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今回紹介いたしますのはこちら。

「地獄先生ぬ~べ~NEO」第16巻 原作・真倉翔先生 漫画・岡野剛先生 

集英社さんのJCグランドジャンプより刊行です。


さて、地獄人達の儀式がとうとう決行されてしまった前巻。
地獄人が求め続けていた鬼天帝。
その召喚に応じて姿を現したのは……因縁深きあの鬼、絶鬼だったのです!!



絶鬼。
それはかつてぬ~べ~の左手に封じられていた鬼、覇鬼の弟です。
かつて突然童守町に姿を現し、ぬ~べ~達と激突。
その力は強大などと言う言葉ではまだ足りないほどの絶大なもので、ぬ~べ~達は絶体絶命の状況にまで追い詰められてしまいました。
一か八かの命懸けの博打に勝つことで、何とかその時は勝利を収めることができたのですが……
今のぬ~べ~の左手には、その時勝利に大きく貢献した覇鬼は宿っていません。
今戦えば……当時よりも戦力が少なくなっていることもあり、間違いなく殺されてしまうことでしょう。
……絶鬼はぬ~べ~に倒されたことを今も恨んでいるはず。
その恨みを晴らすため、鬼天帝となって地上にやって来た、と言う事なのでしょうか……?
絶鬼はゆっくりと、ぬ~べ~とカルラの元に近づいていきます。
カルラも絶鬼の力は感じ取ったのでしょう、いつものように後先考えず襲い掛かるようなことはできない様子。
やんのかコラ、と虚勢を張るのが精いっぱいで……ぬ~べ~もまた、身動き一つとれないのです。
そして絶鬼はぬ~べ~ににこりと微笑み、久しぶりだね、と話しかけると……
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その頭を鷲掴みにして、貴様だけは許さんぞ!!と怒声を上げるのです!!
俺を八つ裂きにして、阿鼻地獄まで落としやがった、許さん、死ね!!
その目に滾る怒りは本物で、今にもぬ~べ~の頭を砕かんばかりの勢いだったのですが……すぐ彼はその怒りを収め、地獄人達の方を振り向いたのです。
ラミアはそこで、こう叫びました。
違う、奴は鬼天帝ではない!!と!
次の瞬間、絶鬼はその力を地獄人へ向けてはなったのでした!!

なんと絶鬼は鬼天帝ではなく、鬼天帝を止めるために覇鬼や眠鬼と戦っていた、と言うのです。
ですが三人では鬼天帝の召喚を止めきれないことがわかったため、絶鬼が先に地上にやって来て、召喚の儀式を止めようと言う事になったのだとか。
勿論絶鬼にすれば地上なんてどうでもいいのでしょうが、ばらばらになった絶鬼をよみがえらせてくれたのがほかならぬ覇鬼と眠鬼。
その恩に報いるためにこうしてやって来たと言うのです。
なるほど絶鬼を助けるために覇鬼や眠鬼は地獄に戻ったのか、とぬ~べ~(と読者)は理解した戸いころで、絶鬼と地獄人の戦いが幕を開けました!!
絶鬼の力は圧倒的と言えど、地獄人もなかなかのもの。
それが三人一斉に襲い掛かってくれば、流石の絶鬼も劣勢になってしまうようです。
そこで
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む~べ~とカルラが手助け!!
まさかのNEOのライバルと、無印最大の敵、二人のかつての敵との共闘が実現したのでした!!

地獄人は形勢を不利と見るや、その場を立ち去っていきました。
確かに彼らからすれば、鬼天帝でもないものを相手する価値はありません。
仕切り直して、再び儀式をすればいいだけの話です。
勝利に酔いしれるカルラなのですが、ぬ~べ~は疑問を感じた様子。
絶鬼の力は、もっともっと強大だったはず……
その疑問の原因は、すぐにわかりました。
突然絶鬼がその場に倒れ込んだのです。
そしてその背中には、とんでもない大きな穴が開いていたのでした!!

絶鬼は、鬼天帝を食い止めるための戦いですでに深手を負っていたようです。
彼を休ませながら聞いたところによれば、鬼天帝の力は想像だにしていなかったレベルで、どれだけ攻撃しても全く聞いた様子がなく、まるで自分たちが巨象にたかる蟻のようだと感じてしまうほど。
その戦いの中で放たった鬼天帝の攻撃が、眠鬼に直撃しそうになったところを、絶鬼がかばってこのダメージを負ってしまったのです。
それほどまでに強い鬼天帝とはいったい何者なのでしょうか。
絶鬼は、こんな言葉を残して気絶してしまいました。
鬼天帝は、お前らが思っているような「鬼の王」なんてものではない。
戦っていてわかった、真の敵は……
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もう、お前たちの前にいるかもしれない、と。



と言うわけで、絶鬼とまさかの共闘関係になった本作。
ですが鬼天帝の正体は判明せず、その力がは鬼たち三人合わせたものよりも強大だと言う恐ろしい事実だけが判明してしまうと言う展開となりました。
地獄人達が再び鬼天帝を呼び出すまでにどれほどの猶予があるでしょうか。
それまでに絶鬼は復活できるのか?
圧倒的実力差のあるぬ~べ~達は鬼天帝に太刀打ちができるのか?
不安ばかりが募ることとなってしまうのです!

そんな激戦で幕を開けた今巻、その後は通常営業にいったん戻ることになります。
エロスなサービス重視のお話や、都市伝説的なものを扱ったお話などが収録。
そしてあのどうしようもなかったまことのお話もひと段落がつきまして……そしていよいよ最終決戦へとなだれ込んでいく準備が行われるのです!!
最強ジャンプでの連載版を「地獄先生ぬ~べ~S」と改題し、こちらを本筋を勧める展開に集中させるという構成的な準備もできまして、その勢いはいよいよ待ったなしと言えそうです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!