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今回紹介いたしますのはこちら。

「悪魔のメムメムちゃん」第5巻 四谷啓太郎先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、身も心も魔力もどうしようもないダメ悪魔、メムメムちゃんと彼女の巻き起こす騒動に巻き込まれるひょう太の日常を描いていく本作。
今巻でも相変わらずの日常が繰り返されてしまうわけですが……?



魔界で10年に一度行われるという、大査定レース。
優勝者には一生安泰の地位が保証されるとまで囁かれるこのレース、4つの過酷な関門を潜り抜けなければいけない大層大変な競技なのですが……
なぜか過酷と言う言葉と対極の一で暮らしているはずの、メムメムyちゃんも参加者としてその名を連ねていました。
何故なら、
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競技を行うのは本人ではなく、下僕……ひょう太&魔人なのですから!!

何でもこのレース、悪魔の従者同士を競わせて主人の力を見る、「しもべラン」なのだそうで。
誰がしもべだよと切れるひょう太ですが、すぐさまこの後レースに出させられるとあってキレきる時間もありません。
さしもの魔人も調子に乗り過ぎではないかと文句を言うのですが……
勿論メムメムちゃんも自主的に参加しようと思ったわけではないそうで、参加しなければ魔虫の巣におとすと言われてやむなく(?)エントリーしたとのこと。
基本的に他の参加者は主人の悪魔に首ったけのようで、参加できるなんて光栄なことなんだぞと、人間側からまで参加しなければだめと言わんばかりの圧をかけられますし、何よりもメムメムちゃんの上司であるレースからは頑張ったら褒美をやると言われてしまいましたので、結局ひょう太はレースに参加することにします。
魔人の方も、優勝賞品の一つに、初代魔将の魔力を込めて作ったとされる「君主ローブ」がある事を知って、ようやく少しですが乗り気になってくれたようです。

レースが開幕すると、参加者は一斉にワープさせられてしまいました。
第1ステージは……巨大触手生物の巣を潜り抜けると言う、なんだかものすごく危なそうな競技でした!!
命の危険はない、と参加前に言われていましたが……このヤバ気な生物を見てはそんなことを言っていられません!!
怖気づきまくるひょう太ですが、主人命の他の参加者たちは次々特攻、そして次々に触手に捕えられていってしまいます。
流石の大査定レース、第1関門から簡単にクリアさせてくれはしない……と思ったその矢先でした。
触手の怪物を
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魔人があっさりと倒してしまったのは!!
初代魔将の魔力が込められたローブを見に纏えば、あのメムメムちゃんでも多少の魔力アップが見込める、可能性がなくもないと考えたようで。
魔人も本気でこのレースを取りに来たのです!!

続く関門は、誘惑の谷(フェロモンキャニオン)。
無数に配置された色っぽくも可愛らしい悪魔のお嬢さんたちの中に隠された鍵を見つけ出す、という関門なのだとか。
主人に操を建てられるか、という関門らしいのですが……この関門では、品のないことはしないという主義の魔人は手を出さない様子。
頼りはひょう太だけ……なのですが、ひょう太は完全に色香に迷ってしまっておりまして……
その有様を見たメムメムちゃんは……意を決して、このレース中に一度しか使えないお助けカプセルのスイッチを押してしまいました!
カプセルの中から出てきたのは……転送玉。
何かをこの場所に転送してくるアイテムなのですが、そこから出てきたのは
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一心不乱に漫画を描いている真っ最中のひょう太の友人、タケシだったのです!!
この場でタケシが、しかも漫画執筆中で大層忙しそうな彼が出てきて何の役に立つと言うのでしょう。
ですがここでタケシは、思いもよらない活躍を見せて……!?



というわけで、大査定レース編が収録された本作。
猛の思いもよらない活躍、そして魔人の魔力があれば、この後の展開も余裕……と言いたいところなのですが、この後そううまくはいかない致命的なダメージが発覚して!?
この後も様々な事件が巻き起こっていき、メムメムちゃんが調子に乗ったりものすごい勢いで謝ったりと……まあなんだかんだいつも通りのドタバタ劇が繰り広げられるのです!

そんなエピソードの他、いつものようなレギュラー、準レギュラーの活躍するお話も充実!
ゲストキャラや新たに準レギュラー的な立ち位置になりそうなキャラクターの登場するお話もあるなど、様々なお話が用意されております!!
メムメムちゃんのダメっぷりはもちろんのこと、ひょう太も興奮のサービスシーン、大家さんのポテンシャルのすさまじさなどの、多種多様な楽しさがお腹いっぱい楽しめますよ!!

さらに単行本描き下ろしの特別編も14ページ収録!!
本編よりさらにサービス満点な、迸り溢れるこの描き下ろしも必見と言わざるを得ますまい!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!