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今回紹介いたしますのはこちら。

「五等分の花嫁」第7巻 春場ねぎ先生 

講談社さんのマガジンKCより刊行です。


さて、風太郎の授業を受け続ける為、すんでいた高級マンションを出た五つ子たち。
父親に反発し、風太郎を選んだともとれるその行動ですが、やはり父親が黙っているはずもなく……?



父親の庇護を失った五つ子は、いろいろと不自由を強いられることとなります。
一花の女優としての収入に期待がかかり、負担も多くなってしまうのですが……それでも一花自身、風太郎と会える今の生活を望んでいるわけで。
五つ子たちはそれぞれ文句がないわけではないながらも、今の生活を続けるために頑張るのです。
……が、そんな時の事でした。
5人の父親が、五月に接触してきたのは!!

食べ物につられ、父親と二人会うことになった五月。
五月は素直で物分かりがいい、賢さと言うのはそのようなところを指すのだと自分は思う、だから君を呼んだんだ。
そう言う父親ですが、当然何かの目的があるに決まっているはず。
父親は、父と娘が食事をするのに理由がいるのか?ととぼけるのですが……

そんな状況を知らない風太郎は、二乃と四葉と三人で買い出しに来ておりました。
荷物持ちに来たものの、力のなさすぎる風太郎は全然役にたっていないような。
ついでに三玖に頼まれた、と言いながら一月にチョコレートをたくさん買い込んでいるのを見ても、全くピンと来ていなかったり。
そんな時、四葉が突然トイレに行くからちょっと持っててとお米の袋を二乃に渡し、走り去っていってしまいました。
ですが二乃もそんなに力がある方ではありませんから、突然お米の袋を渡されてバランスを崩してしまうのです。
倒れそうになったその時、支えてくれたのは風太郎。
思わず頬を染めてしまう二乃ですが、全く気が付かない風太郎、二人がかりで向かいあってお米の袋を持つ体勢に入り二人で運ぼうと提案します。
二乃は自分のことを嫌っていると思っている風太郎、この体勢は嫌だろうけど少しくらい我慢しろ、と言うのですが……
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実際の二乃は、全く別の印象を持っていました。
キンタロー君の事は忘れたつもりだったけど、まだ完全に忘れられていないのかもしれない。でないとおかしい。
……こいつが私の王子様なんて、絶対にありえない!

そんな自分の気持ちを押し殺しながら、買い物を終えて四葉を待つ二乃。
ですが、四葉は一向に戻ってまいりません。
もしかしたら迷子になっているのかも……?
ひゅつうならありえないことですが、なにせ相手は四葉。
そんなこともあっておかしくないのです。
と、その時でした。
四葉がいた、と思ってよく見てみたら、そこにいたのが父親と何やら話をしている五月の姿を発見したのは!!
何を話しているのかは当然気になるところ。
そっと聞き耳を立てておりますと、父親はこんなことを話していました。
君たちのしでかしたことには目をつぶろう、しかしどうやら満足いく食事もとれていないようだ。
すぐさま全員で帰りなさい、姉妹全員に伝えておいてください。
……その全員と言うのは、風太郎も含まれているのか?
恐る恐る五月がそう尋ねますと、父親ははっきりとこう言うのです。
上杉君はあくまで外部の人間、これは家族の話だ。
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はっきり言って、僕は彼が嫌いだ。
……なんとまあばっちり嫌われたものです。
そんな父親に、五月はきっぱりとこう言いました。
まだ帰れない、彼は部外者と言うには深くかかわり過ぎている、攻めて次の試験まで自分達の力だけで暮らしていきたい、と。
ですがいくら今の生活費を自分たちで捻出しているとはいえ、他の部分はどうでしょう。
明日から始まる学校の学費、携帯の契約や保険……父親の浮揚に入っているうちは「自立」など到底言えません。
そう突き付けられますと、五月は何も言えないのですが……
父親はこう付け足すのです。
ではこうしよう、上杉君の立ち入り禁止を解除し、家庭教師を続けてもらう。
ただし僕の友人のプロ家庭教師と二人体制でだ、上杉君は彼女のサポートに回ってもらう。
……実際、今のまま風太郎に教わり続けても赤点が回避できるとは断言できません。
二人体制の方が赤点の会費はしやすくなるのは間違いありませんから、五月も口ごもるのですが……
そこにどこからともなく現れた四葉がこう口を出すのです。
私たちと上杉さんならやれます、もう同じ失敗は繰り返しません!!
……では、失敗したら?
もし次の試験で落ちたら、僕の知人が理事を務める学校に転校してもらう。
家庭教師二人体制ならそのリスクは限りなく低くなるだろう。
それでもやりたいようにやるのなら自己責任だ。
わかってくれるね?
父親の言外にある強い圧力。
ですがその圧力にさらされてなお、五月は言うのです。
わかりました。
もしだめなら転校と言う条件で構いません。
素直で、物分かりが良くて、
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賢い子じゃなくてすみません。
……五月にそうきっぱりと言われてしまってはこのまま押していくのは難しいと察したのでしょう。
父親は、子供のわがままを聞くのも、叱るのも親の仕事だが、次はないよ、と言い残し……去って行くのでした。

全ての事情を聞いていた風太郎。
そんな風太郎に、五月達は自分達の事情に巻き込んでしまって申し訳ない、と謝るのですが、そこで風太郎からは存外心強い言葉が返ってきたのです。
お前らの事情も家の事情も、前の学校も転校の条件もどうでもいい。
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俺は俺のやりたいようにやる、おまえたちをこの手で進級させる!
全員揃って笑顔で卒業!
それだけしか眼中にねえ!!



と言うわけで、再び厳しい条件を突き付けられてしまった今巻。
ですが今までとは違い、今回は既に風太郎と五つ子が一丸となる土壌ができています。
後はそれぞれの長所を生かしてさらに学力を上げ、結果を出すことだけ!!
決して簡単なことではありませんが、実現不可能ではないはず。
それは今までの彼女達と風太郎の頑張りを見てきたみなさんが一番よくわかっていらっしゃることでしょう……!!
そしてそのテストの結果は、今巻のうちに明かされます。
今までとは違い、五つ子それぞれのテストに向かう様子、その結果を一人一話使って描いていく形に。
五つ子それぞれの魅力が描かれるだけでなく、それぞれの中で揺れる想いや決心したこと、そんな今後の展開を左右するあれこれもしっかり描写!!
今までとはまた違う形になりそうな今後の展開に期待が高まってしまうこと必至なのですが……
今巻の最後に、とんでもない展開が待っているのも驚くべきところ!!
一体この後どうなってしまうのか!?
19年1月よりアニメ放映と言う原作外の盛り上がりも加え、もう気になって気になって仕方のないこれからに目が離せなくなってしまいますよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!