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今回紹介いたしますのはこちら。

「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」第2巻 柴田ヨクサル先生 

小学館クリエイティブさんのHCヒーローズコミックスより刊行です。



さて、仮面ライダーにあこがれ、ただただ体を鍛え続けてきた東島。
ですが40になる東島、そろそろその仮面ライダーへのあこがれだけで生きているわけにはいかない……と思い始めていたその時、まさかの出会いを果たしたのです。
それは……まさかの「本物」のショッカー!!
本物のショッカーの存在を知り、東島の心は燃え滾るのでした!



幼少のころから本物のショッカーの存在を知っていたと言う男、島村三葉。
ですが彼、自分の彼女がショッカーだった、と言う事実は知りませんでした。
会ってすぐその事実を知ってしまった東島と、タックルにあこがれ続けてきた女であるユリコからすれば、鈍感と言う感想以外でて穿きません……
それだけショッカーが光明鬼人間の中に紛れているんだ、と苦しそうに言い訳する三葉ですが……そんな彼の携帯に着信が入ります。
その相手は、彼の兄である一葉だとのこと。
一葉は三葉とともにショッカーの存在を知った男なのですが……三葉によれば、一葉がショッカーである彼女を見たらどうなってしまうかわからない、と言うのです。

近くの公園に場所を移し、一葉と会う一同。
ほどなくして現れた彼からは、なるほどただならぬオーラが感じられます。
ちなみに三葉の彼女であり、ショッカーでもあるユカリスは、そのまま置いていくわけにもいかないので……その公園のベンチに寝かせ、シーツを被せてとりあえずその姿が見えないようにしてあります。
一葉はまず、東島達に君たちは?と尋ねてきました。
東島はその雰囲気にすこし気圧されながらも、ショッカーと戦った者です、と答えますと……
一葉、なんだってぇ!?貴様は何者だ!!と突如ものすごいテンションで叫んだのです!!
びっくりしてしまう東島とユリコでしたが、すぐに東島は気を取り直しました。
ライダー、変身!!
堂に入った変身ポーズ、そしてさっとかぶったお面で自己紹介する東島。
仮面ライダー、と臆面無く名乗る東島に、一葉は相当衝撃を受けたようですが……相手もさるもの、冷静さを取り戻してこう尋ねてきました。
ひとつ聞きたい。
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最強の仮面ライダーは誰だ?どのライダーだ?
平成ライダーとか腑抜けたこと抜かすなよ。
……東島の答えは決まっています。
ですがその答えを言う前に、一葉は……変身ポーズを取り、叫ぶのです!!
ブイスリァア!!!
最強のライダーは、V3だ!!!!
東島からすれば流石にそれは聞き捨てなりません。
勝手なこと言わすわけにはいかないな、なんなら相手になる。
……いきなり二人の間に火花が散り始めました。
お前はそのお面で仮面ライダーのつもりか?
俺にそんなものはいらない。
見えるか?
一葉がそう言うと……確かに、見える、見えるのです!!
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V3になった、一葉の姿が!!!
俺の魂がV3だからだ、と言ってはばからない一葉。
初代ライダーとV3、夢の対決と言うわけだ、と東島は言うものの、一葉からすればまだ東島にその資格があるかどうかわかりません。
納得させるには、力を見せつけるほかないでしょう……!!
なんでそうなるの!?とツッコむユリコを置いてきぼりにして、東島はライダーパンチで殴り掛かるものの……なんと一葉、合気道的な何かであっさりとそれを受け流してしまうではありませんか!!
一葉は1号2号の力を併せ持つライダーであるV3を名乗るにふさわしい力を身に着けるため、あらゆる格闘技を学んだと言います。
そしてその知識から、東島が我流である事を見抜き、V3の相手ではないと言い切るのです。
そこで、由利子がいつの間にか木田江、だったら私が相手してあげる、と横やりを入れようとするのですが、それはいくらなんでも横やりが過ぎるという物。
手を出すな、これは完全に俺の戦いだ、と東島がいいますと、ユリコも大人しく引き下がるのです。
その時堂々と元の服装に着替えたため、一葉の木が完全にそれてしまいました。
鼻血を垂らしながら、君は?とユリコに尋ねているその隙をついて、東島は顔面にライダーパンチ!!
相手は俺だ、と改めて名乗り、再びライダーパンチを見舞うのですが、一葉からすればそれはワンパターンすぎるという物。
あっさりよける……と思いきや、東島の攻撃を避けきれず、ボディにもらってしまうのです!!
そのパンチの威力は、熊を倒すだけあって抜群!!
さらに一葉のV3キックすらもがっしり受け止めるタフネスは、超一級と言わざるを得ないでしょう!!
徐々に一葉を圧倒し始める東島。
すると……とうとう、その場にいた皆に見えてしまうのです!
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その場の二人が、「二人のライダー」の姿に……!!
驚く一同ですが、その騒ぎを聞きつけて、このタイミングでユカリスが起きてしまいました。
何?
そう言って起き上がったユカリスを見て……一葉は、あのセリフを叫ぶのです。
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出たなショッカー!!



と言うわけで、今度はV3になろうとした男、一葉が登場する今巻。
初代VSV3と言う夢の戦いの代理戦……になるかと思われたところで、ショッカーを見つけてしまった一葉。
この後どうなるのか……もちろんヨクサル先生ですから、予想を上回る物凄い展開が待っています!
ショッカーとV3の対面後に当然(?)起きる出来事、三葉もまたあるライダーになろうとしている人物だと言う事の判明、さらにショッカーと言えば、といってもいいとんでもない存在も登場するなど、ものすごい展開が目白押し。
衝撃の展開の連続をヨクサル先生ならではのパワフルさ、ハイテンション、コミカルさで一気に読ませてくれるのです!!

その他にも一葉三葉兄弟の過去や、ユカリスと一葉のあれこれと言った要素も盛り込まれ、まさに大充実。
大迫力のアクションとすさまじい熱量、そしてライダーへの愛……
ヨクサル先生作品恒例のおまけもばっちり収録で、今巻もお腹いっぱい楽しめますよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!