔里、コト、権宮司たちがドグーンに対抗する為の準備を進めて行く中で、凛と縄の謎に迫っていく物語が描かれるのです。
凛や縄の素性が語られていくにつれ、謎は深まっていきます。
彼らは何者なのか、ドグーンとは何者なのか?
長野善光寺市の地で行われるドグーンとの戦いも、ドグーン「退治」ではないらしいことも明かされていき、ますます物語は不可思議になっていき……?
ですがこの戦いが終わった時、おそらくその全てではないにしろ、一部は明かされることでしょう。
次巻で完結予定だと言う長野編。
果たしてその後に待っているお話はどんなものなのか……?
期待して待つしかありませんね!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!