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今回紹介いたしますのはこちら。

「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」第16巻 赤坂アカ先生 

集英社さんのヤングジャンプコミックスより刊行です。


さて、氷バージョンかぐやとあれこれひと悶着もふた悶着もあった白銀ですが、クリスマスと言う一大イベントを終え、なんだかもう二人の関係は完全に出来上がりつつありました。
もはや時間の問題と言うのもアレなくらい時間の問題な二人ですが、今巻ではどうなるのでしょうか……?



怒涛のクリスマスが幕を下ろし、ついでに冬休みも幕を下ろした新学期のある日のこと。
あれだけクリスマスにいろいろあったわけですから、その後の冬休みには流石に何もない……などと言うわけがありませんでした!!
冬休みには、ターニングポイントと言っていい、重大な出来事が巻き起こっていたわけですが……
その結果、白銀とかぐやは二人きりの生徒会室で、そっと抱き合っちゃったりなんかしちゃったりする関係になっておりました!!
白銀に抱きついて何やらすりすりしてくるかぐや。
いつ何時誰かが来てもおかしくはない生徒会室でそれは流石にリスクが大きいと、白銀は家具屋を引きはがそうとするのですが……
かぐやは今まで見せたことの無い様な、恋する乙女のしおらしさを見せつつ、こう言うのです。
私、正月は実家で、もう何日も会長の顔を見てなかったのですもの。会長は嫌なのですか?
かすかにうるんだ瞳で白銀を見上げるかぐや。
当然白銀にそれを無碍にすることなどできるはずもなく……
ほのかに頬を染め、僅かに顔を染むけながら、嫌なわけないだろ、とつぶやくのです。
そんなことをしておりますと、ムードも俄然盛り上がってまいります。
見詰め合った二人は、お互いの名前を呼びあい、二人の世界に入っていくのですが……
そこに
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渚がやってきました。
ぱっと二人は離れ、さも何事もありませんでしたよと言うそぶりをしながら、普通に部活動の活動報告を持ってきたという渚の相手を始めました。
それでもやはり気にはなります。
見てた?と恐る恐る尋ねる白銀ですが、渚はと言いますと、え?何をですか?と言う反応です。
見てないならいい、と言う白銀に、渚は訳が分からないという表情で、そうですか、と答えて生徒会室を後にしていきました。
見られていなかった……
とりあえずホッとする二人。
…………なのですが!!
渚はバッチリしっかり、二人の関係に気づいていたのです!!
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生徒会室を出るなり、あれでばれないとでも思ってるのかしら!?あの二人、時間の問題かと思ってましたがとうとうですか、と亜光速で確信を強めていきました!!
あれだけ相思相愛の2人ですから、一度ダムが決壊したらそれはもう……!!
と言うことは、と言うことは!?
学校の中だというのにもう、時と場所を選ぶことを憶えましょう!!
そんなこともわからない二人の為に私がフォローしてあげなくちゃ!!
渚はすかさず生徒会室の扉に除虫剤使用中の札を貼り、簡単に中には入れないよう工作するのです!!
……が、そこに早速やってきてしまいました。
石上とミコです。
当然中に入っていくであろう二人ですが……なんでしょう、二人も
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冬休みの間にいろいろあったっぽい雰囲気をまとっております。
ミコは片腕を三角巾でぶら下げていますし、石上はものすごく落ち込んでいますし……
恐る恐るそのことを尋ねてみますと、ミコはひと言、「石上に折られた」とぽつり。
石上はその言葉を聞いた瞬間天を仰いで悶絶しますし……石上が美子の腕を折ろうとしておるはずもなく。
本当に一体何があったのでしょうか!?
確かに原因は僕ですけど、悪い偶然が重なったというか、言うほど僕に責任は……!
そう何やら言い訳しようとする石上に、ミコはこういいます。
そうね、石上が責任を感じる必要はないわ。
私なんて放っておいて、自分だけご飯食べに行けば?
目も合わせずそう言い放つミコ!
だからそういうことを言って!とまたあわてる石上……
渚はもう一歩踏み込み増して、冬休みにいったい何があったの?と尋ねてみるのですが……
石上とミコは、顔をそらして、それは言えない、と口をつぐむのです!!
……とにかく石上がらみの何かでミコの腕は折れてしまい、その腕の代わりをすべく石上がご飯を食べさせた上げたりなどの世話をしているという状況の様子。
そうやってご飯を食べさせてもらうのを見られるのも恥ずかしいので、人目に付きづらい生徒会室で食事を撮ろうとしていたようです。
が、どんな事情があっても今ここに入ってもらうわけにはいきません!!
今、この中でさなぎが蝶になろうとしているところなの。
下手に人が触れればゆがんだ形の羽になるわ。
そう言って二人を追い払おうとする渚ですが、張り紙には除虫中と書いてあるわけで……
石上の突込みにもめげず、渚はそれなら自分の部活の部室を貸してあげるから、ととなんとかかんとか二人を追い払いました。
……ようやく落ち着いたところで渚は、かぐやさんは一年生組は仲が悪いって言ってたけど本当にそうなのかな?石上くんはつばめ先輩狙いっぽかったけど、こじれてる匂いがするなぁ、と思案を巡らせるのです。
すると今度はそこに千花が現れます。
何やら千花、何者かから逃げているようです。
私、無理やりキスされそうなんです!!
そういって、渚の陰に隠れる千花……
すると渚を追いかけてきたのは……早坂ではありませんか。
いつものように千花が一人で変なことを言ってるだけだ、と説明する早坂なのですが……
なんだかちょっとだけ複雑な事情がありそう。
誤解を解きたいだけだという早坂に、千花はだったらあの日は私にキスしようとしたわけじゃなかったんですか?と尋ねます。
すると早坂は、
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否定でも肯定でもない微妙な顔をして……!?

あまりにいろいろあった様子の冬休み。
白銀とかぐやに、石上とミコとつばめに、そしてついでに千花と早坂にいったい何が起こったのか!?
時間は少し巻戻りまして……生徒会の面々とそれを取り巻く人々の冬休みの様子が明かされることとなるのです!!



と言うわけで、生徒会メンバーに大きな大きな変化が訪れた今巻。
事件のほとんどは冬休みの間に巻き起こったようで、この後その冬休みの様子が赤裸々に描かれていくこととなります!!
千花はまあどうでもいいとしまして……
石上がミコの奴隷のようにかいがいしく世話をすることに繋がった、つばめを巻き込んだあまりにもとんでもない出来事とは!?
異常なくらいラブラブになっている白銀とかぐやの間に起きた、本作の根幹が揺らいでしまうような一大イベントとは!?
克明に描かれる生徒会メンバーの事件と、その前後の関係!!
もはや天才たちの頭脳戦では全くないともっぱらの評判の本作ですが、「恋愛」なのは間違いない、怒涛の駆け引きが続いていきます!!
その中には本作史上まれにみる、色っぽいシーンも……!?

様々な関係が進んでいく本作。
タイトル的にも白銀とかぐやがつきあえば終わりかと思われていた本作ですが、どうも全然そんなことはなさそうです!!
白銀とかぐやが綺麗な蝶へと変わるのか?
今まで微妙と言うほかなかった石上とミコの関係は?
まだまだ本作の「恋愛戦」は続いていくのです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!